しあわせ色のルビー
原題:A Price Above Rubies
人は誰でも心の中に燃えるルビーのような夢の宝石を持っている
1998年サンダンス国際映画祭出品作品
1998年3月27日アメリカ公開
1998年/イギリス・アメリカ/117分/Dolby Digital / 配給:プレノンアッシュ
2004年11月26日よりDVD発売開始 2002年5月18日より日比谷スカラ座2ほかロードショー公開
公開初日 2002/05/18
配給会社名 0065
公開日メモ このうえなく可憐でありながら、内に強さを秘めている。レニー・ゼルウィガー、あなたはルビーの原石。
解説
●このうえなく可憐でありながら、内に強さを秘めている。
レニー・ゼルウィガー、あなたはルビーの原石。
人はみな、無限の可能性を授けられている。この物語のヒロイン、ソニアは女性の自由が厳しく制限された状況の中であえて自分に正直な生き方を選択する。さまざまな困難をくぐりぬけ、ついに彼女が出会ったものは…。演じるのは、大ヒット作『ブリジット・ジョーンズの日記』(01)で、女優としての不動の地位を築いたレニー・ゼルウィガー。彼女のここ数年の活躍ぶりは、着実に自分の人生を切り開いていくソニアの生き方にオーヴァーラップする。内面に隠された情熱を宝石にたとえるならば、優しい容貌の奥に強いパッションを秘めたゼルウィガーこそ、ルビーにふさわしい。
●まっすぐに、ひたむきに。
ソニアの姿は全ての人に歩き出す勇気を与えてくれる一
誰の中にも自分を輝かせる”魂の炎”がある。でも、自ら手を伸ばさなければその温もりを感じる事はできないし、風をおこさなければ燃え上がりはしない。ある人は、生涯その弱い炎の存在を知らずに過ごすかもしれないし、ある人は、その真価を知らずに、強すぎる炎に焼き尽くされるかもしれない。これは、若く生き生きとした一人の女性が本来の自分、そして未来をつかんでゆく姿を通して、人間を本当に輝かす”魂の炎”の美しさ、力強さを描いた作品である。悩み苦しみながらも自分自身を取り囲む壁を乗り越えて、新しい道を力強く進んでゆくソニア。まっすぐ前を見据え、背筋をピンと伸ばして進んでゆく彼女の姿は、性別や文化的背景の違いを超えて、新しい一歩を踏み出そうとする全ての人々
にこの上ない勇気を与えてくれる。
●本当に自分らしさを探し出そうとするとき、
“夢のカ”はささやき始める一
幼い頃に行方不明になったソニアの兄・ヨッシー。そしてソニアの前に度々現れる不思議な老婆。ソニアの内で燃え上がる”魂の炎”は、彼らが現実と幻想の境界線を超えて囁きかけるメッセージを強く明るく照らし出してゆく。そして、そのメッセージは彼女を勇気づけ、現実の世界を切り開くための風を吹かせるのだ。ソニアを巡るおとぎ話にも似たエピソードの数々は物語に不思議な空間を与え、映画に独特の温かみと新鮮な広がりをもたらした。ファンタジックなこれらの出来事は、ふと見方を変えてみると、誰もが経験していることなのかもしれない。
ストーリー
ソニアの人生は周囲の望み通りに進んでいた。信仰心の厚い若き学者・メンデルと結婚し男の子を出産、伝統的で閉鎖的なニューヨークのユダヤ人社会の中で、宗教的良心に従った日々。この社会では女性は家庭を守ってこそ価値あるものだという考え方が当たり前のように通用している。だが、ソニアは次第に自分の中に何か違った血が流れていることに気付き始める。しきたりを重んじる窮屈な毎日に苛立ちを募らせるソニア。おりしも、宝石商を営むメンデルの兄・センダーがソニアの宝石鑑定の才能を見いだし、彼女に自分の店で働くことを勧める。義理の姉・レイテェルに子供を預けてセンダーの店で働き始めたソニアは、それまでの生活の中で押し殺していた自分らしさを取り戻し、無我夢中で仕事にのめり込む。石のないリングとの出会いに導かれたソニアは、趣味でアクセサリー作りをしているプエルトリコ人のラモンと知り合い、彼と共に作品の売り込みにかかる。自分自身の才能を活かして生き生きと輝き出すソニア。しかし、そんな彼女に周囲は冷ややかな視線を投げかけていた。そしてしきたりを超えて自由を謡歌するソニアに、ついに社会の制裁が下る。ある日を境に、レイテェルはソニアを子供と会わせようとせず、メンデルももはや彼女と話し合おうとはしなかった。センダーの店からも解雇され、コミュニティーから排除されてしまうソニア。彼女はセンダーの下で働きはじめて以来続いていた彼との肉体関係も解消する。ソニアは、本当に行き場をなくしてしまう。そんな時、亡き長老の妻がただ一人ソニアヘの理解を示してくれる。全てを断ち切られた状況の中で自分らしく輝ける道が目の前に広がっているのをはっきりと見てとったソニア。そして彼女は新たな一歩を力強く踏み出して行くーー。
スタッフ
監督・脚本:ボアズ・イェーキン
製作:ローレンス・ベンダー、ジョン・ペノッティ
撮影監督:アダム・ホレンダー
編集:アーサー・コバーン
音楽:レズリー・バーバー
キャスト
ソニア:レニー・ゼルウィガー
センダー:クリストファー・エクルストン
メンデル:グレン・フィッツジェラルド
レイチェル:ジュリアナ・マルグリース
老婆:キャサリーン・シャルファン
LINK
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