ROCKERS
原題:ROCKERS
2003年/日本/カラー/ 配給:ギャガ・コミニュケーションズ
2004年03月19日よりDVD発売開始 2003年9月27日よりシネ・リーブル池袋ほかにて全国ロードショー
公開初日 2003/09/27
配給会社名 0025
解説
誰もが経験する青春という時間。
同じ夢を共有する仲間たちと走り続けたあの頃。自分達の可能性を信じ続け明るい未来への思いを胸に、“夢”を求め続けた時間。平凡な毎日や、たわいもない会話がキラキラと光り輝いていたあの頃。しかしそんな時間はあまりにも早く過ぎ去ってしまう……。
『ROCKERS』は博多を舞台に、ロックに青春を賭ける若者たちの姿を愛情たっぷりに描いた青春映画である。
“ロックでビックになりたい!”と強く願うバンド「ロッカーズ」の個性溢れる5人のメンバーたち。彼らは馬鹿をやりながらも励まし合い、時にはぶつかり合いながらも友情を育んでいく。そして少しずつ努力を重ね、自分たちの夢に近づいていくロッカーズ。彼らは紆余曲折の末、ついにプロヘの登竜門であるライブの出演チャンスを得る。今、ロッカーズの前に大きなチャンスが巡ってきた……。
笑いあり、涙ありのメリハリが効いた作風に加え、エキストラ300人を投入した迫力のライブ・シーンも見逃せない本作は、これが長編デビュー作となる陣内孝則監督の経験を基にした物語である。
7年前、“THE ROCKERS”元メンバーのひとりを不慮の事故で失った陣内監督。「亡くなったメンバーの名を世に残そう」。そう決意した監督は、彼と共にロックに打ち込んだ青春時代を映画化することを決意。だが監督は準備を進めていくうちに、映画を撮る以上は観客が最高に楽しめる作品に仕上げなくてはと考えるようになる。そして「“笑って、泣いて、手に汗握る”。青春映画の三大要素を余すことなく盛り込んだ極上の作品だ」と陣内監督が胸を張る作品が出来上がった。夢を追いかけ、走り続ける「ロッカーズ」。その5人のメンバーには、現在の日本映画界に於けるベスト・キャスティングが実現したといえよう。監督自身の姿を投影したロック街道まっしぐらのVo.ジン役には「イン前、かつての“THE ROCKERS”のビデオを数え切れないほど見た」と話す中村俊介(『時をか
ける少女』『ekiden』)。またクールで陰のあるG.タニ役には『ウォーターボーイズ』やNHK朝の連続テレビ小説「こころ」でブレイクの玉木宏、腕に惚れた女の名前を彫っては消すDrs.モモちゃんには「木更津キャッツアイ」の演技派・岡田義徳、いつも体調のすぐれないB.ガクちゃん役に「池袋ウエストゲートパーク」で旬の人・佐藤隆太、そして女系家族で育ったナヨナヨなG.コーちゃん役に『バトル・ロワイヤル』『青い春』で注目の塚本高史が扮している。また「ロッカーズ」のライバル・バンド「リップオフ」のVo.桜井役を『恋に歌えば』「東京ラブ・シネマ」の玉山鉄二が好演。タニの恋人・真弓には「天体観測」の上原美佐。そして小泉今日子・佐藤浩市・中井貴一・鈴木京香・大杉連・モト冬樹ら豪華な俳優陣が、陣内監督の初長編映画をバックアップしている。監督が長年暖めてきた原案を脚本化したのは『黄泉がえり』『ドラゴンヘッド』のヒットメーカー・斉藤ひろし。陣内監督自らが方言指導したというネイティブな博多弁と、それらを駆使したコアな“メンタイ・ギャグ”も本作の大きな話題のひとつと言えよう。
ストーリー
「ロッカーズ」のVo.ジン(中村俊介)は、材木業を営む両親からバンド活動を反対されている。今日もオヤジと一悶着の末、実家を飛び出した彼の横を見知らぬサングラスの男が全力疾走していった。
ジンが率いるロッカーズのメンバーは、筋肉マニアでめっぽう女に惚れっぽいDrs.モモちゃん(岡田義徳)、合法ドラッグにハマっていつもヨレヨレ状態のB.ガクチャン(佐藤隆太)、女系家族で育ち内股で占いマニアのG.コーちゃん(塚本高史)の腐れ縁4人組。4人で奏でるロックンロールに限界を感じたジンはある日、新メンバーを募集することに。早速オーディションを開始したまではよかったがイマイチ、ピン!と来る人材に出会えず失望する。そこに登場したのが見覚えのあるサングラスの男だった。抜群のテクニックを持つG.タニ(玉木宏)の加入をキッカケに、真剣にプロを目指し始めたロッカーズのメンバーたち。
「時間が無いんだ!」。いつも冷静なタニだったが、時として信じられないほどの焦りを見せる。失明するかもしれないという目の病を抱えているタニには時間が残されて無かったのだ。だがそれを決して他のメンバーたちに告げることなく練習に打ち込むタニ。馬鹿騒ぎの日々に終止符を打ち、ひたむきに自分たちのロックを追求するロッカーズ。練習に練習を重ね、着実に人気・実カを身に付けていく「ロッカーズ」はプロヘの登竜門『ビート・ビッグバン!』コンテストに出演することが決定する。そんな彼らの一番のライバルはビジュアル系バンド「リップオフ」だ。多くの女性ファンを持つVo桜井(玉山鉄二)率いるリップオフは常にロッカーズの一歩先を行くバンドであった。「あいつだけには絶対負けない」。そう固く心に誓うメンバーたちだったが、大切な日を目前にしてタニの病状が悪化する……。
夢をとるか?友情をとるか?ロッカーズが最後に選んだ決断とは…。
スタッフ
原案・監督 : 陣内 孝則
脚本 : 斉藤ひろし
美術監督:清水剛
監督補:杉山嘉一
撮影:中山光一
照明:花岡正光
録音:横野一氏工
キャスト
高木仁(ジン):中村俊介
谷信之(タニ):玉木宏
桃沢力人(モモちゃん):岡田義徳
早乙女学(ガクちゃん):佐藤隆太
山田公介(コーちゃん):塚本高史
佐藤真弓:上原美佐
桜井:玉山鉄二
浦田賢一
伊佐山ひろ子
植松真美
小林且弥
はなわ
金原泰成
白竜
大杉漣
【Guest Stars】
麻生祐未
風間トオル
小泉今日子
佐藤浩市
鈴木京香
中井貴一
松重豊
モト冬樹
八嶋智人
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