第4回ベルリンアジア太平洋映画祭オープニング作品

2005年/日本/カラー/104分/ 配給:T・ジョイ

2006年11月21日よりDVDリリース 九州にて大ヒット先行公開中。6月3日より銀座シネパトス他にて全国公開!

(C)映画「佐賀のがばいばあちゃん」製作委員会

公開初日 2006/04/22

配給会社名 0534

解説


「悲しい話は夜するな。どんなにつらい話も、昼したら大したことない」
「この世の中、拾うもんはあっても、捨てるもんはなかとばい」
「今のうち貧乏しとけ。金持ちになったら大変よ。よかもん食べたり、旅行にいったり、忙しか。」
ばあちゃんの”がばい”ぶりは、その語録でわかるように明るくたくましい生き方にあります。

原作は60万部を突破した、島田洋七の自伝小説!
昭和30年代、高度経済成長が始まろうとする時代。極めつけの貧乏生活にあって、どんな厳しい局面でも持ち前の人生哲学で明るく切り抜ける、文字通りの”がばい”ばあちゃん。そんな気丈なばあちゃんと暮らした少年の体験が、こんなにも爽やかに、笑いと涙に溢れんばかりの映画に結実しました。原作は漫才ブームの火付け役となった、B&Bの島田洋七による同名自伝小説。洋七自身が、少年時代に佐賀の祖母の家へあずけられた経験を基に書き下ろしたものです。発刊後すでに60万部を突破したベストセラーは、漫画化もされ「がばい」として好評連載中です。

いまだからこそ必要な、忘れかけていた人生へのメッセージ!
どんな時でも「生きることを楽しむ」がばいばあちゃんと孫・明広の生活は、小難しい理屈抜きに提案できる、明るくて奇抜なライフ・スタイルの実践にあふれています。「エコロジー」や「スローライフ」が声高に叫ばれる昨今、この話が持つタイムリーな話題性は、明らかに驚きではなく、むしろ必然だったのかもしれません。がばいばあちゃんならではの教育論。それは、子育てに悩む親が激増している今だからこそ活きてくる、人生への道しるべなのでしょう。

笑いと涙の巧みなチェーン、全編に沸きあがる感動!
人生の指針をはっきりと示し、あくなき愛情を注ぎながら少年を見守る、がばいばあちゃん。その大役を担う吉行和子の円熟した演技からは、ばあちゃんの生きる力強さとともに、その台詞や動作のひとつひとつを通じて涙と笑いが滲み出てきます。また、明広の母には工藤夕貴、そして緒形拳、浅田美代子、三宅裕司、山本太郎、島田紳助といった豪華な顔ぶれが脇を固め、物語をさらに感動深いものに仕立て上げました。

ストーリー



新幹線の車中、デッキで得意先と話していた会社員・岩永明広は、母と離れ一人旅の寂しさに泣きべそをかいている少年に出会った。どこかで見た光景だと思った途端、車内は昭和32年当時の客車に変わっている。窓に泣き顔をくっつけている少年、それは、44年前の明広本人だった。

戦後まもない広島で、原爆症の父親を亡くし、居酒屋で懸命に働く母に育てられていた明広は、母の元をひとり離れ、佐賀にある祖母の家で暮らすことになった。夫の死後7人の子供を育て上げた祖母は、今も現役の掃除婦として働き、かなり古くなった家で一人暮らしをしていた。夜遅く、広島から到着したばかりの明広を迎えた祖母は、長旅への労いもなく、一言、「ついてきんしゃい」。戸惑う明広を、粗末な離れの小屋に連れていき、「明日から明広がゴハンば、炊くとやけん、よう見ときんしゃい」と、火吹き竹を手渡した。こうして、明広とばあちゃんの暮らしが始まった。
朝4時、ばあちゃんに起こされ、ご飯を炊く。ご飯が炊けたら、家の裏に流れる川に行き、水面に張った棒に引っかかっている野菜を集める。川には上流にある野菜市場で売り物にならない曲がったキュウリや野菜の切れ端が流れて来るのだった。「川は、うちのスーパーマーケット」と、ばあちゃんは笑う。ばあちゃんと二人きりの貧乏暮らしだったが、大好きな母に心配させまいと、明広は必死に頑張った。やがて学校にも馴れた明広が、友だちといっしょに剣道を習いたいと頼むと、ばあちゃんは「金がかかるなら、やめときんしゃい」と許さない。それなら剣道より安く済む柔道がやりたいと、明広も食いさがるが、「やめときんしゃい」。それでもどうしてもスポーッがしたい明広に、ばあちゃんが出したアイデアは、ずばり、「走りんしゃい」。「走る地べたはタダ、道具もいらん」というわけだ。半分だまされた気分だった明広は、それでも毎日、運動場を走り続けるのだった……

スタッフ

原作:島田洋七「佐賀のがばいばあちゃん」
監督:倉内均
企画:江原立太
プロデューサー:伊藤伴雄/竹本克明
脚本:山元清/多島田洋七
音楽:坂田晃一
美術:内藤政市
撮影:三好保彦
録音:森英司
照明:石田厚
編集:阿部亙英
音響効果:齋藤昌利
CGI:坂美佐子/太田垣香織
助監督:小島正道
ラインプロデューサー:福塚孝哉
宣伝協力:フレスコ・エンタテインメント

エンディング曲
「ばあちゃん」
作詞:島田洋七 
作曲:池間良栄
唄RYOEI(B&Bレコード)

キャスト

吉行和子
浅田美代子
鈴木祐真(中学生)
池田晃信(小学生高学年)
池田壮磨(小学生低学年)
岩永明広
緒形拳(特別出演)
三宅裕司(特別出演)
島田紳助(友情出演)
島田洋八(友情出演)
山本太郎
工藤タ貴

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