ゴースト・ワールド
原題:Ghost World
ダメに生きる。 全米ティーンエイジャーのバイブル、完全映画化!ここに等身大の青春がある。
日米同時公開
2001年/アメリカ/カラー/ドルビー・デジタル/ヴィスタ・サイズ/111分/日本語版字幕:石田泰子 原作コミック:presspop gallery刊 提供:アスミック・エースエンタテインメント、角川書店配給:アスミック・エース
2002年6月7日よりビデオ&DVD発売 2001年7月28日より夏休み恵比寿ガーデンシネマほかにて公開
公開初日 2001/07/28
配給会社名 0007
公開日メモ コミックが原作のコメディ・ドラマ作品
解説
イーニドとレベッカ、親友、ハイティーン、
思春期、変化のない日常、
近づいてくる大人の世界、
そしてふたりの異なった未来、
本当の世界、彼女たちの世界、
遠いところ、
ゴーストワールド、
ふたりの女の子の物語
イーニドとレベッカは同じ高校の同級生、卒業してから自由な同居生活を始める。しかし、イーニドの生活態度は気まぐれで、まわりの人々を傷つける。彼女はサマー・スクールも放り出し、資格を取ることに失敗、果ては中年の一人者シーモアと妙な関係になる。一方、レベッカは就職して、一緒に住んでいるアパートを飾ることに憑かれてしまう。イーニドは職も、金も無い。はたして、こんな親友同士はいったいどうやって人生を生きて行くのだろうか?アメリカではカルトな人気を誇るダニエル・クラウズのアメリカン・コミックを、『クラム』でサンダンス・フィルム・フェスティヴァル審査員グランプリ、ニューヨーク映画批評家協会最優秀ノンフィクション映画賞、監督協会ドキュメンタリー監督賞を受賞したテリー・ズィーゴフがフィクション映画初監督に挑戦で映画化している。
《ニューヨーク、ロンドン、パリそして東京へ・・・・・・。公開前から世界中で話題独占のニュージェネレーション登場!》
アメリカの人気オルタナティブ・コミック作家、ダニエル・クロウズの描くとってもキュートで新感覚のコミックがアメリカを始め、ヨーロッパ、そして日本と、今世界中で注目されている。
多くのアーティストたちもりスペクトし、『マグノリア』のエイミー・マンがインスパイアされ、自ら曲を書き下ろしたり、デザイナーズ・ブランド”コム・デ・ギャルソン”が広告に彼のイラストを使用するほどの人気に乗って、この夏ついに映画公開が決定。それが『ゴーストワールド』。
《ブレイク必至!あのマルコヴィッチも惚れた!!全米ティーンの代表、ソーラ・バーチの魅力》
あの『マルコヴィッチの穴』で本人役を演じ、注目されたジョン・マルコヴィッチ。彼もまた『ゴーストワールド』の虜になり、今度はプロデューサーとしてこの映画に参加してしまった。そんな彼のもと集まってきたのは、ひと癖もふた癖もある俳優たち。
眼鏡の奥の挑発的な視線で”ルーズでせつない”主人公を演じる、ソーラ・バーチ。『アメリカン・ビューティー』でケヴィン・スペイシーの娘役を演じ、全米ティーンの共感を呼んだ彼女は、今年ブレイク間違いなしの要チェック少女。
また『のら猫の日記』の主演で話題となったスカーレット・ヨハンスンや、『ファーゴ』から『アルマゲドン』まで、どれが本当の彼かわからない不思議な怪優スティーヴ・ブシェミなども話題となっている。
《絶対見つかる!音楽もファッションもその日の気分で選びたいアイテム満載》
主役のふたりがこの映画で見せるコーディネート数はなんと50種以上。ちょっとテープだけど自己主張を持った彼女たちのファッションが最高に楽しい。今日の気分、シチュエーション次第で、カジュアルから女優風まで自分流に着こなす冒険派のイーニド。コンサバ派のレベッカのシンプルでカジュアルなファッションも好感度大。1枚のワードローブに潜む奥深さに目からウロコが落ちてしまうこと間違いなし。
また、オープニングから強烈なインパクトを与えてくれる音楽は、ガレージ、ブルース、モンド、80’S、パンクとジャンルも時代もさまざま。
しかし、そこに共通するのは”ジェネレーションX”以降脈々と流れる”ルーズでせつない”サウンドの数々。
きっと胸の中に引っかかって離れなくなるような1曲が見つかるはず。
ストーリー
オシャレすることと絵を描くことが大好き、口は悪いけど根は優しいイーニド。金髪で美人、イーニドに比べればコンサバだけど辛辣なレベッカ。幼なじみのふたりは、一緒に暮らす約束をしているほどの大の仲良し。たいして面白くもないこの街で、満たされない気持ちでいっぱいになりながら暮らしていた。6月、やっとつまらない高校を卒業したふたり。これからの進路も決めないままに、好きなことをして楽しんでいた。
毎日のようにダイナーに入り浸っていたふたりは、ある日新聞に載っていた出会い系広告を発見。いたずらで広告主を呼び出してみることにした。現れたのはどうしようもない中年男。待ち惚けを食らいながら惨めにひとりミルクシェイクをすする姿に哀愁を感じたイーニドとレベッカは、騙されたと気づき怒って店を出て行った彼のことが気になり、家まで尾行する。
後日、家を訪ねてみると、ガレージセールを出店する男の姿があった。男はシーモアという名のブルース・レコードのコレクターだった。ダサい感じの中年男なのに、ブルースについて喋りだすととまらなくなる彼の独特の雰囲気に、イーニドは不思議と興味を感じ、勧められたレコードを買って帰る。自分の知っている音楽を聴き飽きていた彼女は、初めて古いブルースを聴き、すっかりその音楽に魅了されてしまう。これをきっかけに、イーニドとシーモアの間に変わった友情が芽生え始めた。
一方、自立のためにカフェで働き始めたレベッカ。イーニドは仕事中心の毎日になり、遊びに付き合ってくれないレベッカに、レベッカはイケてない中年男にどんどん夢中になっていくイーニドに、お互いに距離感を感じ始める。
それぞれが少しずつ違う世界へ行ってしまう不安、自分ひとりだけ行き場所がないまま独りぼっちになってしまう不安、大人になることへの不安……。これまで全てを共有してきたふたりの少女が立たされた、青春の真ん中。彼女たちはこれから、この”ゴーストワールド”から一体どこへ向かって行くのだろうか?
スタッフ
監督:テリー・ツワイゴフ
脚色:ダニエル・クロウズ、テリー・ツワイゴフ
原作:ダニエル・クロウズ
製作:リアン・ハルフォン、ジョン・マルコヴィッチ、ラッセル・スミス
製作総指揮:ピッパ・クロス、ジャネット・デ"イ
キャスティング:カサンドラ・クルクンディス
プロダクション・デザイン:エドワード・T・マカヴォイ
音楽:デヴィッド・キティ
衣装:メアリ・ゾフレス
編集:キャロル・クラヴェッツ=アイカニアン
撮影:マイケル・R・ミラー
ライン・プロデューサー:アフォンソ・ベアト、バーバラ・A・ホール
ユナイテッド・アーティスト・フィルムズ&グラナダ・フィルムズ提供
ミスター・マッド・プロダクション作品
キャスト
イーニド:ソーラ・バーチ
レベッカ:スカーレット・ヨハンスン
シーモア:スティーヴ・ブシェミ
ジョシュ:ブラッド・レンフロ
ロベルタ:イリーナ・ダグラス
イーニドの父:ボブ・バラバン
ダナ:ステイシー・トラヴィス
ノーマン:チャールズC.スティーヴンスン・ジュニア
ダグ:デイヴ・シェリダン
ジョー:トム・マッゴーワン
メローラ:デブラ・アザー
サイドワインダーの店主:ブライアン・ジョージ
ジョン・エリス:パット・ヒーリー
卒業生総代:リニ・ベル
トッド:サイン
ウィアード・アル:エズラ・バジントン
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