原題:home

2001年TAMA CINEMA FORUM ビデオ部門グランプリ作品

2001年/日本/カラー/64分/ 製作・著作:日本映画学校/提供・配給:home works 配給・宣伝協力:ボックスオフィス

2002年10月19日よりBOX東中野にてレイトショー公開

公開初日 2002/10/19

配給会社名 0114

公開日メモ 「ひきこもり」「家族」「個」といった、現代日本社会が再構築していく家庭を描いた衝撃の作品。

解説


「ひきこもり」「家族」「個」といった、現代日本社会が再構築していく家庭を描いた衝撃の作品。
「あの家」には、7年間引きこもっている潔癖症の兄、そんな兄を抱え苦しんでいるうつ病の母、末期ガンの祖母がいる。家族を支えていた父は「あの家」を離れ、私と共に埼玉で暮らしている。私は高校進学を理由に「あの家」を離れた。私は家族から逃げ続けていた。そして初めて家族と向き合おうとカメラを手に「あの家」に入った。しかし、待っていたのは5年前と変わらない兄と母の姿であった。

ストーリー

ある夏の夜。家の電話が突然、鳴り響いた。
「婆ちゃんの精密検査の結果が悪くて・・・。どうすればいいんだよう」
それは、長野の実家に住む母親からの電話だった。
小林貴裕はこの電話によって帰ることになる。

「あの家」には、
7年間引きこもっている潔癖症の兄、そんな兄を抱え苦しんでいる鬱病の母、末期ガンの祖母がいる。
家族を支えていた父は、「あの家」を離れ、小林と共に埼玉で暮らしている。
小林は高校進学を理由に「あの家」を離れた。
彼は、家族から逃げ続けていた。

彼は、初めて家族と向き合おうとカメラを手に「あの家」に入った。
しかし、待っていたのは5年前と変わらない兄と母の姿であった。
兄は彼を拒絶し、暴れた。母は、泣きながら、助けを求めてきた。
彼は、そんな2人にカメラを向け続けた。
しかし、2人の症状は悪くなるばかり・・・。
彼はカメラを家族に向ける意味を模索しながら、
兄と向き合えない自分に不甲斐なさを感じた。
そして、引き止める母を振り切って埼玉へ戻った。
父の力を借りようと説得したが、父は、動こうとしない。
彼と同じように「あの家」を避けているのだ。

彼が、再び帰ると兄の暴力性は更に強くなっていた。
母は、難を逃れるために車の中で生活していた。

切迫した状況を目の当たりにし、彼は動き出した。
兄と向き合えないでいた彼を支えてくれるのは、
1台のカメラだけである。

カメラを手に兄の部屋へと入った。
そして、ここから本当の闘いが、始まったのだ。

スタッフ

製作:安岡卓治
プロデューサー:本郷修一
監督・撮影:小林貴裕
編集:岩崎廉嗣
音楽:加藤昭衛「Winter grow」
演奏:加藤昭衛、岡村美帆

キャスト

齋藤環(精神科医)
小林貴裕 (映画『home』監督)
小林博一 (映画『home』出演者)
勝山実(『ひきこもりカレンダー』)
滝本竜彦(『NHKにようこそ!』著者)
大沼安正(『「人を好きになってはいけない」といわれて』著者)
ほか

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