ソン・スンホン主演、幻の国内未公開作がついに日本上陸!

2004年7月22日韓国公開

2004年/韓国/カラー/113分/ 配給:マジックアワー+ポニーキャニオン

2009年9月26日シネマート六本木・シネマート心斎橋他全国順次ロードショー

©2009 Com Entertainment&(株)BM

公開初日 2009/09/26

配給会社名 0651/0068

解説


韓国映画の王道を行く、スウィートで切なくて、心ときめくラブコメディ
 
 『猟奇的な彼女』『ラブストーリー』『私の頭の中の消しゴム』など、スウィートで切ないラブストーリーを生み出してきた韓国映画から、また一組、愛すべきカップルが誕生した! 2人の名は、泣く子も黙る不良ながら愛した彼女には一直線のイケメン、チ・ウンソンと、何一つ取り柄のない平凡な女子高生ハン・イェウォン。絶対に恋に落ちそうにない2人が、ひょんなことから唇を重ね、誰も予想しなかったような“ありえない”恋物語が始まる。
 ネット上に書き込んだ一文から商業高校の不良リーダー、ウンソンに目をつけられたイェウォン。彼を避け学校の壁を飛び越えて逃げようとすると、下を歩いていたのはなんとウンソンだった。彼の上に墜落するばかりでなく、唇までも奪ってしまう(!)というこのシーンは、主人公たちが仲良く助け合って高校の壁を越えた、ドラマ「冬のソナタ」の名シーンの過激バージョン(?)と言えるかも。“ありえない”ラブコメディらしく、ワイヤーを使って撮影された“アクション・キスシーン”であることにも注目だ。
 思いがけずキスしてしまった相手ウンソンの強引な行動に振り回されながらも、彼の真の姿に気づいていくイェウォン。ウンソンの隠された心の傷が少しずつ明らかになり、イェウォンの気持ちが高まっていく中盤以降は2人の気持ちのすれ違いもあって、切ないロマンスに……。偶然のキスから始まった運命の愛は果たしてどんな結末を迎えるのだろうか。
 監督は本作で長編デビューを飾ったイ・ファンギョン。時に自ら演じて見せながらのていねいな演出ぶりで、主演の2人の魅力を引き出している。本作に続いて06年には「角砂糖」を発表し、春史大賞映画祭新人賞受賞した。『あいつはカッコよかった』は「雨の降る日、高校時代に親しくしていた話のおもしろい同級生に会って、カフェで昔話をするような気持ちで見てほしい」とのこと。ちなみに主演のソン・スンホンは「10代だったことのある人なら誰でも共感できる映画」と語っている。
 
ソン・スンホンの伝説的主演映画がついに日本上陸!
 
 韓国では04年に公開されたものの、主演したソン・スンホンの活動休止などがあり、日本での公開が実現していなかった『あいつはカッコよかった』。トップスターとしての輝きと、人間ソン・スンホンの魅力がたっぷり詰まったファン待望の伝説的主演映画がついに日本で公開される。
 ケンカが強くて、ちょっぴり悪で、でも、愛する人には一途で純情。すべての女性を虜にしてしまうようなキャラクター、チ・ウンソン。爆発的な人気を博した原作小説の映画化が発表されると「誰がこの主人公を演じるのか?」が大きな話題に。新人の起用も噂されたが結局、トップスター、ソン・スンホンに白羽の矢が立った。実は彼自身が演じることを熱望し、オファーが来る前に自ら「シナリオを読ませてほしい」と連絡をしていたのだとか。実際にソン・スンホンと会ったイ・ファンギョン監督は「それまで演じてきた役柄のイメージとは違って、悪ガキのような印象を受けたので、礼儀知らずでカリスマ性のあるチ・ウンソンというキャラクターに、ソン・スンホン自身が持つイメージを反映させることができた」とのこと。ソン・スンホン自身はこのキャラクターについて「監督とも相談して、新世代の恋愛観を表現していこうと考えました。受験地獄で苦労している中高生に少しでも楽しい時間を与えてあげたいという気持もあって、明るく軽快に演じました」と語っている。その言葉通り、原作のプレッシャーに負けず、彼だけが演じられる躍動感のあるウンソンを好演。デビュー作であるドラマ「男女6人恋物語」で見せたような“いたずらっ子”な表情もたっぷり見せてくれている。ラブ・コメディでありながら、ケンカのシーンなど、かなりアクションが多いため、ソン・スンホンは撮影前から武術監督について訓練し、華麗な姿を披露。ここでの経験が、『宿命』やドラマ「エデンの東」といったその後のハードな作品での成功につながっていっているはずだ。

「イェウォンそのもの!」と絶賛されたチョン・ダビン。人気上昇中のイ・ギウも出演

 03年のドラマ「屋根部屋のネコ」で絶大な人気を得ていたチョン・ダビンは、その一途で愛らしい魅力で「すべての女性のあこがれ」といっても過言ではないヒロイン、イェウォン役を射止めた。イ・ファンギョン監督が「この人でなければだめだろうと思った」と語っているほか、共演したソン・スンホンも「(撮影を終えた後も)韓国でイェウォンを一番うまく演じられるのはチョン・ダビンさんだと思っている」と絶賛。特にウンソンに怒ったイェウォンがカラオケで熱唱するシーンは必見だ。ちなみに彼女は本作と同じくクィヨニの原作を映画化した「オオカミの誘惑」のヒロイン役のオファーも受けていたというが、迷った末にチ・ウンソンという主人公の“カッコよさ”にひかれて「あいつはカッコよかった」への出演を決めたそうだ。
 そんなヒロインを愛するもう一人の男ハンソンとして登場するのは190cmという長身と甘い雰囲気で、日本でも人気が高いイ・ギウ。かつて親友だったウンソンと秘かに思いを寄せるイェウォンを静かに見守る姿が最新作のドラマ「スターの恋人」で演じた御曹司役とも重なっている。その他、ウンソンを支える四天王役を、男性5人組のグループ「TAKE」のメンバーとしてデビューし『多細胞少女』(06年)にも出演したイ・ミニョク、『ケンカの技術』(05年)のキム・ヨンフン、『ドレミファソラシド』(08年/日本未公開)のリュ・ホユン、ハンソンの妹でイェウォンにライバル心を燃やすヒョビンを、女性グループTo-Yaのメンバーとして日本でも活動したキム・ジヘが演じている。
 カメオ出演も豪華だ。イェウォンの両親に扮しているのはドラマ「犬とオオカミの時間」や「いかさま師〜タチャ」のキム・ガプスと、ドラマ「ファン・ジニ」のキム・ボヨンという名優たち。さらに、イェウォンの担任役でドラマ「思いっきりハイキック!」のチョン・ジュナ、ウサギ売りの男役で『殺人の追憶』のパク・ノシクも出演している。

ケータイ小説ブームを予告? 韓国の人気インターネット小説を完全映画化

 『あいつはカッコよかった』の原作は01年に当時10代だった作家クィヨニがネット上で発表した小説。10代を中心に爆発的な人気を集め、“1000万クリック”神話を樹立した。初めての小説であるこの作品についてクィヨニは「主人公のウンソンは高校の時代の理想の男性。完璧だけれど、愛情欠乏症で放っておけないキャラクターです。ヒロインのイェウォンは高校1、2年生の時の自分自身」と語っている。彼女の作品では2人のイケメン高校生と彼らに愛される平凡な女子高生の姿を描いた青春ラブストーリー『オオカミの誘惑』が、カン・ドンウォン、チョ・ハンソン主演で04年に映画化されたほか、08年にはチャン・グンソク主演で『ドレミファソラシド』が映画化されている(日本未公開)。
 『恋空』や『赤い糸』など、最近は日本でも「ケータイ小説から映画へ」という流れがあたり前。一方、インターネット大国、韓国ではそれよりかなり前からインターネット小説の映画化が盛んだ。先駆けとなったのは、日本でも大ヒットした『猟奇的な彼女』。99年に原作者のキム・ホシクが自分の彼女をモデルにしたエピソードをインターネット上の掲示板に書き込んだことをきっかけに生まれたこの作品は書籍版もベストセラーとなり、01年にチョン・ジヒョン主演で映画化されると大ヒットを記録した。そのほか、インターネット小説を原作とする作品には、クォン・サンウ、キム・ハヌル主演の『同い年の家庭教師』(03年)や、女子高生がひょんなことからある大学生と100日間の奴隷契約を結ぶことになる『愛しのサガジ』(04年)などがある。いずれも、ちょっぴりファンタスティックなロマンティック・コメディというところが共通している。

ストーリー



ネット上で自分の学校の生徒たちをけなした男に反撃した平凡な女子高生ハン・イェウォン(チョン・ダビン)。してやったりと思ったのもつかの間、その男から怒りの電話がかかり始める!やがて、その男が地元の高校生なら知らない人はいないほどガラの悪い商業高校の不良リーダー、チ・ウンソン(ソン・スンホン)であることが判明。             ついに学校まで押しかけてきたウンソンから逃げるため学校の壁を飛び越えるイェウォンだが、運悪く通りかかったウンソンの上に落下!おまけに彼の唇を奪ってしまう。恐怖に震えるイェウォンに「責任をとれ」と迫ったウンソンは、その日からの彼氏気取り。イェウォンも仕方なく付き合うことに…。                         そんな中、付き合って初めてのウンソンの誕生日がやってくるが、イェウォンは友達との約束を優先してしまう。怒り爆発のウンソンは、イェウォンに冷たい態度をとるが、クラブでイェウォンが危機に陥ったことを知るやいなや駆けつけ、大乱闘の末に怪我をしてしまう。ようやく自分の気持ちに気づくイェウォン。さらに、ウンソンの心の傷を知り、二人の距離は一気に縮まる。一方、ウンソンが嫌う先輩ハンソン(イ・ギウ)もイェウォンに心を寄せていた…。

スタッフ

監督・脚本:イ・ファンギョン
原作:クィヨニ

キャスト

ソン・スンホン
チョン・ダビン
イ・ギウ
イ・ミニョク
アン・ヘス
キム・ヨンフン
キム・ジヘ
チョン・ウ
パク・ソンヒ
イ・ジンソン
カン・ソンフン
リュ・ホユン
キム・ギョンノク
ムン・ゴン
ユ・ビョンソク
ナムグン・ウンスク
ウン・ソラ

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す