八月の濡れた砂
1971年8月25日初公開
1971年/日活/カラー/8巻/2,490m/ワイド 配給・製作:日活
2002年8月2日(金)〜8月5日(月)まで中野武蔵野ホールにて監督・藤田敏八作品上映会『敏八哀歌』にて上映 (7月13日〜9月6日まで連日、PM9:15より一回上映)
(C)1971 日活
公開初日 2002/08/02
配給会社名 0006
公開日メモ 監督・藤田敏八作品上映会『敏八哀歌』にて上映
解説
60年代後半、世界は激動の時代を迎えていた。 ベトナム戦争、中国文化大革命、プラハの春、パリ五月革命。 1968年夏の東京は狂熱の嵐が吹き荒れていた。 全共闘の結成と大学紛争の激化。世界が変わるかもしれなかった。 しかし異様な熱気はその後、新宿駅騒乱事件、安田講堂陥落へとカタストロ フィを迎える。
この時代を鋭く切り取った作品が「にっぽん零年」(7月6日ユーロスペースに て公開)であり、中心になった一人が藤田繁矢(敏八)である。
藤田敏八は前年の1967年、監督デビューを果たしている。デビュー作「非行少 年 陽の出の叫び」は少年院帰りの若者が主人公だが、その後の作品も自由を 求めるエネルギーの暴走と挫折を描いた青春映画が多い。当時の時代背景と敏 八の作風はマッチした。1971年の夏に公開された「八月の濡れた砂」、公開時 は不入りであったが、口コミで広がり若者には圧倒的な支持を受けた。無愛想 なスタイルの中に狂熱時代の残滓のにおいがたちこめていた。それが共感を呼 んだ。フィクションによる時代の記録なのだ。
今回、「にっぽん零年」公開を記念して、敏八フィルモグラフィーから中でも クオリティの高い14本を無類の映画マニア快楽亭ブラックが厳選。あの時代に 青春を過ごした世代も、そうではない世代も、この夏、敏八映画に酔いしれよ う。
ストーリー
湘南の海水浴場を舞台に地元の高校生と東京からきた姉妹が、苦悩と怒りの中でからみあっていく。時代の空気を写した青春映画の傑作。ロマンポルノ転換前、事実上最後の作品。
スタッフ
監督:藤田敏八
脚本:藤田敏八、峰尾基三、大和屋竺
企画:大塚和、藤浪浩
撮影:萩原憲治
音楽:むつ・ひろし
美術:千葉和彦
照明:大西美津男
編集:丹治睦夫
キャスト
広瀬昌助
村野武範
藤田みどり
テレサ野田
LINK
□公式サイト□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す