原題:sad movie

愛はどうして終わる瞬間に一番輝くんだろう。

2005年10月20日韓国公開

2005年/韓国/109分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSR・デジタル 提供:ギャガ・コミュニケーションズ、ビッグショット 配給:ギャガ・コミュニケーションズpowered by ヒューマックスシネマ

2009年06月26日よりDVDリリース 2007年04月06日よりDVDリリース 2006年11月11日、有楽座ほか全国東宝洋画系にてロードショー

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公開初日 2006/11/11

配給会社名 0025

解説


愛はどうして終わる 瞬間に一番輝くのだろう──。

別れは悲しいだけじゃない。別れて初めて届く想いがある。
8人の“別れの物語”の分だけあなたの心を何度も揺さぶる、
優しさ溢れるラブストーリー『Sad Movie <サッド・ムービー>』。

出逢い、愛し始める人々を描いた映画は沢山ある。でも、別れていく人々の姿を描いた映画を見つけることは難しい。
切なくも儚い“別れ”の瞬間だけを集めたらどうなるのだろう?。
そんな想いから生まれた一本の映画が、本作『Sad Movie <サッド・ムービー>』だ。

主人公は、8人。

恋に不器用な消防士と、彼の危険な仕事への不安を抱えながらもプロポーズを待っている彼女。
未来の見えない生活に疲れ恋人への愛に終止符を打とうとする女性と、彼女の心をつなぎとめようと‘別れさせ屋’を始める彼。
初恋の相手をかげで見つめる耳の聞こえない少女と、そんな彼女のことが次第に気になり始める絵描きの青年。
病に倒れたキャリアウーマンの母親と、2人の時間が終わらないよう懸命に母を守ろうとする息子。

大好きな人との時間を守るため、主人公たちは皆、それぞれの“今”を必死に駆け抜ける。思い通りにいかず苦しみ、素直になれない自分に苛立ちながら。
そんな切ないリアリティがちりばめられたエピソードの数々は、時に切なく、そして時に優しく、私たちの胸に響いてくる。
そして各々に訪れる“別れ”のラストシーンでは、自分がかつて経験したことのある大事な人を失った思い出が甦り、感動で心が何度も揺さぶられるのだ。

本作の主人公は皆、“別れ”を通して新しい自分を見つけ、今まで気付くことのできなかった想いを知る。
それはちょっとした勇気や、昨日まで気付かなかった本当の気持ちや、絶えることのない愛?。
失う時に初めて気付いた気持ちは、やがて宝物となって心の中に残るから、辛いけど、温かい。
『Sad Movie <サッド・ムービー>』は、「悲しい映画」と言う直訳の意味を超え、“別れ”の向こう側にある温もりまでをも表現している。
そして、“別れ”を描くことで逆に、人と触れ合う大切さや人を愛する意味を教えてくれる、心に触れる感動作となっているのだ。

どんな理由であるにせよ、“別れ”というのは悲しく切ないものである。
でも、そんな“別れ”の中にもきっと、明日へつながる道はある。
大事な人を失ったときに胸に開いた穴は、きっと溢れる愛が埋めてくれるから?。

観終わった後、あなたもきっと、愛する人に逢いたくなるに違いない。

ストーリー





“あいしてる”の数だけ“さよなら”がある??。

ある晴れた夏の日。
いつものように慌しく動き出す街の中で、
私たちに似た8人の“別れ”への物語が始まる。
 
恋に不器用な消防士ジヌは、プロポーズを待ち望む恋人スジョンの気持ちに気付きながらも、
なかなかその一言が言い出せず、彼女の気持ちは限界に近づいていた。
ゴールの見えない恋に終止符を打たれたハソクは、彼女の気持ちを取り戻せると信じて
‘別れさせ屋’という奇妙な仕事を始める。
忙しすぎる母親に反発して困らせてばかりいた小学生のフィチャンは、
ある日、母親が重病にかかっているという事実を知ってしまう。
初めて恋に落ちた耳の聞こえない少女スウンは、告白する勇気が出せないままに
大好きな彼がフランスに留学するという噂を聞きつけてしまう・・・。
 
突然降り出した夕立を同じように受けながら、
悲しみの予感にあらがうように、
彼らは大切な人のため、それぞれの道を走り出す??。

幸せと不安が隣り合わせの恋人??。
恋に不器用な消防士と、プロポーズを待ち望む恋人

仕事ぶりは優秀だが、恋には不器用な消防士ジヌ。彼のことを一途に愛する、手話通訳アナウンサーのスジョン。たわいのないことで笑ったり、些細なことで喧嘩したり、二人は幸せに満ちた日々を送っていた。しかし、スジョンはジヌを愛すれば愛するほど、いつも果敢に炎の中に飛び込んで救助に当たる彼のことが心配で、仕事をやめて欲しいと望んでいた。一方でジヌは、スジョンがプロポーズを待ち望んでいることを知りながらも、常に危険にさらされている職業がゆえに、彼女に心配をさせない自信が持てずにいた。
ある日、火災現場での事故発生のニュースを聞き病院に駆けつけたスジョンは、無事なジヌの姿を見るなり、ほっとするよりも日頃募っていた不安が爆発してしまう。スジョンの不安な気持ちを痛いほど感じたジヌは、彼女が自分にとっていかにかけがえのない相手であるかを再認識し、ついにプロポーズを決意する。「手後れになる前に言おう」と。そしてスジョンが待ち望んだ雨の日、ジヌは指輪を手にスカイラウンジでスジョンを待つのだが……。

終わった恋に気付けない男??。
彼女の心を取り戻したい‘別れさせ屋’と、別の恋を見つけてしまった彼女

お金のためにボクシングのスパーリングパートナーのアルバイトをし、日々めった打ちにされながらもなんとか暮らしている無職の青年、ハソク。付き合って3年目になる彼の恋人は、スーパーでレジのパートタイムの仕事をしているスッキョン。ある日ハソクは、先の見えない愛に終止符を打つ決心をしたスッキョンから冷たく別れを切り出されてしまう。彼女の心をつなぎとめるためにも、何とか定職を見つけなくてはと試行錯誤をめぐらす中で、ある日ハソクは一風変わった仕事と出会う。それは、別れの言葉を直接相手に伝えられない人たちに代わって別れのメッセージを届ける‘別れさせ屋’という職業だった。
ホームページを立ち上げた側から続々と寄せられる依頼に、早速ハソクは別れの言葉を告げて回ることに。あっさり納得されることもあれば、逆ギレされて殴られることもあり……。悲惨な目に遭いながらも、スッキョンの心を取り戻すためと信じて頑張り続けるハソク。そんな彼に、ある日辛すぎる依頼が寄せられるのだった……。

心の距離が縮まらない親子??。
病に倒れた母親と、愛する母を守りたい少年

インテリアデザイナーとして会社を興し、多忙な毎日を過ごしているジュヨン。彼女には小学2年生の一人息子フィチャンがいるが、仕事が忙しく、学校の行事にも、交通整理のボランティアにも参加できずにいた。そんなある日、ジュヨンは運転中に具合が悪くなり事故を起こし、それがきっかけで自分が重病を抱えていることを知る。医師からもう先が長くないと宣告されショックを受けるジュヨンだったが、フィチャンは入院中は毎日会いたいときにいつでもお母さんに会えると無邪気に嬉しがる。ジュヨンはそんな息子を見て、それまでいかに息子を寂しがらせていたかを初めて悟るのだった。
2人は、これまでの日々を取り戻すかのように仲むつまじい日々を過ごし始める。しかしある日、フィチャンは教師たちの不用意な会話で母がガンであることを知ってしまう。そんなフィチャンがふとしたことから見つけたのは、母親が昔書いていた日記。母が自分をいかに大切に愛情深く育ててきてくれたかを知ったフィチャンは、「死」という永遠の別れからなんとか母親を守ろうと頑張るのだが……。

秘めた想いを口に出せない初恋??。
恋に落ちた耳の聞こえない少女と、遊園地の絵描き青年

スウンは、昔火事に巻き込まれた後遺症で顔にやけどの跡を抱える、耳の聞こえない少女。その障害とは反して明るく快活な彼女は、遊園地で白雪姫の着ぐるみを着るバイトでお客さんに愛嬌を振りまいている。そんなスウンが初めて恋に落ちた。相手は園内でお客さんの似顔絵を描いているサンギュ。ハンサムなわりにどこか抜けたところのある純朴なサンギュをかわいく思いながらも、自分にコンプレックスを感じているスウンは、話しかけることも顔を見せることもできず、白雪姫の姿のままでサンギュにちょっかいを出すのが精一杯だった。
一方のサンギュは、いつのころからか自分のそばに頻繁に現れる着ぐるみ姿の女の子のことが気になりだし、スウンの素顔を見たいと思うようになる。そんなある日、サンギュが絵の勉強のためフランスに留学してしまうことを知ったスウンの仕事仲間たちは、彼女のために一日だけのデートをセッティングすることに。最初で最後のデート当日、スウンは目一杯お洒落をして彼の前に現れるが……。

スタッフ

監督:クォン・ジョングァン
原案:オム・ジュヨン
脚本:ファン・ソング
製作:パク・ソンフン
編集:キム・サンボム
音楽:ジョ・ドンイク

キャスト

ジヌ:チョン・ウソン
スジョン:イム・スジョン
ハソク:チャ・テヒョン
ジュヨン:ヨム・ジョンア
スウン:シン・ミナ
スッキョン:ソン・テヨン
サンギュ:イ・ギウ
フィチャン:ヨ・ジング

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