原題:Svet Krtka a Zdenka Milera

製作年1948〜2002年/チェコ 配給:アットアームズ/レンコーポレーション

2004年10月16日〜11月26日、新宿K's cinemaにて都内独占ロードショー!!

公開初日 2004/10/16

公開終了日 2004/11/26

配給会社名 0554

解説

『クルテク』でおなじみミレル監督の温もりあふれる世界!!
キュートな魅力で愛されているもぐらのクルテク。ロングセラーの絵本、さらには2002年の劇場公開やDVDの発売で、その人気もますます高まっています。その生みの親である作家・監督のズデネック・ミレルは、『クルテク』ばかりではなく数多くのアニメーションを制作しています。
そして、それらのどの作品も『クルテク』同様やさしくて、あたたかいものばかりです。チェコで『クルテク』と同じように親しまれている『コオロギくん』シリーズ、好奇心の強い子犬を主人公とした『知りたがりワンちゃん』などなど…。今回はそんなズデネック・ミレルが監督あるいは美術として係った作品を選りすぐり、A、B、C、3つのプログラムで公開します。もちろん、『クルテク』(劇場未公開・DVD未収録作)も併せて上映いたします。

〈ズデネック・ミレル〉
1921年、旧チェコスロバキア社会主義共和国(現チェコ共和国)の首都プラハ近郊に生まれたミレル監督は、国立絵画写真学校やプラハ工芸美術大学で絵画などを学んだのち、1941年からズリーンにあるチェコ初のアニメーション・スタジオにアニメーターとして働き始めました。第二次大戦後、イジー・トルンカを所長に迎え新たに設立されたばかりのアニメーション・スタジオ、トリック・ブラザーズに就職。1948年、『太陽を盗んだ億万長者』を初監督し、ヴェネチア国際映画祭で特別賞を受賞しました。そして、1957年には『クルテク』シリーズの第一作目となる『もぐらくんとズボン』を発表、ヴェネチア国際映画祭などで賞に輝き高い評価を得ています。そしてご存知のように『クルテク』シリーズは世界中で愛され続ける作品となりました。さらにミレル監督は、クルテク以外にもこおろぎの冒険を描いた『こおろぎくん』シリーズや『知りたがりワンちゃん』など、優しさにあふれた魅力的なアニメーションを数々生み出し、また、アニメーションばかりでなく、絵本・児童書の分野においても活躍。チェコで最も愛され尊敬されている国際的な作家です。

ストーリー

Aプロ(8作/80分) 10/16〜10/29
『知りたがりワンちゃんと水』
(監督、脚本、美術/1960年/10分)ワンちゃんのボウルから水がなくなっていた。そこで子牛、お花、いろんな所で聞いてみるけれどお水が見つからない。
『コオロギくんとバイオリン』
(監督、脚本、美術/1978年/5分)コオロギくんシリーズ第一話。ボールで遊んでいたコオロギくんは、大切なバイオリンを壊してしまい、新しいバイオリンをつくってもらう。
『コオロギくんとクモ』
(監督、脚本、美術/1978年/5分)巣をつかって、虫をつかまえているクモ。コオロギくんがその巣で遊んでいると、クモのおじさんに捕まってしまう。
『イモムシくんは大スター』
(監督、脚本、美術/1967年/17分)男の子のハーモニカにあわせてダンスするイモムシくん。一躍注目を浴びて、トップスターになってしまうが…。
『誰が一番強いのか』
(監督、脚本/1951年/12分)きつい労働を強いられた、奴隷のお話。飢えている男を助けた代わりに、奴隷はペンダントを受け取る。
『クマのクブラとクバ・クビクラ』
(美術/1955年/17分)クマ使いのクバは、だらしないクマのクブラに手を焼いていた。なんとか黙らせようと、おばけの話を思いつく。
『さんかくとしかく』
(監督、脚本、美術/1965年/9分)さんかく君としかく君は大の仲良し。かくれんぼしたりシーソーで遊ぶうちに、車や飛行機にのって冒険へ。
『「クルテク」もぐらくんとまほうのえ』
(監督、脚本、美術/1999年/5分)キャンパスに向かう画家きどりのもぐらくん。もぐらくんの描いた絵が次々と現実のものになって…。劇場未公開、DVD未収録作品。

Bプロ(9作/80分) 10/30〜11/12
『知りたがりワンちゃんとこいぬ』
(監督、脚本、美術/1960年/11分)湖のほとりでワンちゃんは奇妙な卵をみつける。卵の世話をはじめ、犬になると信じてやまないワンちゃんだけど…。
『コオロギくんとのこぎり』
(監督、脚本、美術/1979年/5分)二匹のこがねむしがのこぎりをつかって木を切り倒している。そこでのこぎりを取り上げようと、コオロギくんが立ち向かう。
『コオロギくんとコントラバス』
(監督、脚本、美術/1979年/5分)強い風が吹いていたので、ある家の中に入り込んだコオロギくん。真っ暗な部屋の中でコオロギくんは自分のバイオリンをなくしてしまう。
『コオロギくんとエンジン』
(監督、脚本、美術/1978年/5分)エンジンをかけて森の中を走りまわるハリネズミ。空気が汚れてコオロギくんもハチくんも困ってしまう。
『あかずきん』
(監督、脚本、美術/1948年/7分)誰もが知っている、あかずきんのお話。人形を使った3D作品。
『キツネとオオカミ』
(共同美術/1956年/18分)キツネのお母さんは子供達のために魚を取った。しかしオオカミはキツネの取った魚を狙う。
『月のおはなし』
(監督、脚本、美術/1958年/14分)満月の夜、月から降りてきた妖精に笑いかけられた女の子は笑顔を取り戻すけれど…。
『くいしんぼうのすずめ』
(監督、脚本、美術/1962年/10分)スズメはいつも仲間たちと見つけたエサを分け合っていたが、エサを探していて、コンテナの中に入ってしまう。そこには…。
『「クルテク」もぐらくんとつばめ』
(監督、脚本、美術/2000年/5分)空から落ちてきたつばめを看病するもぐらくん。ふくろうさんからもらった薬で治ったけれど、季節はもう冬に…。劇場未公開、DVD未収録作品。

Cプロ(9作/80分)11/13〜11/26
『知りたがりワンちゃんとハチミツ』
(監督、脚本、美術/1960年/10分)甘いもの大好きなワンちゃんは、はちみつを食べてしまい、ハチたちに追いかけられてしまう。その夜、夢の中に一匹のハチが出てきて…。
『コオロギくんとチューバ』
(監督、脚本、美術/1979年/5分)ひどい音を鳴らすチューバだが、コオロギくんのおかげできれいな音を奏でるようになる。
『コオロギくんとめんどり』
(監督、脚本、美術/1979年/5分)コオロギくんがバイオリン弾いていたら、めんどりが近寄ってきてコオロギくんを呑み込んでしまう。
『おんどりとめんどり』
(監督、脚本、美術/1953年/12分)いつもめんどりにやさしいおんどりだが、森のイチゴを見つけたおんどりは、めんどりのことを忘れてしまう。
『ゆれる木馬』
(原作、美術/1954年/6分)エマーネクは小さな男の子。木馬が欲しくてたまらなかった。自分で貯金したお金では足りず、パパに買う約束を取りつけたが…。
『コネコのいたずら』
(美術/1959年/11分)置いてきぼりのコネコに、ピンク色の毛糸のお友達ができた。実写のコネコと毛糸の人形を使った作品。
『お父さんは12人』
(美術協力/1959年/13分)女の子の髪はいつもボサボサ。髪をとかしてもらいたいんだけど、お母さんはとっても忙しい、というのもお母さんは…。
『ヘルゴランド島のロマンス』
(監督、脚本、美術/1977年/13分)港町の屋敷の主人が、灯台守の娘に求婚する。しかし父親は身分の違いと満足に嫁入り仕度もしてやれないことに悩む。
『「クルテク」もぐらくんとこうつうじこ』
(監督、脚本、美術/2002年/5分)
おめかしして町へくりだすもぐらくんと仲良したち。しかし、彼らの乗った自動車が事故を起こしてもぐらくんはけがをしてしまう。「クルテク」シリーズ最後の作品。劇場未公開、DVD未収録作品。

スタッフ

監督:ズデネック・ミレル

キャスト

LINK

□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す