2012年/ビデオ/113分/カラー 配給:キュリオスコープ

2012年09月21日よりDVDリリース 2012年9月1日(土)より名古屋シネマテークにて公開 2012年6月9日(土)より新宿K'sCinema、小田原コロナシネマワールドにて二作品同時公開

ⓒSTROBO RUSH

公開初日 2012/06/09

配給会社名 1293

解説


公開に先駆け、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012にてワールドプレミア上映された今作(映画祭上映時タイトル「SchoolGirl×Complex」)は、観客の胸に重く醜い痛みを植え付け、一部で絶大なる支持を得た。

制服を着た女子しか愛せない男と、その男に誘拐された少女。
二人が向かう先々で出逢った人々。
そして、日常生活から突然彼ら二人を失った周りの家族や恋人たち。
それぞれの想いが歪んだり、交差したりしながらも様々な方向へゆっくりとうねるように変化していく、不思議な数日間。
一見普通の30代だが特異なフェチズムを持ち、自分の中でもがき葛藤している主人公・昌一を熱演するのは
「ロックアウト」(高橋康進監督)で絶対的な存在感を示し国内外にて高い評価を得た園部貴一。
彼に誘拐される女子高校生・愛役には、総勢160人からなるオーディションを勝ち抜き、インディーズ、メジャー問わず幅広く活動する清瀬やえこ。

愛の母親、利香子役には「はい!もしもし、大塚薬局ですが」(勝又悠監督)の桜井淳美。
また愛の妹、宏美役には、勝又悠監督短編集「小田急足柄線」収録の一編「繋ぐ、四月、」の近藤圭子。こつ然と目の前から姿を消した彼に戸惑いを感じながらも、狂気と隣り合わせのまま静かに待ち続ける昌一の恋人役には、「ふゆの獣」(内田伸輝監督)、「キミ/ハミング/コーヒー」(勝又悠監督)にて安定した力強い芝居が評価された前川桃子など、勝又組の常連俳優が脇を固める。

10代の女の子達は、毎日放課後までに刻まれては翌朝に消えているハイソックスの跡のように変化する。
日々大人になることをどこかで自覚しながらも、今の自分達を見られていることを感じている。
制服という武装を纏って女子高生達は何を背負い、どんな殻から飛び出そうとしているのか。
そして二十歳を超えた大人達が、彼女達のどんな刹那に惹かれ、そこに閉じ込めようようとするのか。
制服に対する勝又悠監督の想いが詰め込まれ、溢れ出した今作。
“ティーンエイジ”を消化しきれなかった多くの“大人”と呼ばれる年代の者にとって、胸の奥底を突くような衝撃が走る。
「制服とは、武器である。」
とある日の勝又悠監督のブログにて記された一言。
2011年「はい!もしもし、大塚薬局ですが」で劇場デビューを果たした勝又監督の最新作は、自らの欠落(コンプレックス)に挑んだ、挑戦作であり、真っ当で純潔な恋愛映画なのである。

ストーリー








君と、君の制服が、本当に好きだった

深夜の工場勤務業で生計をたてる荒井昌一。
世間からはじかれたような錯覚の中、
後戻りの出来ない年齢になった自分に対して半ば諦めを感じている。
昌一には、コンプレックスがあった。
それは、制服を着た女子としか向き合えないというコンプレックス。
昌一は、ある日の真夜中衝動的に女子高生を車に乗せ、拉致してしまう。

スタッフ

監督・脚本勝又悠

撮影・照明:八重樫肇春
録音・整音:光地拓郎
助監督:渡辺麗子
制作担当:石塚豪
音楽:松本龍之介
制作進行:安藤佑介、後藤謙太、深野裕也
撮影協力:丹沢湖キャンプサイト、塔の峰青少年の家、上郷・森の家
衣装協力:390マート
小道具協力:大中
車両協力:(有)ケイ・コーポレーション
プロダクション協力:株式会社プロダクション花城、マルパソ事務所、アトムズプロダクション、
ランパートプロダクション、SUNS ENTERTAINMENT
製作:STROBO RUSH

キャスト

園部貴一
清瀬やえこ
桜井淳美
近藤圭子
前川桃子
高橋信二朗
上田大作
葛上昇悟
潮崎博志
なかやまこもも
ミュンジュ
富田麻帆
真砂豪
菅原佳子

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