内部被ばくを生き抜く
〜まもりたい!未来のために 4人の医師が語る経験・広島—チェルノブイリ—イラク—福島〜
2012 年/カラー/16:9/本編80 分/特典映像計64 分 配給:環境テレビトラスト
2012年4月28日(土)〜渋谷UPLINK 上映決定!
公開初日 2012/04/28
配給会社名 0800
解説
2年前の公開以来、国内外500 箇所以上で上映され、大きな社会的反響を呼んだ『ミツバチの羽音と地球の回転』の鎌仲ひとみ監督が、最新作『内部被ばくを生き抜く』を完成させました!
2011 年の福島第一原発事故後の世界で、とまどいながらも被ばくの現実と向き合い生き抜こうとするすべての人たちへ、どうしても今お届けしたい、被ばくの現場からのメッセージ。
広島・チェルノブイリ・イラク・福島で活躍してきた専門医師たちの言葉と、福島県内で家族とともに生きている人々の姿をとらえた本作を通して、放射能をやみくもに怖がるのでも、見てみぬふりをするでもなく、今、子どもたちをまもるために何ができるかに焦点をあてました。具体的に命や健康を守る手がかりにしていだければと願いを込めました。
未知なる危機に備えて監督鎌仲ひとみ
2011 年3 月に起きた東日本大震災によって原発が4 つも爆発してしまった、その後の世界に私たちは生きている。
大量の放射性物質が放出され、広範囲に拡散したことは解っているが、ではどれだけ出たのか実は正確な情報がない。
放射性物質は環境に溶け込み、生態系に入り込んだ。
呼吸や汚染された水・食品を通じて引き起こされる内部被ばくは、この時代に生きる私たち全員の問題となった。
これからいったい何が起きるのか、正確に予測できる人は実はいない。
ただできることはありとあらゆる情報と可能性を吟味して、「命」を守る努力をするということだ。
放射能は様々な局面で「命」の脅威となりえる。
私たちは生き抜かねばならない、そのためのささやかな助けになればとこの作品を作った。
ストーリー
「内部被ばく」に関しては、低線量の放射線は安全である、に始まって、どんな微量でも身体の中に入った放射性物質は危険である、まで異説、異論がこの世界には存在する。それはまさしくグラデーションのような世界に見える。放射能汚染もまた、まだらなグラデーションを地上に描いている。私は放射能汚染を受けた現場で生きる世界中の人々の取材を通して、データにはならないが、現場には確実に被害を受け苦しんでいる人々がいることを身をもって経験した。そんな現場で実際に被ばくに関する医療活動を継続してきた4 人の医師にこれからどう対処していけばいいのか、問いかけることにした。年齢も経歴も違う4 人の医師がこれまで内部被ばくに関して積み重ねてきた体験や研究は重なるところもあれば重ならないところもある。内部被ばくの影響は複雑で未知の部分も多い。それでも、この4人の医師の声に耳を傾けることで情報が混乱する中でも、自分にとっての立ち位置を見定めていただきたい。
福島・二本松に生き続けることを決めた一家も登場する。現場の声を聞くことをまず一番に大事にしたいと思ったからだ。暮らし、家族、地域、など生身の人間の未来を配慮することなしに被ばくは語れない。どうやったらこの「内部被ばくの時代」を私たちは生き抜くことができるか、最前線で格闘する人々の声に耳を傾けた。
スタッフ
監督: 鎌仲ひとみ
プロデューサー: 小泉修吉
助監督: 澤口佳代
撮影: 岩田まき子
編集: 青木亮
音楽: Shing02
製作・発売・配給:環境テレビトラスト
キャスト
LINK
□公式サイト□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す