徳島県の大自然を舞台に、親子の絆を改めて感じさせる感涙作。

2004年/日本/35㎜/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSR/111分/ 配給:ビデオプラニング、ワコー

2005年11月03日よりDVDリリース 2005年4月23日、東京都写真美術館ホールにてロードショー 2004年4月3日(土)から徳島で先行ロードショー!

(C)2004「村の写真集」製作委員会

公開初日 2004/04/03

配給会社名 0172/0321

解説


映画「村の写真集」は、美しい自然が今なお豊かに残る徳島県の山間部、池田町、山城町、西祖谷山村などを
舞台に、一軒の古い写真屋の家族を通して、人と人との絆を描く感動の大作。
父と息子の葛藤、村に住む人々との心の通い合い、日本の風景のノスタルジア。どんなに時代が進歩し、
コンピュータグラフィックスが発達しても、それではとうてい描くことのできない人間そのもののドラマが、
本作にはありありと映し出されています。
監督は脚本も手がけた三原光尋。頑固一徹の写真屋である高橋研一役に藤竜也、孝役に海東健、妹の香夏役に宮地真緒、姉紀子役に原田知世、さらに徳島出身の大杉漣らを迎え、 複雑に交錯する人の思いを豊かに表現。
写真は徳島県出身の写真家、立木義浩が監修。
また大勢の徳島県民がエキストラとして参加し、晩秋徳島の素晴らしさを情緒たっぷりに 伝えています。
映像、ストーリーの美しさ、そして音楽を手がける小椋佳の心に響くメロディとともに、
誰もが日本の映画史に残したくなる、美しく深い感動を誘う名作、それが「村の写真集」です。

ストーリー

 近い将来、ダムの底に沈むこととなった徳島県・花谷村。その村に、開店休業状態の古い写真店があった。店主である研一は昔気質の頑固者。妻は既にこの世になく、次女の香夏と二人で暮らしていた。長男の孝は研一に反発し東京で見習いカメラマンとして一人暮らし、長女の紀子もまた数年前に家を出たまま、長く消息がなかった。
 ある日、孝の古ぼけたアパートの留守番電話に残されたメッセージ。それが物語の始まりだった。消えていく村の美しさを永遠に残したい、相考えた村役場の野原が、孝と研一に、村の全ての家族写真を撮影し「村の写真集」をつくることを依頼したのだ。恋人・リンの勧めもあり、孝はしぶしぶ誘いを受ける.大自然の懐に抱かれた村を、父子は一軒一軒自らの足だけで回り撮影をこなしていく。しかし、そこにはやはり深い溝があり、歩く二人の影が重なることはなかった。
 緑深きき山間の険しい道を黙々と歩く父。その背中を追う息子。父子の葛藤…その中で撮影は続く。戦争で息子を失い、孤児の中一人山に住む老婆。過疎の村で明るくたくましく働く人々。美しい山や川を生命力いっぱいに駆け回る子供たち。孝は村の様々な風景や人々、幼少期をともに過ごした旧友達と出会いながら、次第に何かに気付き始めていた。
 そんな時、父研一が病に倒れる。研一は体調が悪いことを隠して、撮影を続けていたのだ。孝は研一が余命幾ばくもないことを告げられるのだった。

スタッフ

監督・脚本:三原光尋
製作:高橋健二、石川富康、多井久晃、近藤守
プロデューサー:松山浩士、ニ村真一、溝口靖、岡田徹
製作プロデューサー:三木和史
撮影:本田茂
照明:高坂俊秀
録音:鶴巻仁
美術:須坂文昭
衣装:浜井貴子
ヘアメイク:小沼みどり
スクリプター:生田透子
編集:宮島達治
音響効果:柴崎憲治
助監督:武正晴
制作担当:村田亮
ラインプロデューサー:石田和義
音楽:小椋佳
写真監修:立木義浩
製作:よみうりテレビ、衛星劇場、ワコー、四国放送、ビデオプランニング
協力:スカイマークエアラインズ、虹の橋クリニック、徳島市、
池田町、山城町、西祖谷山村、徳島フィルムコミッション

キャスト

藤竜也
海東健
宮地真緒
原田知世
大杉漣
吹石一恵(友情出演)
甲本雅裕
桜むつ子

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