原題:Driven

総製作費100億円突破! 怪物は時速400キロの夢を見る。

2001年4月27日全米初公開

2001年/アメリカ/フランチャイズ・ピクチャーズ作品/カラー/117分/スコープサイズ/ドルビーSRD、SDDS /字幕翻訳:戸田奈津子/字幕監修:桃田健史/オリジナルサウンドトラック:日本コロムビア 提供:日本ヘラルド映画、ポニーキャニオン、松竹、丸紅、アルゼ 配給:日本ヘラルド映画、松竹 配給協力:アルゼ

2002年02月20日よりDVD発売開始 2001年8月18日より渋谷東急&丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にて《超拡大》ロードショー

公開初日 2001/08/18

配給会社名 0003/0058

公開日メモ 「クリフハンガー」のコンビが再び始動!

解説



《全米No.1大ヒット!!想像を絶するスピード、度肝を抜く衝撃、心臓が張り裂ける恐怖、緊張に満ちたスリルを体感する驚愕の映像!!》
『A.I.』、『パール・ハーバー』と並ぶ、この夏の超話題作『ドリヴン』は、4月27日に全米2905館で公開され、初登場No.1の大ヒットを記録した。
あの『クリフハンガー』から8年、シルベスター・スタローンとレニー・ハーリン監督の最強コンビが再び放つ、究極のリアル体感型ムービー、それが『ドリヴン』だ。総製作費100億円以上を投入し、8ヶ月以上をかけて撮影した、全世界5ヵ国で開催された9本の本物のレース映像が圧倒的な臨場感となって迫ってくる。トロント、マイアミ、リオデジャネイロ、そして日本の茂木。この実際のレース映像と、『マトリックス』の技術を超える最先端のCGlを駆使して作り出した600カットを超える映像が融合したレースシーンは、まさに圧巻だ!!
われわれは客席にいるだけでレースカーのコックピットに座り、時速400キロに迫まる想像を絶するスピードの世界を体験することができる。マシンがクラッシュした時の度肝を抜く衝撃、生と死の境界線を彷徨うドライバーの心臓が張り裂けるような恐怖、目も眩む猛烈なスピードでコースを駆け抜ける緊張に満ちたスリル。このとことんリアルな恐怖とスリルを、そして手に汗握る興奮を、今まで見たことの無い映像&音響で体感できるのだ。

《エンジンの内側へ、ドライバーの頭の中へ、そしてサーキットの360度スピンの世界へ。》
スタンドを埋め尽くした観客の大歓声、耳を劈くエンジン音、スクリーンから飛び出さんばかりの勢いで迫ってくるクラッシュシーンの数々……。そして、時速400キロに迫まるスピードで突っ走る時の、ドライバーの視界がどのようなものか、そして我々が決して遭遇する事の出来ないスピードの極致がどんなに想像を絶する世界であるかを観客は疑似体験できる。観客は、初めて世界最速のコックピットに乗ることが出来るのだ。コックピットからの視覚映像は、F1世界チャンピオンのミカ・ハッキネンや、スタローンの親友ジャック・ヴィルヌーヴ、ジャン・アレジらの超一流のドライバー達から集めた詳細なデータを分析して、誰も観たことがない視界を創り出した。
レニー・ハーリン監督は「今まで経験したことのない世界に観客をいざなう。エンジンの内側へ、ドライバーの頭の中へ、そしてサーキットの360度スピンの世界へ。今まで誰も見たことのない映画にする」と作品のコンセプトについて語る。『ダイ・ハード2』では空のパニックを、『クリフハンガー』では山岳アクションを描いてきたハーリンが、『ドリヴン』では観客をレースカーのコックピットに乗せるだけでなく、ドライバーの内面にも連れ込もうとしたのである。

《アイルトン・セナ、そして生と死の極限の世界に生きる男たちに捧げる!!》
『ドリヴン』は、1994年に事故死した”音速の貴公子”アイルトン・セナに捧げるためにスタローンが自ら書き下ろした映画だ。生と死が隣り合わせの危険と興奮に満ちたカーレースの世界で、アドレナリンほとばしる究極のスピードを追い求める男達。成功と挫折、後悔とスリルを繰り返してやまない心の狭間で、彼らはそれぞれのつぐないと栄光を目指し、人生を全速力で駆け抜ける…。
数々の挫折を乗り越えて、スピードに命を懸ける男たちの姿は、まさに『ロッキー』から一貫したスタローン映画の魅力でもある。
『ロッキー』シリーズで、チャンピオンの栄光と挫折を自ら演じ続けてきたシルベスター・スタローン。製作、脚本も担当するスタローンは、若きルーキーのために立ち上がるジョー・タントに扮して、円熟の演技を見せてくれる。『ドリヴン』は一瞬の事故で栄光を失い、過去の悲劇にとらわれた男の再生の物語でもある。
若きルーキー、ジミーには”ポストブラッド・ビッド”の呼び声も高い期待の新星キップ・パルデュー(『タイタンズを忘れない』)。新人らしいフレッシュさと、時折見せる繊細な表情は、ジミー・ブライのもつ若さと孤独そして不安を見事に表現している。世界チャンピオンのボー・ブランデンバーグにはドイツ出身の俳優にして監督、プロデューサー経験もあるティル・シュワイガー(『リプレイスメント・キラー』)。レースが人生そのものというストイックなボーは、恋人に去られチャンピオンの座も脅かされている。シュワイガーは挫折に恐怖する男を寡黙に演じている。そして、ジミーに期待を寄せるチーム・オーナーのカールにベテラン俳優、バート・レイノルズ。レイノルズは70年代『トランザム7000』をはじめとする力一アクション映画の顔でもあった。そうした映画的記憶が、車椅子姿の元レーサー、カールにフラッシュバックする。『ブギー・ナイツ』でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞に輝いたベテラン俳優のレイノルズのタフ・ガイ的イメージが、『ドリヴン』の世界を深くしている。ジョーの前妻キャシーにはジーナ・ガーション(『インサイダー』『バウンド』)。ジミーとボーの間で三角関係に揺れ動くヒロイン、ソフィアにはエステラ・ウォーレン(公開間近の『Down and Under』、ティム・バートン監督の『猿の惑星』)。ジョーと恋に落ちるジャーナリスト、ルクレシアにステイシー・エドワーズ。女優陣も充実している。

ストーリー



《人生はレースと同じ。後悔、成功、名声、そして愛の復活》
CART——時速400キロを超えるマシンとドライバーが織りなす苛烈なモーター・スポーツの世界だ。今年もまたシーズンが開幕した。昨年度のチャンピオン、ボー・ブランデンバーグ(ティル・シュワイガー)はポートランドのレースで優勝、快進撃を続けていたが、マイアミ・グランプリ、そしてメキシコで2位を記録した無名のルーキー、ジミー・ブライ(キップ・パルデュー)が、ボーを抜いてトップに躍り出る。ジミーの人気は急上昇、マスコミはこぞってボーの新たなライバルの話題を書き立てていた。
ジミーは天賦の才に恵まれていたものの、熱血プロモーターの兄、デミル・ブライ(ロバート・ショーン・レナード)からの猛烈なプレッシャーに押しつぶされ、どこか不安定だ。一方、ボーは、ストイックなまでにレースに集中するあまり、恋人のソフィア(エステラ・ウォーレン)に愛想をつかされてしまう。
続くシカゴでのレース。独走するボーのマシンを追って、ジミーが加速した。チームの命令を無視してまでボーを抜こうとするジミーは、ボーのマシンに接触してしまい、レースを放棄してしまう。ジミーにチームの命運を託しているベテランのチーム・オーナー、カール・ヘンリー(バート・レイノルズ)は、かつての相棒でもあった花形ドライバーのジョー・タント(シルベスター・スタローン)のカを借りてジミーを優勝させようと考える。「隠居生活はもうやめにしないか?ジョー」。ジョーは、かつてのレース事故で、相手もろとも死にかけて以来、約束されていたはずの栄光と自信を失ってしまっていた。「今でも限界に挑めると思うのなら、今すぐに来い!」。盟友の言葉で、レーサーの血が騒ぎ出したジョーは、ついにサーキットへ姿を現した。
昔なじみと再会を懐かしむジョーは、ボーのチームを訪ねる。ニ人はかつてのライバル同士。しかしボーは、レースの世界から逃げ出したジョーを〈過去の人〉だと突き放す。ジョーは、チームのエンジニアたちと談笑しているカールと久々の再会を果たす。かつてレーサーだったカールは、今では車椅子の生活をしている。
ジョーに美しい女性が挨拶をした。彼女の名はルクレシア・ジョーンズ(ステイシー・エドワーズ)、男の牙城であるCARTの世界を取材している女性ジャーナリストだ。カールはジョーに、ジミーのためにサポート・ドライバーとなって、彼を優勝に導いて欲しいと頼む。しかしそのためには傷ついた過去の感情を克服しなければならない。マシンに乗り込みコースを疾走するジョー。その天才的なドライビング・テクニックに、ジミー・ブライは感動し、ルクレシアもまたジョーに興味を持つ。ジョーがジミーと戦略を話し合おうとしたその時、ジョーの腕を信頼していないデミルが割り込んで、ジミーを取材に連れ去ってしまう。
モータースポーツは〈古臭い男の世界〉だと思いこんでいるルクレシアにとっては、ジョーたちが自らの命を賭してまでスピードに挑むことが理解できない。自らを負け犬と決め込んで、ジミーのサポート・ドライバーに甘んじようとするジョー。挫折した男の孤独を知ったルクレシアは、次第にジョーに不思議な魅力を感じ始めていた。
一方、兄からのプレッシャーに耐えきれなくなっていたジミーは、ボーと別れたばかりのソフィアに惹かれる。ソフィアもまた喪失感を埋めるために、ジミーと心を通わせる。今シーズン第10レースとなるトロント。レース直前、ジョーの前に現れたのは、別れた妻のキャシー(ジーナ・ガーション)。今ではジミーと同じチームのドライバー、メモ・モレノ(クリスチャン・デ・ラ・フュエンス)と再婚をしている。キャシーは、メモの立場を脅かすジョーのレース参加が画白くない。ジミーの活躍によってサポート・ドライバーに降格させられたメモもまた、彼のドライバーとしてのプライドを理解せず、ジミーだけを優勝させようとするチームのスタンスに疑問を感じていた。トロントでのレースは、ジョーのブロックに支えられ、ボーを僅差で押さえて勝利する。恋人ソフィアが、ジミーの元に走ってしまったことが、ボーの心に暗い影を落としていたのだ。勝利に酔いながらも、どこか不安な気持ちをぬぐい去れないジミー。兄デミルに邪魔されて、ジョーからのアドバイスを受けることもできない。
日本。茂木でのレース前の束の間の休暇。ソフィアとプールサイドで過ごすジミー。しだいにボーへの未練が高まっていくソフィアは淋しげな表情だ。一方、ボーはソフィアを忘れようと、孤独に練習を続けていた。レース当日。ジミーとボーの接戦が続く。時速400キロの孤独なコックピットの中で、ジミーはボーを追い抜こうと、またしてもミスを犯してしまう。コーナーに激突するジミーのマシンは大破。奇跡的にもジミーは無傷だった。
そんな折、スポンサーによる盛大なパーティがシカゴで開かれた。パーティーを楽しんでいるジョーとルクレシアの前に、前妻キャシーが現れ毒づく。その一方、腕を組むジミーとソフィアを目の当たりにして、彼女を忘れることが出来ないボーは、その気持ちを素直にソフィアに伝える。一触即発のジミーとボー。結局、ソフィアはボーを選んでしまったのだ。正気を失ったジミーは、パーティー会場にディスプレイしてあったマシンのエンジンを轟かせ、街のなかに飛び出してしまった。とっさにジョーは他のマシンに飛び乗り、奇しくもニ人は公道でカーチェイスを繰り広げる。一時の感情で、大胆な行動をしてしまうジミーにジョーは、かつての自分を見いだし、ニ人の心は通じ合うようになる。この事件がきっかけで、ジミーはジョーを兄以上に慕い、二人は繊密な戦略を立ててレースに望むようになった。
暗雲たち込めるドイツのレース場。公道でのカーチェイスの責任をとって出場停止処分となったジョーに変わって、メモがレースに参加することとなった。視界ゼロの雨のなか、多くのマシンがスピンしてリタイアしていく。無線を通じてのジョーからの的確なアドバイスで、ボーを追い上げていくジミー。二人の信頼関係は、兄デミルに入り込む余地もなくなっていた。そこへ、チームの命令を無視してメモのマシンが飛び込んできた。ジミーを抜こうとしたのだ。メモにとっては、同じチームのジミーもライバルなのだ。その結果、メモのマシーンは、スピンを起こしクラッシュしてしまう。サーキットの上空を、炎に包まれながら舞うように飛んでいくメモのマシン。チームメイトの命が危ない!その時、ジミー、そしてボーは!?女たちが見守るなか、男たちの熱き友情と戦いは続く…。

スタッフ

フランチャイズ・ピクチャーズ提供

監督:レニー・ハーリン
脚本:シルベスター・スタローン
製作:エリー・サマハ、シルベスター・スタローン、レニー・ハーリン
製作総指揮:アンドリュー・スティーヴンス、ドン・力一モディ、ケヴィン・キング
撮影監督:マウロ・フィオレ
プロダクション・デザイン:チャールズ・ウッド
編集:スチュアート・レヴィ、スティーヴ・ギルソン
共同製作総指揮:レベッカ・スパイキングス、トレイシー・スタンレー
コスチューム・デザイナー:メアリー・マクレオド
制作担当:マイク・ドレイク
音楽:BT

キャスト

ジョー・タント:シルベスター・スタローン
カール・ヘンリー:バート・レイノルズ
ジミー・ブライ:キップ・パルデュー
ボー・ブランデンバーグ:ティル・シュワイガー
キャシー・モレノ:ジーナ・ガーション
ソフィア・サイモン:エステラ・ウォーレン
メモ・モレノ:クリスチャン・デ・ラ・フュエンテ

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す