エンタテインメント賞(ホリプロ賞)受賞作品

2011年/日本/カラー/95分/ 配給:ダングラール、森平晶

2012年11月3日より渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開

公開初日 2012/11/03

配給会社名 1367

解説


大好きだった仲間との愛しき日々

団地・自転車・童貞——青春三大アイテムを軸に、定番のテーマを飽きさせずに物語る手腕はすでに、プロの域。

ガランとした街、その中に立ちはだかる巨大なショッピングモール、シャッターを下ろす商店街、夜な夜な街を徘徊する若者達、うるさい原付の走行音。監督・森岡龍にとってそれが育った街のすべてだった。
1988年生まれ、東京都出身、千葉県浦安市育ち。『茶の味』(‘06/石井克人)で俳優デビュー。その後も『あぜ道のダンディ』(’11/石井裕也)、『見えないほどの遠くの空に』(’11/榎本憲男)、『色即ぜねれいしょん』(’09/田口トモロヲ)など、数多くの作品に俳優として出演する一方、映画監督として作品を発表し続ける森岡龍の最新長編作にして初の劇場公開作品。多摩美術大学の卒業制作であるこの作品は、第33回ぴあフィルムフェスティバルにてホリプロ・エンタテイメント賞を受賞し、自主制作としては群を抜いた質の高さと、「青春映画」としての意義を強く感じる瑞々しさが高く評価された。しかし彼はそんな評価をよそに、じれったさや歯がゆさがつきまとう思春期の自分と、その仲間達、育った街から卒業しようと決意した。この作品はいわば彼にとって、青春時代との決別の儀式なのだ。

ストーリー


千葉県浦安市のとある街。下町と、新興住宅が立ち並ぶニュータウンを川が分断している。
カズカズこと、高校3年生の島村和秀は映画監督を目指して、8ミリカメラで作品にするでもないのに、街を撮り続けている。同級生でスナック「霊界」の息子・嶺 豪一と、2コ上の無職の先輩・飯田とは、いつも同じ公園でなんとはなくたむろする日々。公園の前を通る女性・富永さんが気になってはいるけれど、ただ遠くから眺めているだけ。
そんなある日、富永さんがストーカーの被害に遭っているということを知り3人はストーカー退治を請け負うことに。退屈な日々に生まれた刺激、浮足立つ3人。盛り上がるままに行動する3人はもちろん勘違いしたり、失敗したり。でも、それが楽しい。いつもの3人だから。だが、結局は3人が離れ離れとなるきっかけとなってしまうのだ。かけがえのない人や場所と別れて、ちょっとだけ「僕たち」は大人になっていく・・・。

スタッフ

監督・脚本・編集:森岡 龍
撮影:古屋幸一
照明:山口峰寛
録音・助監督:根本飛鳥
ラインプロデューサー:中村無何有
美術:武田明子
タイトルデザイン・小道具:可児 優(Agry&youngmen)
ヘアメイク:渡辺 茜
音楽:チエコスポーツ

キャスト

島村和秀
飯田 芳
嶺 豪一
河井青葉
吉谷彩子
十河佑美
宇野祥平
池田 将
今村左悶

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