原題:Into a dream

今日、ヘンな夢を見た!!

2005年/日本/カラー/103分 配給:アルゴ・ピクチャーズ

2005年10月28日よりDVDリリース 2005年6月11日よりテアトル新宿にてレイトロードショー

公開初日 2005/06/11

配給会社名 0090

解説


今日、ヘンな夢を見た!!

俺、鈴木ムツゴロウ。役者をやって早や10年。恋人と愛人の間で、逆ギレし、酔いつぶれた俺は、夢の中で、テロリストになり死にかけていた。が、また目が覚めると今度は父親そっくりの男に尋問をうけている。
夢に現実が侵食されるのか? 本当の俺はどこにいるのか?! 
俺はいったい何者なんだ!!
伝説の映像詩人・園子温監督が新世代俳優たちとコラボレイトし、作り上げた爆走エンタテインメント。

出演は、舞台「城」での主演の記憶が新しい、『この世の外へ クラブ進駐軍』「新選組!」の田中哲司。映画初主演となる本作では、園監督の分身でもあるムツゴロウを熱演。村上淳、オダギリジョー、夏生ゆうな、市川実和子ら今や日本映画に欠かせない俳優たちが、びっくりするような役で出演している他、温水洋一、岩松了、園組の常連でもある麿赤兒など、ひとクセもふたクセもある面子が揃いました。

自主映画界の異端児として、『自転車吐息』『部屋/THE ROOM』など伝説の作品を生み出してきた園子温が、スマッシュヒットとなった『自殺サークル』をへて、かつての自主映画の勢いを感じさせる、究極のインディペンデント独立映画を作り上げた。今、掟破りの俺映画が日本映画のタブーを打ち破る!

ストーリー


さえない役者、鈴木ムツゴロウ(田中哲司)は、タエコ(夏生ゆうな)と同棲中。タエコはスズキと同期の劇団仲間で、彼の役者人生に惚れて、役者をやめ彼との生活を始めたが、10年経ってもブレイクしない鈴木に愛想を尽かしている。同期の劇団員の友人にはユウジ(オダギリジョー)がいる。
鈴木は、三流劇団の女優ランコ(市川実和子)と恋仲になっている。ランコは、この劇団のリーダー町田(岩松了)と関係があり、町田はこの2人のことをよく思っていない。
そんなある日鈴木は、次の舞台のために稽古に来ていた。鈴木の舞台の演出家(温水洋一)は、井上陽水の曲「夢の中へ」を独り言のように口ずさんでいる。誰もがこの舞台がうまくいくとは思ってはいない。そこにきて鈴木の体調に異変が…。小便がしみるのだ。鈴木はすぐに性病だと直感する。女たらしの鈴木の頭には、2人の女の顔が浮かぶ。ランコと、もう一人の女優。どちらなのか?友人ケイジ(村上淳)に聞くが、彼にはわからない。ランコの劇団の劇団員と便所をともにした時、彼が小便を痛がっているのを見るにつけ、ランコが怪しいと思いランコを追求すると、逆切れされ家を追い出されてしまう。
自分の家に帰ればタエコが家をでる準備をしている…。
やぶれかぶれの一日が終わって、倒れこむように鈴木が眠ると、突然夢の中にテロリストの鈴木。テロリストの鈴木は肩に銃弾を浴びて血まみれ。車内には彼を助けようとユウジやケイジ、タエコがいる。皆テロリストの一員らしい。そしてその悪夢からさめると今度は取り調べ室。そこにはおっかない鈴木の親父(麿赤兒)と、なぜか次の芝居の演出家(温水洋一)もいる。何の取り調べかもわからずただただ怒鳴られる。
そして目を覚ます鈴木、タエコがいない。タエコは友人(小嶺麗奈)の家へ逃亡していた。鈴木は東京を逃げ出す口実として、同窓会に行くことを決意。父(麿赤兒)のたまには帰って来いという、強い催促もあった。
そして、実家に帰ろうと電車に乗っている最中も何度も夢を見る。テロリストの夢と取り調べの夢。そこでは現実の人間が刑事になったりテロリストの仲間であったりする。鈴木はどんどん夢に侵食される。夢の鈴木が「今日ヘンな夢を見た」という。「俺、夢の中でしがない役者で…お前と同棲してんだよ」とテロリストのタエコに言う。また、変な男(オダギリジョー)と女(菜葉菜)に会って、もみくちゃにされたり…。どちらが現実か区別がつかなくなる鈴木。
実家に帰り、ユウジ(オダギリジョー)やケイジ(村上淳)と交友をあたため、久しぶりに父(麿赤兒)や妹(臼田あさ美)とも会う。
同窓会の夜、すべてが爆発する。今まで生きてきた人生すべてに対し、反省と怒りがこみ上げてくる。夢の中の鈴木は、これですべて終了と宣言し、同窓会で絶叫したまま、その場所を飛び出していく。
夜の道を絶叫しつつ、「夢の中へ」を歌いながら走り抜けていく——。

スタッフ

脚本・監督:園子温
企画・制作:浅野博貴
プロデューサー:浅野博貴 鈴木剛
撮影:柳田裕男(J.S.C.)
録音:大西光
助監督:天野修敬
編集:伊藤潤一
調音:村上浩
撮影部:神田創 馬路貴子 横濱聡子
演出部:中川究矢 小峯一公
製作部:服部公一 竹内暢生 早川徹 豊田貞男 鍋島章浩 船木光 照井修司 三ツ橋伊智郎
録音部:川井崇満 浜田みちる
編集部:小野寺絵美
美術部:鈴木純子 芳賀千栄 大野とう子
キャスティング:薄葉聖子
ヘアメイク:白銀一太
スチール:黒田光一
エンディングテーマ
“夢の中へ”詩・曲:井上陽水 歌唱:4n(yon)河瀬直美&Hako

挿入曲
“別れの曲”宮崎尚志
『さびしんぼう』大林宣彦サウンドトラックより
配給:アルゴ・ピクチャーズ

キャスト

田中哲司
夏生ゆうな
村上淳
オダギリジョー
市川実和子
岩松了
麿赤兒
温水洋一
手塚とおる
小嶺麗奈
臼田あさ美
菜葉菜

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