原題:SOMETHING'S GOTTA GIVE

なぜ、年齢(ルビ:とし)が恥かしいの? 世代を超えたすべての女性へ── 自分らしく生きている時が、「恋愛適齢期」。 「若さ」と「美貌」 「経験」と「包容力」

2003年12月12日全米初公開

2003年/アメリカ/128分/DTS / Dolby Digital / SDDS /字幕翻訳:今泉恒子 配給:ワーナーブラザース

2007年09月07日よりDVDリリース 2004年11月19日よりビデオレンタル開始 2004年11月19日よりDVD発売開始 2004年3月27日(土)、丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にて公開

(C)2003 Warner Bros. Ent.

公開初日 2004/03/27

配給会社名 0085

解説



オスカー女優ダイアン・キートンが、その魅力を遺憾なく発揮して臨んだ『恋愛適齢期』は、誰のうえにも訪れるかもしれない恋の1ページを描き出す、人生のウィットに富んだ、とびきりロマンチックな恋愛映画だ。人生の半ばを過ぎて出会う恋——。それは、初恋のようなときめきと、20代の恋にはない冒険と、思いがけない発見と、切ないほどのいとしさと、あふれる涙に満ちている。
主演は、本作で本年度ゴールデングローブ賞[ミュージカル/コメディ部門]の最優秀主演女優賞をみごとに射止め、アカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされたダイアン・キートンと、こちらも主演、助演を合わせて3回のオスカー受賞歴を誇る名優ジャック・ニコルソン。文句なしの大物カップルに、ハリウッドのトップスター、キアヌ・リーブスが加わり、さらにもうひとりのオスカー女優フランシス・マクドーマンドが脇を固めるという、超豪華キャストで贈るワンステージ上のラブ・ストーリーだ。
ダイアン・キートン演じるエリカは、50代半ばの離婚歴を持つ女性。「年をとってくるに従って、人生がさらに冒険のようなものに思えてきて、年をとることに素晴らしい可能性があると思えるようになった」と語る言葉どおり、ダイアンは年齢を味方につけ、刻まれたしわさえも輝かせることができたなら、女性はこれほどまでに美しく、これほどまで魅力的でいられるのだということを、スクリーンいっぱいに見せてくれる。本作での数々の受賞と惜しみない賞賛は、まさにその証といえるだろう。そんなダイアンだからこそ、ジャック・ニコルソン演じる年上のプレイボーイと、キアヌ・リーブス演じる年下の青年医師の二人の男性を魅了して、全身で恋を生き抜く女の姿をリアルな存在感をもって演じることができたのだ。
ジャック・ニコルソンもまた、30年以上に及ぶキャリアのなかで、数え上げればきりがないほどの作品に自らの顔を刻んできた。ひとつとして同じ顔はなく、ひとつとして期待を裏切るものはない。そんななかでも、この『恋愛適齢期』におけるハリーは、今までにない新鮮な感動を刻む彼の新たな顔となるはずだ。多くの女性とつきあいながら、60年あまりも本当の恋を知らずに生きてきた男が、初めての恋にうろたえ、初めての幸福を知って子供のように泣きじゃくる姿は、それがコミカルに描かれていればいるほど、胸迫るものを感じずにはいられない。
そしてもう一人、特筆すべきはキアヌ・リーブスだ。『マトリックス レボリューションズ』でシリーズの完結を迎えた今、史上最強のヒーローの次作に否がうえにも注目が集まるなか、キアヌが選んだのが、この『恋愛適齢期』での年上の女性に恋をする医師ジュリアンの役だった。横顔で恋に落ち、目で愛を語る——。こんなキアヌがかつていただろうか。二人の大ベテランの胸を借り、あのスーパーヒーロー、キアヌ・リーブスが開眼の演技で大人の恋を見せる。
『ハート・オブ・ウーマン』で、女性の本音を描き出し、男性本位の恋愛観を小気味よく覆したナンシー・メイヤーズ監督は、この作品でさらなる熱いメッセージを発信する。
たとえいくつになっても、人は恋をする生きもの。“人生で最高の時”(time of life)を生きる自分であるように————ハッピー・エンドはあなたのために!

ストーリー



50代バツイチ。恋の季節はもう終わり。
……と、思っていたはずなのに、それは突然やって来た!

 ハリー・サンボーン(ジャック・ニコルソン)は、音楽業界の大立者として権勢をふるう63歳の独身富豪。彼がつきあう女性は、決まって30歳以下の、人も羨む美女ばかり。そんなハリーが、新しい恋人マリン(アマンダ・ピート)とともに、二人だけのロマンチックな週末を過ごそうと、ニューヨークのハンプトン・ビーチにある彼女の母親の別荘へやって来た。そうとは知らずに、妹のゾーイ(フランシス・マクドーマンド)と連れ立って週末の別荘を訪れたマリンの母親エリカ・バリー(ダイアン・キートン)は、突然あられもない姿で現われた‘娘のボーイフレンド’に思わず絶句! そして気まずい雰囲気の夕食の後、さらに持ち上がる厄介な騒動。ハリーが急な心臓発作に倒れ、大騒ぎで病院に運ばれたあげく、エリカの別荘でしばらく療養生活を送ることになってしまったのだ。
 劇作家として成功を収めるエリカにとって、離婚後に建てた海辺の別荘は、誰にも邪魔されずに自分だけの時間を過ごすためのお気に入りの場所。ハリーは、明らかに招かれざる客だった。ハリーが持ち込む喧騒と、病人らしからぬ傍若無人な振る舞いに、穏やかな生活をかき乱されてエリカの我慢も限界寸前。しかも、若い女性しか眼中にない彼は、世話になっているエリカの名前さえ覚えようとしないのだ。そんなハリーとは対照的に、彼の担当医となったジュリアン・マーサー(キアヌ・リーブス)は、病院で出会った瞬間からエリカにすっかり魅せられていた。もともとエリカの戯曲の熱烈なファンだったジュリアンは、エリカに出会って初めて本当の恋を知り、その想いを打ち明けるのだが、20歳近くも年下のジュリアンからの告白にエリカはうろたえるばかり。一方、ひとつ屋根の下で暮らすうちに見えてきたハリーの意外な内面に、心惹かれていくエリカ。ハリーもまた、もう決して若くはないエリカの抗しがたい魅力に、もはや無関心ではいられなくなっていた。互いに魅かれあう二人の想いは、固くひとつに結ばれたかに見えた。
 しかし、健康を取り戻したハリーは、性懲りもなく再び若い女性のもとへ。激しいショックを受け、悲しみに泣き暮れるエリカに、ジュリアンの変わらぬ想いがまっすぐに注がれる。さらなる恋の急展開? ハッピーエンドの行方はどこへ……?

スタッフ

監督,脚本,製作 ナンシー・メイヤーズ
製作 ブルース・A・ブロック
撮影 マイケル・ボールハウス, ASC
美術 ジョン・ハットマン
編集 ジョー・ハットシング, A.C.E.
音楽 ハンス・ジマー
衣装 スーザン・マッケイブ

キャスト

ハリー・サンボーン:ジャック・ニコルソン
エリカ・バリー:ダイアン・キートン
ジュリアン・マーサー博士:キアヌ・リーブス
ゾーイ:フランシス・マクドーマンド
マリン:アマンダ・ピート
レオ:ジョン・ファブロー
デイビッド・クライン:ポール・マイケル・グラーザー

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http://www.sonypictures.com/movies/somethingsgottagive/
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