原題:One Point O

実験台は、アパートの住人たち。

2004年サンダンス映画祭正式出品作品

2005年1月21日アイスランド公開

2004年/アメリカ・ルーマニア・アイスランド/92分/カラー/ドルビーSRD/R-15 配給:アルバトロス・フィルム

2005年11月03日よりDVDリリース 2005年6月18日、シネセゾン渋谷にて驚愕のレイトショー

公開初日 2005/06/18

配給会社名 0012

解説


近未来を舞台としたカフカ風の悪夢、One Point 0はスタイリッシュな映像センスと、知的で刺激的な物語とを融合させることに成功した稀有な作品である。

ごく普通の事物と奇怪な事象、社会的現実と個人的な真実を混ぜ合わせてOne Point 0はシュールレアルな情景を創り出し、観客を同情に値するが精神的に混乱した主人公の精神風景へといざなう。共同監督のJeff RenroeとMarteinn Thorssonは、熱に浮かされたような世界を赤と緑色が散りばめられたパレットのごとく増幅させ、そこで様々なフィールドで活躍する多種多様の役者たちから微妙な演技を引き出した。One Point 0は道徳的判断と自由意志が、強制的な消費行動に取って代わられる、馴染みのある不気味で恐ろしい世界を作り出す企業社会の権力に対する素晴らしく痛烈な告発である。

ストーリー


そう遠くない未来のメトロポリス。あらゆる世界に進出して影響力を誇る巨大企業が一切の制限を受けず、何も知らない一般市民を対象に極秘マーケティング戦略を展開していた…

コンピュータープログラマーのサイモンのアパートに、差出人不明の空のダンボール箱が届けられ続けていた。 最初の箱を捨てた途端、次の箱が到着し、また次の箱……と言う具合に。 侵入者から部屋を守ろうとする彼の努力もむなしく謎の箱はアパートに到着し続ける。 ますます怪しいと感じた彼は、周りの住人たちを調べ始めるが、容疑者たちが次々と謎の死を遂げ、サイモンのパラノイアは逆に増すばかり…

彼は気づいていなかったが、箱を開封することでサイモンはコンピューターウィルス・ナノミテス・バージョン1.0に感染していた。ある巨大複合企業によって開発されたこの顕微鏡サイズの実験的なマシーンはサイモンの体内に侵入して、文字通り彼の頭の中に商品広告を埋め込んでいたのだ。 ところがこのバージョン1.0にはある欠陥部分があった。

副作用によって生命を奪われつつあるサイモンは、徐々にアパートの他の住人たちも同じ極秘実験の犠牲者であることに気づいていく。 このままではあと数日も持たない。生き残るためにはサイモンは陰謀の裏にある真実を暴き、すぐにプログラムをアップグレードしなくてはならない。

スタッフ

監督:ジェフ・レンフロー&マーテン・ソールゾン
主演・共同製作:ジェレミー・シスト

キャスト

ジェレミー・シスト
デボラ・アンガー
ウド・キアー

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