原題:SCORCHER

圧倒的迫力で放つパニック・スペクタクル巨編 地球を再び襲う巨大地殻変動 火山噴火・自信・異常高温で人類は滅亡の危機を迎える 世界を救う唯一の手段 それはロサンジェルス地下での核爆発作戦 全人類の希望を賭けて 男達は運命に挑む!

2002年/アメリカ/93min 発売・販売:プライムウェーブ (DVDレンタル商品/ビデオ税抜:12,000) DVDセル版販売:パンド

2002年10月25日DVDレンタル開始/2002年10月25日ビデオ発売&レンタル開始

(C)2002 Soorcher,lnc.

解説


地球を再び襲う、巨大地殻変動の危機!絶滅の淵に立たされた人類は、敢然と運命に立ち向かう。大ヒットを記録した『デイープ・コア2000』から2年。さらにスケール・アップして放つシリーズ第2弾『ティーブ・コア2002』が遂に登場する。最新SFXを駆使したパニック・シーンなど満載の見せ場に加え、極限状況下で信頼を回復してゆく親と子の姿など、充実の人間ドラマも見逃せない。主演は『ジェヴォーダンの獣』などで活躍の続くマーク・ダカスコス。『ロード・オフ・ザ・リング』のギムリ役が印象に残るジョン・リス=ディヴィス。ベテランのルトガー・ハウアーも、アメリカ大統領役で重厚な演技を披露している。

【チェック・ポイント!】

 『ディープ・コア2000』に続く地殻変動パニック・シリーズ第2弾!…とは言っても、製作母体は勿論のこと、物語的にも全く繋がりはない独立した別個の作品であることは、今更言うまでもないでしょう(笑)。まぁ、それぞれ災厄の元凶として中国が絡んでいることと、解決に核兵器を用いた決死のミッションに挑むという構造は共通してるので、それ程違和感は無いけどね。
 冒頭、南極の氷原から吹き出るマグマ…しかもロングになると単発ではなく氷原全体が燃え上がっていることが判る冒頭は、合成まる出しだが不吉な前兆としての掴みはOK!続いて、済州島での噴火、そしてちっとも大統領には見えない(苦笑)R・ハウアー演じる米大統領の苦難の末の決定で、LAを逃げ出す人々の行く手を阻むトンネル大爆発事故と、ビデオ・ストレートにしては思いっきり気合の入った地獄図が堪能できるのだけど…これって何処かで見たことあるじゃん。そう、ちゃんとエンド・クレジットにも出てくるから、承諾を得ているのはいうまでもないが、それぞれ『ダンテズ・ピーク』(97・冒頭の南米部分は兎も角として、植生の異なる北米ダンテズ・ピークでの場面も合成してるのは、ちょっとおかしくないかい?)、『デイライト』(96・ロスじゃなくてマンハッタン・トンネルなんですけど)からの流用でした。まぁ、予算内で新たに撮影する以上に見栄えのいい場面にはなっているようなので、方法論としてはありでしょう。最後の二発のグランド・ゼロ場面はやむをえないとはいえ、やっちまったぜ感が素敵なオリジナルだけど、爆風で吹っ飛ぶビルの一部は現段階では特定できてないけど(『T2』『ID4』『アルマゲドン』あたりだと思う)、やっぱちょっとバンクっぽいぞ。
 ルトガー大統領同様、ちっともあんな大きな娘がいるようには見えないM・ダカスコス大佐ですが、C調っぽい持ち味とやる時はやるぜ的な意思を感じさせる佇まいが、Bムービー・ヒーロー役者の中では頭一歩リードを感じさせて好印象。
 因みにこの手の先駆的作品としては、米ソの同時核実験により地球の軌道がずれ始める『地球は火に包まれる』(61)や、マグマをエネルギーとして利用するため地底で核を使用したところ、地球に割れ目が入り真っ二つに割れる危機に見舞われる『地球は壊滅する』(65)と言った作品があり、特に後者は地球の裂け目から逃がしたマグマ・エネルギが二つ目の月になるという破天荒な結末まで、アナログ特撮時代の作品ながらも今見返しても飽きさせない快作だった。最近作のデジタル特撮による見栄えのよい破滅スペクタクルは勿論大歓迎なんだけど、同時にそんな破天荒なアイデアをもう少しぶちまけてくれたら嬉しいのだけどね。
(殿井君人)

ストーリー


その夏、世界各地で異常な自然災害が頻発していた。極寒の南極大陸を燃やす地熱現象。東シナ海の済州島では休火山が突然の噴火。アメリカでも群発地震が発生し、気温が異常な上昇を示している。事態を憂慮したアメリカ政府は、火山研究の権威サリン博士と娘のジュリーに調査を依頼。その結果は恐るべきものだった。中国が強行した地下核実験により太平洋プレートが移動し、地球の地軸がズレはじめている。このままだと地球は高熱化し、人類は滅亡の道を辿ることになる解決策はアメリカ西海岸で地下核実験を起こし、プレートの動きを止めるしかない。その爆破ポイントは、なんとロサンジェルスの真下にあった。残された時間はわずか3日。ネルソン大統領は苦悩の末、作戦決行を決断。ベケット大佐が率いる特殊チームに、すべての運命は託された。その頃、避難命令の出たロスの街は大パニックに陥っていた。ロスに住むベケットの娘フェイスは避難中の地震でトンネル爆発事故に巻きこまれ、ゴーストタウンと化した市街に取り残されてしまう。一方、ベケットたちは襲いかかる暴徒と闘いながら、爆破ポイントを目指していた。地下90メートルに達する穴を掘り、核弾頭を設置する。それは時間と競争の危険極まりない任務だった。そして、状況はさらに悪化する。プレートの移動速度が速まり、その動きを止めるにはジュリーの計算では2発の核爆発が必要だ。フェイスからの連絡で娘が暴徒に監禁されていることを知ったベケットは、任務を放棄して娘の救出に向かおうとする。すべての人々の運命を翻弄し、人類滅亡への針は刻々と進んでゆく…。

スタッフ

監督:ジェームス・シール
製作:ポール・ハーツバーグ『ティフェンダー』、リサ・ハンセン
脚本:グラハム・ウインター、レベッカ・モリソン
撮影:マキシモ・ムンズィ
音楽ビル・ブラウン
編集:マーク・マノス

キャスト

マーク・ダカスコス『ジェヴォーダンの獣』『クライング・フリーマン』
ジョン・リス=ディヴィス『ロード・オブ・ザ・リング』
ルトガー・ハウアー『ブレードランナー』
タマラ・デイビス
マーク・ロルストン『ラッシュアワー』
レイン・マーカス
G・W・ベイリー
トーマス・ダフィー

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