リヴ・フォーエヴァー
原題:Live Forever
2002年/イギリス/82分/35mm/カラー/スタンダード/ドルビーSR 配給:ワイズポリシー
2004年11月26日よりビデオレンタル開始 2004年11月26日よりDVDレンタル開始 2004年7月3日より、シネマライズ・レイトショー公開
公開初日 2004/07/03
配給会社名 0043
解説
1990年代イギリス
センセーショナルな変化が起ころうとしていた。
90年代に入りイギリスは社会全体が新しい局面を迎えることになる。
その先陣を見事に切ってみせたのが、オアシス、ブラー、パルプらの出現で湧いたブリットポップと呼ばれるミュージックシーン。またそれに続き1995年5月、イギリスでは11年ぶりに労働党が政権を取り戻し、史上最年少の首相トニー・ブレアが政権を握った。「新しいイギリス」、「新しい世代」。ブレアが自らのスピーチでたびたび使用したフレーズ。
これに呼応するかのようにブリティッシュ・カルチャーのルネッサンスが次々に始まる。映画ではダニー・ボイル監督の「トレインスポッティング」がハリウッドにはないクールな映像で世間をあっと驚かせ、ファッションではオズワルド・ボーテング、アレキサンダー・マックイーン、ジョン・ガリアーノといった伝統に捕われない新しい才能が出現、またアートではダミアン・ハーストに代表される大胆な発想とセンセーショナルなテーマが世界の脚光を浴びた。アメリカ的な消費文化にツバを吐きかけ、イギリスらしい反逆児の個性を主張してみせたブリット・カルチャーがまさに世界を牛耳っていたといっても過言ではない。米国の代表的カルチャー誌「ヴァニティ・フェア」はブリティッシュカルチャールネッサンスの大特集を組み、新しい時代の新しい才能たちを“クールブリタニア”と称して、この特集は世界的な大反響を呼んだ。
オアシスVSブラー
この歴史的なロック界の確執について当事者たちの口からこれほどストレートに語られた事がいまだかつてあっただろうか?
90年代ブリットポップの中心的人物となり、時代を大きくリードしたのが、労働階級出身のノエル・ギャラガー&リアム・ギャラガー率いるオアシスだった。94年にアルバム「オアシス」を携えて、衝撃的なデビューを飾り、時代の寵児となる。一方、中流階級出身のデーモン・アルバーン率いるブラーは94年のアルバム「パーク・ライフ」が大評判となり、スターダムに登りつめる。そして、因縁の95年8月のオアシスVSブラーの新曲同日発売という事件が起こる。それは60年代の“ビートルズVSローリング・ストーンズ”以来の歴史的な碓執と言われる程だった。’リヴ・フォーエヴァー』ではこの碓執の当事者であるオアシスのノエル・ギャラガーとブラーのデーモン・アルバーンが当時を本音で振り返るという奇跡に近い超貴重なインタビューに成功!更にその騒ぎを傍観する傍ら独自のスタンスで実力を発揮していたパルプのジャーヴィス・コッカーやマッシヴ・アタックの3D、スリーパーのルイス・ウエナーらのクールなコメント、音楽評論家のジョン・サヴエージの鋭い分析やダミアン・ハースト、オズワルド・ボーテングら時代の寵児たちの証言などを交えて、90年代ブリティッシュ・カルチャーを牽引してきたブリットポップの知られざる裏側に鋭く迫る。また随所に散りばめられた「トレインスポッティング」やアレキサンダー・マックイーン、ジョン・ガリアーノらのファッションショーのクールな映像と伝説のライブシーン、プロモーションビデオに加え、サウンドの発祥地であるコルチェスター、エセックス、シェフィールド、マンチェスターなどの風景を織りまぜて再現される輝かしい90年代イギリス“クールブリタニア”たちの時代に再び胸が熱くなる事必死である。
これまでにない野心的な音楽ドキュメンタリーアカデミー賞受賞の製作者と新鋭監督が取り組んだ意欲作!
製作を担当したのはミュンヘン・オリンピックの悲劇を描いたドキュメンタリー“One Day in September”で、アカデミー賞に輝いたジョン・バットセク。新鋭監督ジョン・ダウアーがメガホンを取り、テレビの凡庸な音楽ドキュメンタリーとは一線を画す本格的な映画作りをめざした。その製作準備期間は、映画の要となるノエル&リアム・ギャラガー(オアシス)、デーモン・アルバーン(ブラー)、ジャーヴィス・コッカー(パルプ)の出演交渉に当てられた。ブリットポップの“聖なる三位一体”と呼ばれる彼らの出演がなければこの映画はあり得ない。
難航に難航の末、監督の熱意と粘り強い交渉が実を結び、彼らは奇跡的にも出演を承諾したのだった。こうして「リヴ・フォーエヴァー」
は始まったのである。撮影監督はBBCで活躍するフレデリック・ファブレ、編集はイギリス・アカデミー賞ノミネートとなった音楽ドキュメンタリー“The Hip Hop Years”のジェイク・マーティン。インタビュアーは監督自身が担当している。
ストーリー
スタッフ
監督:ジョン・ダウアー
製作:ジョン・バットセク
撮影:フレデリック・ファブレ
配給:ワイズポリシー
キャスト
ノエル・ギャラガー(オアシス)
リアム・ギャラガー(オアシス)
デーモン・アルバーン(ブラー)
ジャーヴィス・コッカー(パルプ)
ケヴィン・カミンズ(ロック・フォトグラファー)
トビー・ヤング(ヴァニティ・フェア 1995-1997)
オズワルド・ボーテング(ファッション・デザイナー、テイラー)
ダミアン・ハースト(アーティスト)
ロバート・デル・ナジャ(3D)(マッシヴ・アタック)
ジョン・サヴェージ(作家、音楽ジャーナリスト)
ルイース・ウェナー(スリーパー)
ジェイムス・ブラウン(ローディッド・マガジン初代編集長)
ピーター・マンデルセンMP(MP労働党キャンペーン・ディレクター 1996-1997)
フィル・サヴィッジ(音楽パブリシスト)
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