原題:Meschugge

1999年3月11日ドイツ初公開

1998年/ドイツ/107分/カラー/ドルビーデジタル/シネマスコープ/ 配給:パンドラ

2004年2月14日より日比谷スカラ座2にてバレンタイン・ロードショー

(C)by X-Films Creative Pool GmbH 1998

公開初日 2004/02/14

配給会社名 0063

解説



ニューヨークーそれは、世界でいちばんエキサイティングな都市。
その中心地マンハッタンは、世界経済・金融を動かし、ファッションからエンターテイメントまでさまざまなカルチャーの発信地。お酒落な大人の恋が似合う、世界一洗練された街であり、一方で、さまざまな背景を負った人々が暮らす人種のるつぼでもある。
『ショコラーデ』は、そんなマンハッタンを舞台にした、この冬いちば
んのラブ・サスペンスだ。
ニューヨークで働くキャリアウーマンのレナは、ある日、マンハッタンのホテルの廊下で、瀕死の老婦人を発見。救急車で運ばれた老婦人に付き添い、病院に向かった彼女は、老婦人の息子デイビッドと出会う。一目で惹かれあう二人。しかし、彼らはまだ、自分たちを取り巻く運命の罠に気づいてはいなかった…。やがて、この老婦人の死と、レナの故郷ドイツの田舎町で起こったチョコレート工場の火災が、数奇な糸で繋がり、それは、第二次世界大戦当時、
ナチス政権下で起こった驚くべき事実を暴き出していく。果たして、二人の恋の行方は…。
戦争を生き抜いた人々の複雑な歴史を縦糸に・運命に翻弄される男女の恋が、スリリングに、ロマンティックに織りなされる。まさにバレンタインの時期にふさわしい、大人のためのラブ・ストーリーだ。ニューヨークからドイツヘと舞台を移しながら、衝撃のクライマックスを迎えるまで、緊迫感の連続で、一瞬たりとも目を離すことができない。
本作は、第二次世界大戦後の驚くべき実話を基に、個性派監督ダニー・レヴィとドイツのトップ女優マリア・シュラーダーが共同で脚本を執筆し、映画化したもの。その衝撃的な内容で話題を呼んだ傑作が、遂に日本でも公開される。
ある事件がなければ、決して出会わなかった男と女。事件の背後に隠された真実を探るうちに、自分たちの家族の本当の歴史に直面する。そのショッキングな事実を知ることで、なお一層激しく燃え上がり、互いを求めあう二人。しかし、その行く末にはさらに衝撃的な、誰も予想だにしなかった結末が待っていた!
主演のマリア・シュラーダーは、日本には『フラート』『アム・アイ・ビューティフル?』などが紹介されているが、本国ドイツでは国民的人気
を誇り、2003年ベネチア映画祭で高い評価を得た”Rosenstrasse”にも出演するなど、今後、さらに活躍することは間違いない。もうひとりのダニー・レヴィは、気鋭の監督・俳優で、フランス映画『彼女たちの時間』などにも出演している。彼らを支えて、アメリカからも素晴らしい才能が結集。弁護士カミンスキ一役で存在感ある熱演を見せるのは、『L.A.コンフィデンシャル』『激流』のデビッド・ストラザーン。カメラマン役で短い場面ながら強い印象を残すのは、『バスキア』『アリ』のジェフリー・ライト。製作は、『ラン・ローラ・ラン』『グッバイ、レーニン!』を始めドイツ映画の話題作を次々と手掛ける俊鋭プロデューサー、シュテファン`アルント。なお、音楽は『ビヨンド・サイレンス』『名もなきアフリカの地で』のニキ・ライザーが担当している。

ストーリー



ニューヨーク、マンハッタン。
美しい女性レナは、ファッション関係のセットデザイナー。ある日、彼女は、ホテルの廊下で倒れている瀕死の老婦人を発見する。彼女に付き添って救急車で病院に向かったレナは、そこで老婦人の息子デイビッドと出会った。救護の甲斐なく、間もなく老婦人は息を引き取った。動揺したレナは、初対面にもかかわらず、思わずデイビッドの胸の中へ…。
思えば、ここ数日のレナはトラブル続きだった。故郷ドイツでは、祖父の経営するチョコレート工場が放火される事件が起こったばかり。急いでドイツに帰った彼女は、大騒動ですっかり消耗しきった母親を伴ってアメリカに戻った。間近に迫った母の誕生日をニューヨークで祝い、数日静かに過ごしてもらおうと思ったのだ。しかし母の誕生日当日、恋人のカメラマン、ウィンと仕事のことで口論となり、レナは撮影現場から飛び出してしまう。気を取り直した彼女が花束を持って母の泊まるホテルを訪ねたとき、ホテルの廊下で瀕死の老婦人を発見したのだった。しかし、そのとき既にレナの母はホテルをチェックアウトして、帰国すべく空港に向かっていた。あれだけニューヨークでの滞在を楽しみにしていた母だったのに、一体何があったのか?母を追って急いで空港に向かったレナは、母の口から思いもよらぬ事を打ち明けられる一。
一方デイビッドは、母親の死に不審なものを感じとっていた。デイビッドの母は、数日前、新聞を見て、死んだはずの自分の父が生きていると彼に話した。それはドイツのチョコレート工場の経営者であるゴルドベルグのことだった。彼は真偽のほどを確かめるために、弁護士カミンスキーに調査を依頼、ほどなく人違いだったことが判明する。そして母の誕生日の日、彼女は誰かに会うと言って出かけたまま、戻らなかったのだ…。
デイビッドの母の葬儀が行われ、彼の家に大勢の人が集まった。その中にレナの姿もあった。二人は屋上で語り合い、初めてキスを交わす。恋人ウィンの存在を胸にとめつつも激しい恋に落ちてゆく二人。しかし、彼らはまだ、自分たちを取り巻く数奇な運命の罠を知るよしもなかった。デイビッドの母の死とチョコレート工場の放火。関係のないように思えるこの2つの事件は、宿命ともいえる二人の恋の行方とともに、やがて歴史の暗闇に隠された恐るべき事実へと繋がっていく…。

スタッフ

監督:ダニー・レヴィ
製作:シュテファン・アルント
脚本:ダニー・レヴィ、マリア・シュラーダー
撮影:カール・F・コシュニック
音楽:ニキ・ライザー
配給:パンドラ

キャスト

マリア・シュラーダー
ダニー・レヴィ
デビッド・ストラザーン
ジェフリー・ライト
ニコール・ヒースターズ
リン・コーエン

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