原題:DREAMER

2005年アメリカ/カラー/1時間46分/スコープサイズ/ドルビーデジタル/ 日本語字幕:伊原奈津子/ドリームワークス提供/ 配給:アスミック・エース

2009年04月10日よりDVDリリース 2006年10月13日よりDVDリリース 2005年5月27日(土)より、日比谷スカラ座ほか東宝洋画系にて全国ロードショー

© 2006 DREAMWORKS LLC.

公開初日 2006/05/27

配給会社名 0007

解説


『I am Samアイ・アム・サム』で日本の映画ファンの涙を誘ったダコタ・ファニングの最新作は『夢駆ける馬ドリーマー』。骨折して再起不能となった馬をギャラと相殺で引き取ったことで、調教師の家族は大きな岐路に立ってしまう。実際にあった奇跡の物語を基に、レース優勝の夢にひた走る馬と少女の交流を描き、家族の絆と再生を描く愛と感動の物語。『夢駆ける馬ドリーマー』が日本の爽やかな初夏に感動を巻き起こす。
ベン・クレーンは元優秀な騎手。今は厩舎を経営しているが資金繰りが苦しい。頼みの綱は有力馬主から頼まれている牝馬、夢見る人と名付けられたソーニャドール。しかし、愛娘ケールを連れて行ったレースでソーニャドールは転倒、骨折してしまう。馬主から殺すよう言われるが、娘の手前もあり、自分のギャラと相殺で買い取ってしまう。種馬と掛け合わせ、金を稼ごうと思ったベンだが獣医から妊娠できないと診断される。家族の関係もギクシャクし万策尽きたベンは、馬を売る決心をする。そんな父を見てケールはソーニャドールと逃げ出す。娘の行動から初心を思い出したベンからソーニャドールを譲られたケールは、由緒あるブリーダーズ・カップでソーニャをカンバックさせる決心をする・・・。
運の無い優秀な調教師、父ベン・クレインに新作『ポセイドン』が待機するカート・ラッセル。負傷馬ソーニャドールをひたむきに愛する娘ケール・クレインに『I am Samアイ・アム・サム』『宇宙戦争』の小さき名優ダコタ・ファニング。孫を見つめ、息子を愛する祖父ポップに著名なシンガーでもある『PLANET OF THE APES猿の惑星』のクリス・クリストファーソン。家族を温かく見守る母リリーに『リービング・ラスベガス』でアカデミー賞主演女優賞候補のエリザベス・シュー。周囲を固めるのは、『トラフィック』の名脇役ルイス・ガスマン、人気TVシリーズ『シックス・フィート・アンダー』若手スターのフレディ・ロドリゲス、硬軟幅広い役柄をこなす『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『グリーン・マイル』の名優デイヴィッド・モース、『ハムナプトラ』シリーズのオデッド・フェールなど、フレッシュなヤング・スターとヴェテラン俳優たち。
監督のジョン・ゲイティンズは本作が初監督、今まで『陽だまりのグラウンド』『コーチ・カーター』の脚本を執筆している。本作でも脚本を書き下ろし、そのストーリー・テラーぶりを遺憾なく発揮して、観客を心に染み入る感動へと導いている。初監督を支えるのは厚いスタッフ陣。撮影監督にジョン・ヒューストン監督作『ザ・デッド/「ダブリン市民」より』でインディペンデント・スピリット賞ノミネートのフレッド・マーフィ。音楽は『パッション』でアカデミー賞候補となったジョン・デブニー。編集に『インサイダー』でアカデミー賞候補となったデイヴィッド・ローゼンブルーム。プロダクション・デザイナーに『この胸のときめき』のブレント・トーマス。衣装デザイナーに『モンタナの風に抱かれて』『ブルース・オールマイティ』のジュディ・ラスキン・ハウウェル。キャスティングは『クラッシュ』でキャスティング組合賞を受賞したサラ・フィン。一つ一つの丁寧な仕事が鑑賞後の余韻を産み出している。

ストーリー




ケンタッキー州レキシントン。かつては名騎手として活躍したベン・クレーンだが、今は牧場を細々と営み、優秀なトレーナーとしてパーマー牧場に雇われている。
そんな父の背中を見ながら育った娘ケールの楽しみは、ベンについて馬の調教を見に行くこと、競走馬のことなら何でも知っている祖父ポップの話を聞くこと。しかし、ベンとポップは、牧場経営で対立し、今は口もきかなくなっていた。愛娘ケールに自分と違う人生を歩んでほしいと思っているベンは、ポップが孫に馬について吹き込んでいるのを苦い思いで見ている。

いつものように、ベンの調教の様子を見ていたケールは一頭の競走馬ソーニャドールに出会う。ソーニャドールとはスペイン語で”夢見る人=ドリーマー”を指す。一目で気に入ったその馬は今最も期待を寄せられている牝馬だった。
レース直前にソーニャドールの異変に気づいたベンは、出走を取りやめるようオーナーに進言するが、馬主がレースを見にきており、受け入れてもらえない。しかし、ベンの予想は的中し、ソーニャドールはレース中に前脚を骨折し、転倒してしまう。
オーナーはソーニャドールを安楽死させるようベンに命じるが、ケールが見ている手前もあり、ベンは自らのギャラと引き換えに馬を引き取る。加えて、命に背き、ソーニャドールを故障させた責任として、解雇されてしまう。

回復困難と思われたソーニャドールの骨折は、ベンと仕事仲間である二人の厩務員バロンと元騎手マノリンの手厚い看護により、徐々に良くなってきた。ケールも好奇心と深い愛情で見守る。ケールの母リリーは、ソーニャドールによって、夫ベンの新たな目標と娘の大きな夢が出来たことを心の底から喜んだ。

ベンはソーニャドールを一流の種馬と交配させ、仔馬を売るプランを立てるが、獣医からソーニャドールは妊娠できないと聞き落胆する。収入が得られず家計は火の車で、家族もギクシャクし万策尽きたベンは、ソーニャドールを売る決心をする。偶然にその話を立ち聞きしたケールはソーニャドールに乗って牧場から逃げ出す。しかし、興奮して疾走するソーニャドールを制御できない。急いで追ってきたベンは振り落とされる寸前に娘を救い出すと共に、ソーニャドールが充分回復し素晴らしい走りをしていることに気づく。しかし、売却競走に出走させていたソーニャドールの売り先は決まってしまう。
「ソーニャはただの競走馬じゃない。家族よ」と父に訴えるケール。馬を愛する娘の心に、ベンは馬が大好きだった自らの初心と、いつも傍にいた父ポップを思い返した。
ベンは父に助力を仰ぎ、ソーニャドールを買い戻し、全権をケールに譲ることを決心する。

全てを任せられたケールは、賞金総額400万ドルの由緒ある最大のクラシック・レース、ブリーダーズ・カップ・クラシクスにソーニャドールを出走させることを決心する。
しかし、出走させるためには多くの規定をクリアし、さらに出走登録料や出走権料など莫大な費用を負担しなければならない。その一方で、かつてのベンの雇い主であるパーマーがソーニャドールの買戻しを提案してきた。莫大な金額を提示された父娘はもちろん首を縦にふらない。あきらめたパーマーは、ブリーダーズ・カップ出走に対して、手段を選ばない妨害を仕掛けてくる。

バラバラになりかけていた家族の絆が、大きな夢に向かってひとつになった。
しかし、結束の固い家族の前にはいくつもの障害が横たわる。出走するための経費を集めることは出きるのか? 執拗なまでのパーマーの妨害策を撥ね退けることは出きるのか?
家族の夢を乗せ、ソーニャドールはスタートを切ることができるのか──

スタッフ

監督:ジョン・ゲイティンズ
脚本:ジョン・ゲイティンズ 
製作:ブライアン・ロビンズ/マイケル・トーリン
製作総指揮:アショク・アムリトラジ/ジョン・ジャシュニ/ビル・ジョンソン
 ステイシー・コーエン/ケイトリン・スカンロン
撮影:フレッド・マーフィ,ASC
プロダクション・デザイン:ブレント・トーマス
編集:デイヴィッド・ローゼンブルーム
衣装:ジュディ・L・ラスキン 音楽:ジョン・デブニー

キャスト

ダコタ・ファニング
カート・ラッセル
エリザベス・シュー
クリス・クリストファーソン
ルイス・ガスマン
フレディ・ロドリゲス
オデット・フェール

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