世界一美しい姉弟の、世界一美しい恋愛映画。

2003年/日本/1時間37分/35mm/ヴィスタサイズ 配給:ニューシネマワークショップ 配給協力:武藤起一事務所

2005年11月11日よりDVDリリース 2005年2月5日、渋谷シネ・ラ・セットにてロードショー

公開初日 2005/02/05

配給会社名 0088

解説


この世のものとは思えないほど、美しい弟と姉。恋人同士のような二人は、ただ美しいものだけを見て生きてきた。ある時、姉が現実を見ようとしたら、二人の楽園は潤いを失い始めた。二人は本当の楽園を見つけられるのだろうか。

まるで少女マンガの世界から抜け出てきたような主人公、トキオとスイがお互いにとっての理想の女性(アニマ)と理想の男性(アニムス)を探し求める究極の恋愛映画、それが「アニムスアニマ」です。それは、ひたすら美しくあり続けたい二人が、彷裡の果てに、本当に美しいものを見つけだす物語でもあります。

この全く新しいタイプの日本映画を生み出したのは、これがデビュー作となる新世代の女性監督・斉藤玲子。自然に少女マンガを見て育った世代である彼女(映画制作時は20代だった)が自分の美意識にとことんこだわって創りあげた映像世界は、ポップで、耽美的で、おしゃれで、今の若い女性たちの美的感覚に見事にフィットしています。

トキオを演じるのは、2003年「バトルロワイヤルⅡ」で注目を集め、2004年から2005年にかけて主演作が目白押しの忍成修吾。その息を呑むような容貌の美しさは、監督が会った瞬間「トキオだっ!」と思ったほど。まさに彼以外のトキオは考えられないほどのハマリ役です。スイを演じるのは『オープン・ハウス』『オーディション』等で美しいがどこか影があるという女性を演じ、存在感を発揮してきた椎名英姫。この2人が演ずる“世界一美しい姉弟”は、一見するとちょっと現実味がない人物設定に大きなリアリティを与えています。

美しい映像に包まれながら旅を続けていくと、最後に見せかけではない本当の美しさにたどり着く。「アニムスアニマ」は美しいものが好きなすべての若い女性たちに贈る新しい映画です。

ストーリー

都会のマンションで優雅で快適に暮らす姉弟、トキオとスイ。
トキオは売れっ子美容師で、スイはOL。
2人はまるで恋人同士のように仲がいい。
一方でトキオは、その美しい容姿で女たちを魅了し、連日いろいろな女の部屋を泊まり歩いている。
スイは不眠症で、トキオのベッドの上でだけゆっくり眠ることができる。
2人は、美しくあるということだけに価値観を見い出し、世の中の出来事に興味を示さず、ただ
自由奔放に暮らしていた。

ある時、スイは仕事に目覚め、転職して独り暮らしをすると言い出す。
トキオは反対するが、スイはさっさと部屋を借りて引越し、2人は別々に暮らすようになる。
混乱して、荒れていくトキオ。
そんな時、スイからの電話であわててトキオが部屋に駆けつけると、スイは倒れていた。
スイを介抱するトキオ。その夜、2人は初めて結ばれる。
それからトキオは、2人だけで遠い南の島で暮らすという、かねてからの夢を実現させようとし始める。
スイも行くことに同意し、移住する準備が万端整い、いよいよ出発の日が。

朝、トキオがスイの部屋を訪ねると、スイは行くことを拒み、実は最初から行く気がなかったことを告げる。
動揺し、カーッとなって飛び出したトキオ。そこでトキオは思いがけない悲劇に襲われる。
スイはそんなことも知らず、トキオのいない空白を埋めようと仕事に没頭する。

そして、1年後…

スタッフ

脚本・監督:斉藤玲子
プロデューサー:武藤起一
        竹平時夫
撮影監督:浦田秀穂
録音:小林徹哉
美術:島根裕子
スタイリスト:貝賀香織
ヘアメイク:渡辺久美恵
キャスティング:渋谷寿
助監督:ちと瀬千比呂
制作担当:杉村慶
アソシエイトプロデューサー:片岡賢蔵
音楽:葦澤伸太郎

特別協力:竹下電器産業株式会社
製作・配給:ニューシネマワークショップ

キャスト

忍成修吾
椎名英姫
阿久根裕子
目黒真希
田中要次

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