原題:Road to Nowhere

2011年/アメリカ映画/121分 配給:boid

2012年07月18日よりDVDリリース 2012年1月14日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにロードショー

(C)2011 ROAD TO NOWHERE LLC

公開初日 2012/01/14

配給会社名 0539

解説


ニューシネマの伝説的な作品としてアメリカ映画史に燦然と名を残す『断絶』。クエンティン・タランティーノ、 ヴィンセント・ギャロをはじめとする多くの映画人たちに強烈な影響を与えつつも、一方で興行的な不振のために 彼はその後、映画作りそのものとの苦闘を余儀無くされることになる。そして『ヘルブレイン/血塗られた頭脳』 (89年)を最後に長編作は途絶え、「伝説」の「呪われた映画監督」という言葉だけが流通するばかりとなった。
もちろん世界はヘルマンを忘れたわけではない。その間も『断絶』のDVDは形を変えて何度もリリースされ、 ミュージシャンであり映画監督でもあるロブ・ゾンビは『断絶』の原題である「Two-Lane Blacktop」という曲を作り、 「I met a gypsy girl and took her on the track / The kinda girl walk / The driver don’t talk」と、まさに『断絶』の風景を歌った。そして03年にはウィルコ、ソニックユース、 キャレキシコなどが『断絶』へのトリビュート・アルバム『You Can Never Go Fast Enough』に参加する。 多くの映画好きが自身を『断絶』に投影し、そして彼の新作を待ち望んでいたのである。
そんな彼の新作長編映画が、21年ぶりに完成した。
ヘルマンの娘がプロデュースを買って出た本作は、すべてをデジタル撮影するなどさまざまな面に おいて新たな挑戦を行った、若々しさと瑞々しさに満ちた映画。ヘルマン自身も 「あらゆる点でまったく新しい境地に踏みだした」作品だと述べている。映画の「伝説」と最新技 術との不意の出会いと強烈な相互作用が作り出す、閃光のような作品がここに出来上がった。

ストーリー



将来を期待された若きアメリカ人映画監督ミッチェル・ヘイヴン。 彼は、かつてノースカロライナで起こった事件を基にした映画「ROAD TO NOWHERE」の製作にとりかかる。 映画の核にもなるヴェルマ役の女優探しから始まった。 大物女優、やがてオーディション映像の中からヴェルマ役にぴったりの女優を見つける。 早速、ミッチェルは彼女に会いにローマへと向かう。 ローマで会ったローレル・グラハムはヴェルマそのものだと確信し、監督ミッチェル・ヘイヴンとローレルは一日にして恋に落ちてしまう。 やがて撮影に入ると、撮影を続けていく中で、監督と主演女優の恋は本物の愛へと変わっていく。 しかし彼を魅了したローレルの経歴もまた、謎の女ヴェルマと同様に、暗く不可解なものだった。 一方で事件の真相を追う保険調査員のブルーノが何かに気づき始める。 ある晩、撮影スタッフが滞在するホテルで銃声が響く。 実際に起きた事件を追う者、恋に落ちた監督と女優、スタッフたちが、撮影現場でむかえたエンディングとは?

スタッフ

監督:モンテ・ヘルマン
脚本:スティーブン・ゲイドス
製作:メリッサ・ヘルマン、モンテ・ヘルマン、スティーブン・ベイドス
製作総指揮:トーマス・ネルソン、ジューン・ネルソン
撮影:ジョセフ・M・シビット
音楽:トム・ラッセル
音楽監修:アナスタシア・ブラウン
編集:セリーヌ・アメスロン
VFX:ロバート・スコタック
美術:ローリー・ポスト

キャスト

シャニン・ソサモン
タイ・ルニャン
ウェイロン・ペイン
クリフ・デ・ヤング
ドミニク・スウェイン
ロブ・コラー
ファビオ・テスティ

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