パチャママの贈りもの
原題:El regalo de la Pachamama
2009年/日本・アメリカ・ボリビア合作/カラー/ステレオ/35mm/ビスタ/全6巻(2812メートル/9225.12フィート)/102分30秒/ ケチュア語(一部アイマラ語・スペイン語)/日本語字幕/ 配給:ゼアリズエンタープライズ 配給協力:マコトヤ 後援:駐日ボリビア多民族国大使館
009年12月19日より日本公開
©Dolphin Productions
公開初日 2009/12/19
配給会社名 0040
解説
南米ボリビアのアンデス高地・ウユニ塩湖を舞台に描く、雄大な自然と先住民の家族の素朴でやさしい生活の物語。
南米ボリビアのウユニ塩湖。標高3600メートル、面積12000平方キロメートル。アンデス山脈の懐に塩の大地がどこまでも広がっている。その堆積した塩を、黙々と切り取っている親子がいる。少年コンドリは、貧しいながら心ゆたかな日々を送っている。季節の移ろいとともに、彼にも変化が訪れた。祖母の死、友人の引っ越し。そして今年、コンドリは父と初めてリャマを連れて、塩キャラバンにでる。
映画「パチャママの贈りもの」は、ウユニの雄大な自然と先住民の家族の素朴でやさしい暮らしぶり、そして3ヶ月の塩キャラバンを通じての少年の成長を描く物語である。
“パチャママ”とは、インカ帝国の末裔、アンデス先住民の言葉で“母なる大地”のこと。少年コンドリは、やがて大人になり、子どもに伝えていくだろう。誇りを持って生きること、自然と共生して日々を暮らすこと、家族や社会の一員であること、先祖からの知恵を大切にすること。そして、すべての恵みを与えてくれるパチャママへ感謝すること。地球上に暮らす人々は、みな、そのように日々を営んできたはずである。「パチャママの贈りもの」は、私たちが失いかけている何か大切なことを教えてくれる。
監督は、ニューヨーク在住の松下俊文。ボリビアで6年の歳月をかけて撮影した、長編劇映画初監督作品。出演はボリビアに暮らすアンデス先住民、ケチュアの人々。彼らの屈託のないほんとうの笑顔とアンデスの美しい映像が、私たちの心に鬱積した不安や疲労を洗い流してくれる。駐仏ボリビア大使もつとめる世界的な歌手、ルスミラ・カルピオの“奇跡の歌声”と現地のフォルクローレに乗って、アンデスの笑顔と風がやってくる。
ストーリー
南米ボリビアにある広大なウユニ塩湖。そこで塩を採掘して生活しているケチュアの家族がいる。家族の一員、コンドリは13歳。学校に通い、友だちと遊び、父を手伝って堆積した塩を黙々と切り取り・・・・貧しいながら、心ゆたかな日々を送っている。
季節の移ろいとともに、そんな彼にも変化が訪れた。大好きだった祖母の死、友人の引っ越し。そして今年、初めて父とキャラバンの旅にでる。リャマの背に塩の塊を積み、アンデスの山々を越えて塩の道を行く3ヶ月の旅。友だちのコーリーも一緒に行くことになった。同じ村に住むコーリーのおばあさんから父が頼まれたからだ、孫をポトシの鉱山で働いている息子の処に連れて行ってくれと。しかしーー。
途中、農家に立ち寄って、塩を農作物と交換していく。塩は家畜のミネラル源だ。
旅は続くーー。ポトシ鉱山での悲しい出来事、悪夢、雪山で父に初めて反抗する。コンドリは初めての経験を重ねながら、旅の最終地のマッチャの村に到着する。人々はチチャ酒を作り、幸運を招くアルマジロ売りがでている。父は1年ぶりに会ったおじさんとコカを噛みながらチャランゴを弾いている。町はにぎわい、いよいよインカの時代から続いている伝統のケンカ祭り、ティンクーがはじまる。そこでコンドリは、山里からやってきた美しい少女に出会った。
スタッフ
プロデューサー: 松下俊文
エグゼクティブプロデューサー: 小森桂子
撮影:グスタホ・ソト 、ギジェルモ・ルイス、カルロス・クレスポ 、セサル・ペレス・ウルタド
音楽:ルスミラ・カルピオ
編集・脚本・監督: 松下俊文
製作:ドルフィンプロダクション
PRODUCTION(2009 print Version)Japan
ポスプロ統括:日下部圭子
タイミング: 山崎伸一
カラリスト:高田淳
HDリアルタイムレコーディング:渥美大輔
テクニカルアドバイザー:高野光啓
光学リレコ:佐野謙二
音響:平林真樹
タイトル:津田輝王
字幕コーディネート:桜庭理恵
キャスト
少年コンドリ:クリスチャン・ワイグア
少年コーリー: ルイス・ママーニ
少女ウララ: ファニー モスケス
父サウシ: フランシスコ・グティエレス
母: ヒラリア・カブレラ
祖父:フランシスコ・ラソ
祖母:エミリアナ・パナマ
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