クリティカルケア
原題:Critical Care
アカデミー賞5回ノミネートの巨匠シドニー・ルメット監督(『狼たちの午後』)が贈る 現代医療の暗部をえぐる問題作です。
☆東京国際ファンタスティック映画祭'98出品作品
1997年アメリカ映画/ライブ・フィルム・アンド・メディアワークス製作/1時間49分/ビスタサイズ/パイオニアLDC
解説
現代の医学は殆ど無限に、技術的に我々を生かす事ができます。少なくとも保険金が転がり込むのが止まるまでは…。テレビ産業(『ネットーク』)、正義(『NY検事局』『Q&A』『評決』『プリンス・オブ・シティ』『12人の怒れる男』)の倫理的ジレンマを鋭く追求した作品を送り出してきた、アカデミー賞5回ノミネートの巨匠シドニー・ルメット監督(『狼たちの午後』)が贈る現代医療の暗部をえぐる問題作です。キャストは若手演技派ジェームズ・スペイダー(『クラッシュ』『セックスと嘘とビデオテープ』)と、カイラ・セジウィック(『愛が微笑む時』『フェノミナン』)、円熟された演技で魅せるヘレン・ミレン(『英国萬歳!』)、アン・バンクロフト(『ホーム・フォー・ザ・ホリディ』『G.I.ジェーン』)、アルバート・ブルックス(『ミスター・コンプレックス結婚恐怖症の男』『ブロードキャスト・ニュース』)。この問題作を世に送り出そうと、演技派を誇る新旧実力派の俳優たちがルメットの元に終結しました。
ストーリー
緊急医療の専門医として輝かしい未来を保証された若き医師ワーナー(ジェームズ・スペイダー)。しかし、成功を収めるにつれ、彼の権力は無限となり、やがてワーナーは「博士」の称号をが持つ危険な神のごとき力を発見してゆく。そんなワーナーは延命治療患者の娘でモデルのフェリシア・ポッター(カイラ・セジウィック)と出会い、一夜を共にする。実はフェリシアは献身的で太った姉コニー(マーゴ・マーティンデール)と、父親の延命治療のことで争っていた。父ポッターの生命はICUのテクノロジーと薬物的の力に頼ってかろうじて繋がっている。フェリシアは父は人工で何も出来ない延命生活を望んでいないと主張していた。フェリシアに問い詰められ、彼女の父が2度と意識を回復することはないと告げてしまうワーナー。気付いた時にはワーナーはポッター姉妹の争いに巻き込まれた。姉妹争いは治療よりも1000万ドルの遺産相続権を巡って争っていたのだ。近く迫ったある時期以前に父が死亡すれば、遺産はフェリシアに、以後であればコニーにいくのだ。フェリシアは彼女の父が2度と意識を回復することないという明言をひそかに録音しており、法廷での証拠として提出するという。フェリシアも延命治療を当然の医療行為とする病院内でも、ワーナーの発言は問題となり、彼は孤立していくが…。
スタッフ
エクゼクティヴ・プロデューサー:ドン・カーモディ
共同製作:シドニー・ルメット、スティーブン・シュワルツ
監督:シドニー・ルメット
原作:リチャード・ドゥーリング
脚本:スティーブン・シュワルツ
撮影:デイヴィッド・ワトキン
ブロダクション・デザイン:フィッリップ・ローゼンバーグ
編集:トム・スワートワウト
キャスト
ジェームズ・スペクター
カイラ・セジウィック
マーゴ・マーティンデール
キラ・セジウイック
ヘレン・ミレン
アン・バンクロフト、
アルバート・ブルックス
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