辛 韓国映画祭2003/HOT ! KOREAN FILM FESTIVAL 2002 上映作品 1996年カンヌ国際映画祭"ある視点"部門スペシャル・メンション 1996年青龍賞最優秀監督賞・最優秀脚本賞 1998年釜山国際映画祭NETPAC賞 1997年大鐘賞最優秀撮影賞 1999年サンタ・バーバラ国際映画祭審査員賞/バーニング・ヴィジョン賞

1998年/韓国/35㎜/カラー/108分

2003年1月25日〜2月14日まで辛韓国映画祭2003、テアトル池袋にて上映

公開初日 2003/01/25

公開終了日 2003/02/14

配給会社名 0337/0049

公開日メモ 男女はかつて不倫関係だった。やがてふたりはソウルの飲み屋(それは前作で作家主催パーティの行われた場所に似ている)で偶然再会、そのときに女の中絶体験が語られる。父親は誰か。

解説


前作でパズル的な映画ナラティヴを導入したホン・サンスは、ここでは同時刻の江原道で互いに出会うことのない男女を、女−男の順序でまず叙述する(いくつか、そのふたりの時間的空間的つながりを示す鍵が描写される)。この男女はかつて不倫関係だった。やがてふたりはソウルの飲み屋(それは前作で作家主催パーティの行われた場所に似ている)で偶然再会、そのときに女の中絶体験が語られる。父親は誰か。
ふたりの女友達とともに江原道を旅する実在感ある女子大生ヒロインを演じたオ・ユノンは新人・また上司の教授に「袖の下」を用意できず友人とともにほぼ同じ江原道を旅する大学講師役ペク・チョンハクもいくつかの映画のプロデュースをしたことがあるが演技経験がない。酔って悪態が開始され、人物が性的に乱れてゆくというホン・サンスの絶望的人間観は本作でもあらわだが、ヒロインと江原道の警察官の刹那的な恋愛成立など、男女間の機微はよりリアルに描かれるようになった。前作の衝撃により本作も結末が悲劇で終わる予感があるが、作品はどう終わるのか。

ストーリー

女子大生ジスクは、ふたりの友人とともに江原道を旅している。彼女たちはそこで道を尋ねた警察官と打解け、やがて四人はしこたま酔い、ジスクはその警官と添寝する。彼女は少し経って警官を江原道に訪ねるが、そこでは性格の強さを爆発させ、ラブホテルでも遂に体を許さなかった。
再会時に彼女はかつて自分は不倫経験があったと語った。大学講師サングォンはカネを用意できないため教授へ昇格できない。
そんな世を呪い、友人と江原道へ旅する。彼はナンバに失敗した女に悪態をついたり、親身な友人に酔った勢いで暴言を吐いたりする。サングォンの教授昇進パーティ。そこで彼はジスクと鉢合わせる。同方向へ帰るはずの上司教授を無理にタクシーに乗せ、彼が飲み屋に戻ると、ジスクがそこに待っていて、彼女の以前の不倫相手は彼だったとわかる……。

スタッフ

監督・脚本:ホン・サンス
製作:アン・ビョンジニL
撮影:キム・ヨンチョル
編集:ハム・ソンウオン
録音:オ・セジン
音楽:ウオン・イル

キャスト

サングォン:ペク・チョンハク
ジスク:オ・ユノン
警官:キム・ユソク

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