原題:THE GODFATHER

権力という孤独 愛という哀しみ 男という生き方 すべての映画ファンに捧げる“最後”のロードショー

1972年3月24日全米初公開

1972年/アメリカ/2時間65分/アメリカン・ビスタ/ドルビーサラウンド 配給:パラマウントホーム エンタテインメント ジャパン

2004年09月17日よりDVD発売開始 2004年06月25日よりDVD発売開始 2004年7月17日よりユナイテッド・シネマとしまえんほか順次全国ロードショー 2004年6月19日より東劇、パラダイススクエアにてロードショー

サブ題名 デジタル・リマスター版

公開初日 2004/07/17

配給会社名 0154

解説


今日のすべての映画はこの作品から始まった。
映画史上に残る名作。
シェイクスピア『リア王』を思わせる父と子の憎愛、葛藤、血と絆を、
アメリカの『陰の政府」とも異名を取るマフィア社会を背景に描き尽くす衝撃の2時間56分。
名作曲家二一ノ・ロータによる衰感のメロディとともに色褪せることなく、つねに眩い光沢を放つ名作中の名作。

1972年度アカデミー賞作品賞。主演男優賞(マーロン・ブランド)、
脚色賞(マリオ・ブーゾ.フランシス・フォード・コッポラ)を受賞している。
1940年代後半から50年代初頭を背景に、マフィアの血で血を洗う抗争をあるマフィアの年代記として描き出す。
72年の初公開当時、あまりに激しく過激な銃撃シーン、暴カシーンが一大センセーションとな、マフィア・ブームとして社会現象化した。劇中使われる《ドン》《ゴッドファ一ザー》は流行語となった。
当時30代で、ヒット作のない無名の存在だったフランシス・フォード・コッポラ監督が、これ一作で世界映画の檜舞台へと躍進。一挙に時代の寵児となった。
マフィアの一代記を同じイタリア系アメリカ人の視点から描き、生活スタイル、人生観、死生観、儀式など徹底したリアリズム手法で表現した。
単なるギャング物語に終わらせなかった、執念とも言うべき緻密な演出スタイルは絶賛された。

ストーリー


1947年。

マフィアのドン・ビト・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の屋敷内で、末娘コニー(タリア・シャイア)の結婚式が行われた。コルレオ−ネ家の一族、「ファミリー」と呼ばれるマフィア組織の面々ら総勢数百人が会す壮大な挙式だった。
邸内の、ブラインドが下ろされた書斎で,タキシード姿の右胸の血のような真っ赤な薔薇をさしたビトが、訪ねてきた友人の嘆願に耳を傾けていた。自分にすがってくる者には愛と権力、知力で充分に報いた。それがドン<ゴッド・ファーザー(名付け親)>としての義務・尊厳であった。

対立するブルーノ・タッタリア(トニー・ジョルジオ)の息のかかった麻薬の売人ソロッツォ(アル・レッティエーリ)が取引の話をもちかけてきた。ビトが丁重に断わったが、長男ソニー(ジェームズ・カーン)が興味を示した。ソロッツォはビトが必ず邪魔してくると考え、彼の暗殺を企てる。

ある日、次男フレド(ジョン・カザーレ)を伴ってオリーブオイル会社から出てきたビトが襲撃された。全身に何発も銃弾を浴びた。崩れ落ちるようにして倒れた。ソロッツォ一味の仕業だった。病院に担ぎこまれ、幸い一命をとりとめた。ビトへの襲撃は、コルレオーネ・ファミリーに対する宣戦布告を意味していた。
ソロッツォの背後に控えるタッタリア・ファミリーと、ニューヨークを縄張りとするマフィア組織が不気味な動きを見せ始める。

第二次大戦から復員した三男マイケル(アル・パチーノ)は、父親の暗殺未遂に強い憤りと怒りを憶え、すぐに病院に駆けつけた。そこで偶然にも、ソロッツォ一味による二度目の襲撃に遭遇。間一髪、父を救うのだった。
やがて、マイケルは恋人ケイ(ダイアン・キートン)の願いを振り切り、マフィア社会に身を投じていくのだった…。

スタッフ

監督:フランシス・フォード・コッポラ
製作:アルバート・S・ラディ、ロバート・エヴァンス
原作:マリオ・プーゾ
脚本:フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ
撮影:ゴードン・ウィリス
メイクアップ:ディック・スミス
音楽:ニーノ・ロータ

キャスト

マーロン・ブランド
アル・パチーノ
ジェームズ・カーン
ジョン・カザール
ダイアン・キートン
ロバート・デュヴァル
リチャード・カステラーノ
タリア・シャイア
スターリング・ヘイドン
ジョン・マーリー
リチャード・コンテ
アル・レッティエリ
フランコ・チッティ
エイブ・ヴィゴダ
ジャンニ・ルッソ
ルディ・ボンド
アレックス・ロッコ
シモネッタ・ステファネッリ
アンジェロ・インファンティ

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