蘇る伝説 絢爛華麗な大ロマン、 完全ニュープリント一挙公開!

1981年/日本/139分/スタンダード/ 製作:シネマ・プラセット 配給:リトルモア

2012年1月14日より、渋谷ユーロスペースほか、全国順次リバイバル公開! 2006年10月7日(土)〜12月17日(日)、一角座にてthe IKKAKU Festival上映! 2001年9月21日DVD発売&レンタル開始 2001年9月21日ビデオ発売&レンタル開始 2001年5月12日より5月25日までシネセゾン渋谷にてロードショー (新春第二弾より公開がのびました) 3月24日より名古屋:シネマスコーレ、GW大阪:シネ・リーブル梅田、6月下旬福岡:シネ・リーブル、 博多駅1・2、札幌:シアターキノ、仙台:仙台フォーラム、京都:みなみ会館、ほか全国順次ロードショー

公開初日 2001/05/12

公開終了日 2001/05/25

配給会社名 0093

公開日メモ 泉鏡花の同名小説を『ツィゴイネルワイゼン』に引き続き田中陽造が脚色。 日本アカデミー賞・最優秀助演男優賞(中村嘉津男)、優秀脚本賞、優秀撮影賞、優秀照明賞を受賞。

解説


あの世ともこの世ともつ かない世界はいよいよその妖しさを濃密に醸し出してゆく。真実の愛は 死をもって成就するといいたげな女は「金沢夕月楼にてお待ち致します。 三度びお会いして、四度目の逢瀬は恋になります。死なねばなりません。 それでもお会いしたいと思うのです」という付け文を残し、心中を誘う。 そんな女に翻弄される劇作家・松崎春狐=松田優作の姿が、華麗な色彩美のなかに白々と心もとなく彷徨い浮かび上がる。弱い男を演じる松田 優作の魅力はここに極まるだろう。まやかしの世界を彩る大胆奔放な鮮 やかな映像は、まさに映画という美しいまやかしそのものと言える。 泉鏡花の同名小説を『ツィゴイネルワイゼン』に引き続き田中陽造が脚色。 日本アカデミー賞・最優秀助演男優賞(中村嘉津男)、優秀脚本賞、優秀撮影賞、優秀照明賞を受賞。

ストーリー

大正末年の一九二六年。新派の劇作家・松崎春狐(松田優作)は落とした付け文が縁で品子(大楠道代)という美しい女に会う。その後も偶然というには出来すぎたかたちで三度会う不思議をパトロンの玉 脇(中村嘉葎雄)に話す。しかし、品子と三度目に会い一夜をともにした部屋が玉 脇の邸宅の一室とそっくり同じであることを発見してしまう。そんなとき、松崎の前にもう一人の美女イネが現れ「玉 脇の家内です」と名乗るが、イネは重い病で松崎が出会う直前に病院で息を引き取っていた。 「金沢、夕月楼にてお待ち申し候」という品子からの手紙に誘い出された松崎だが、汽車には玉 脇も乗っており、亭主持ちの女と若い愛人の心中を見に行くと言う。金沢でめぐりあえた品子は、松崎に手紙を出した憶えはないという。「あれは夢の中で書いたもので、おイネさんが手紙にしたのです」  品子との心中をそそのかす玉脇を逃れた松崎は、アナーキスト和田(原田芳雄)と知りあい、老人形師(大友柳太朗)のもとで博多人形裏返しの世界を覗く。松崎は死後の世界を目撃して衝撃を受け、迷宮をさ迷い、夢うつつのなかでイネと会う。そして、幻聴のような祭り囃子に導かれて奇妙な芝居小屋・陽炎座へ。そこは、子供たちの不思議な芝居と、品子、イネ、玉 脇と妖しい人間関係が絡みあうあやかしの世界であった。

スタッフ

製作:荒戸源次郎
企画:伊東謙二
プロデューサー:花田良知
原作:泉鏡花
脚本:田中陽造
撮影:永塚一栄
美術:池谷仙克
照明:大西美津男
録音:橋本文雄
音楽監督:河内紀
編集:鈴木晄
記録:内田絢子
監督:鈴木清順

キャスト

松田優作
大楠道代
加賀まりこ
楠田枝里子
大友柳太朗
東恵美子
麿赤児
沖山秀子
玉 川伊佐男
佐野浅夫
伊藤弘子
佐藤B作

原田芳雄
中村嘉葎雄

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