非常事態発生! 日本壊滅の危機!! 重武装した国籍不明の特殊部隊が敦賀半島に上陸。 極東の危機は、全世界を巻き込んで一触即発の臨界点に達した!

2000年/日本/106分/ 配給:東映

2003年05月21日よりDVD発売&レンタル開始 2002年10月5日より渋谷東急3ほかシャンゼリゼほか全国ロードショー公開

公開初日 2002/10/05

配給会社名 0004

公開日メモ 非常事態発生!日本壊滅の危機!!重武装した国籍不明の特殊部隊が敦賀半島に上陸。

解説


これは虚構(フィクション)ではない!!今そこにある危機だ!
平和日本の危機管理の欠陥を暴露する衝撃の問題作、完全映画化!!

●全てのマスコミが注目!轟然たる話題を呼ぶ超大作!

200X年、北陸・敦賀半島沖で国籍不明の潜水艦が座礁、乗り込んでいた特殊作戦部隊員10数名が、ロケットランチャーなどの重火器を手に上陸したことが判明した。
その恐るべき事態が首相官邸に届くまで半日を要し、時の政権に緊張がみなぎり、日本中に戦慄が走った!平和が当たり前のような社会に、突然何の前触れもなく外敵が侵入してくるという未曾有の緊急事態に、迅速な対応ができない政府。当初、警察はSAT(特殊急襲部隊)で対処しようとするが手に負えず、ついに自衛隊の出動を要請する。
しかし、自衛隊出動の法解釈をめぐる混乱や政府の優柔不断、官僚の縄張り意識と危機感の不足…それらが、民間人を始めとする多くの尊い人命を失わせるだけではなく、世界戦争勃発の危機へと事態を深刻化させていく——。
たった一隻の潜水艦の座礁からはじまった極東の事件が引き金となって、全世界が核戦争の恐怖にさらされるという、架空とはいえあまりにも現実味を帯びた緊迫感。不審船事件や落陽領事館事件、南北の艦船による銃撃戦など、極東アジア情勢が依然として不安定な中で、この映画が描き出す日本の現実には、誰もが驚愕するに違いない。
日本中がパニックに陥った中で、危機管理が整っていない政府の迷走ぶり。事態解決に苦悩する警察担当者や自衛隊関係者たち。超近代戦争に不可欠なコンピュータによる核戦略作戦、さらに、激しい銃撃戦やスパイの暗躍など、ダイナミックな迫力と興奮のドラマ展開は、日本映画の枠を超えるスケールとテンポで見る者を圧倒する。

●リアルさと緊迫感が炸裂する空前絶後の面白さ!
陸上自衛隊の最強ヘリ“コブラ”をはじめ、海上自衛隊の主力艦イージス艦、アメリカのステルス戦闘機、その他登場するロケット・ランチャーや機関銃などの兵器類もすべてが本物の迫力で、そのリアル感はもの凄い。
架空のドラマにかかわらず、21世紀の不安な世界情勢の中で日本の置かれた立場を見事なタイミングとリアリティで描き、日本映画としては近来にない本格感と重厚感にあふれた空前絶後のリアル・シミュレーション映画がここに誕生した。
98年の発売当時、あまりにも具体的で衝撃的な内容のため騒然の話題となり50万部を突破。映像化不可能といわれた同名のベストセラー(原作=麻生幾)をもとに、ドキュメンタリー映画出身でハリウッド帰りの俊英監督、石侍露堂(せじ・ろどう)が、3年の歳月をかけて完全映画化に成功、本場仕込みの完成度の高い作品に仕上がった。
撮影は『金融腐蝕列島 呪縛』『突入せよ!「あさま山荘」事件』などで緊迫感あふれた映像を見せてくれた阪本善尚が担当している。

ストーリー



日本海沿岸の海。一隻の国籍不明の潜水艦が日本の海岸近くで座礁した。浮上した潜水艦内からは、戦闘服に身を包んだ男たちが出現し、夜の闇の中に姿を消して行った。
福井・翡翠浜に福井県警のヘリコプター、パトカーそして機動隊員たちが殺到して、座礁した潜水艦の周囲を封鎖していた。県警機動隊アクアラング部隊が潜水艦内に入り込むと、そこには、数丁の大型銃器と銃殺されたらしき死体が残されていた。現地対策本部に緊張が走った、敦賀半島は美ヶ浜をはじめとする3つの原子力発電所が立ち並ぷ原発地帯なのだ。
一方、首相官邸では報道陣が殺到する中、篠塚内閣官房長官、山ノ内防衛庁長官、宇佐美警察庁長官などが集まり、情報が乏しい中で政府の対応を討議していた。同時に、警察庁にも総合対策本部が設置された。混乱が極まる中、福井県警の機動隊員が潜水艦の乗組員らしき男を捉えることに成功、侵入したのは、北東人民共和国最強の軍事組織である偵察局所属の11人で、ロケット砲や重機関銃、手榴弾を所持していることが判明した。
宇佐美警察庁長官は自衛隊出動を時期尚早とし、警察の特殊部隊SAT投入を命じた。SATを迎えた現地対策本部では、沢口県警本部長、岡田県警警備部長との間で政府の認可なく、敵・工作員の射殺命令が発令された。SATの作戦行動が開始される一方、新聞のスクープ記事で“上陸ゲリラに射殺命令”を見た諸橋首相は、すぐさま射殺命令の撤回を現地対策本部に向けて発した。それとは時を置かず、SAT隊員が敵の工作員を小銃の照準に合わせ、最後の発砲許可を求めていた。だが、沢口は政治的バランスを優先させ射殺命令解除を告げる。その瞬間、相手方のロケット砲が発射され、閃光と爆発音の中で隊員は息絶えた。モニターから届く轟音を聞いた警視庁及び県警幹部は、各部隊に後退命令を下す。そして、宇佐美は警察力の限界を感じて諸橋首相に自衛隊の出動を要請した。
「自衛隊を動かせば、北に『宣戦布告』したことになる」と、首相官邸では自衛隊の出動を巡って様々な意見が交わされていたが、日本国憲法の解釈や関係省庁、政治家の思惑もあり一向に結論は出てこない。そんな中、「翡翠浜で民宿を営む夫婦の射殺死体が発見された」とのニュースが飛び込んでくる。民間人に犠牲者が出たことで諸橋首相は、自衛隊の治安出動命令を発することを決意、しかし、こちらからの先制攻撃はしないという姿勢は崩さなかった。そして、首相官邸には「危機管理センター」が設置され、自衛隊の部隊展開の様子がスクリーンに映し出された。
敦賀山中では、陸上自衛隊第14普通科連隊第2小銃小隊下河原二尉以下36名が霧に霞むトンネルで敵・工作員の捜索を行なっていた。と突然、薄暗い奥から銃口が火花を吐き、敵・工作員が突入してきた。無線に応戦の許可を問い続けながらも、返答が無いまま、自衛隊員たちは次々と倒れていく。
そんな頃、敦賀の事件に関連して密かに活動していた警視庁公安部外事課の防諜班では、今回の事件に関わる北東人民共和国の大物工作員と、その連絡員、外務省の機密事項を流している人物を特定し始めていた。しかし、捕捉寸前に公安部の動きを察知した偵察局大佐で工作員のパク・アンリーは、その連絡員を殺害し捜査の網を断ち切るのだった。
敦賀の陸上自衛隊第14普通科連隊指揮所では怒号が飛び交い、前原連隊長と防衛庁防衛局の北川が重火器の使用及びオペレーションの一時停止に関して対立していた。
一方、首相官邸の「危機管理センター」では、相も変わらず法令の解釈をめぐって不毛な議論を戦わせていた。しかし、遂に空挺レンジャー部隊が出動。連隊長前原一佐は各隊員に小銃及び手榴弾の使用を許可し、対戦車ヘリ《コブラ》をも動員することとなった。
その頃「危機管理センター」に、北東人民共和国が核ミサイル発射体勢に入ったという映像が流れ、待ち構えたかのように、アメリカ太平洋艦隊が日本海に向かっていることが示された。さらに韓国は戒厳令を布告、中国はミサイル駆逐艦とフリゲート艦を出動。フィリピン、カンボジア、ベトナム、その他各国の軍備体制強化の情報が次々と入ってくる。息を呑む諸橋首相以下幹部たち…。
日本は存亡の危機を迎え、今まさに世界戦争がはじまろうとしていた!

スタッフ

諸橋挨一郎(内閣総理大臣):古谷一行
寺崎秀一(内閣総理大臣首席秘書官):杉本哲太
製作・監督:石侍露堂
原作:麻生幾(「宣戦布告」講談社刊)
プロデューサー:増田久雄、和田康作
脚本:小松與志子、石侍露堂
撮影:阪本善尚(J.S.C.)
音楽プロデューサー:石川光
キャスティング・プロデューサー:空閑由美子
音楽:礒金俊一、岩渕一真、二本柳一明、米村武
監督補:崎田憲一
美術:福澤勝広
照明:大久保武志
録音:中村淳
編集:川島章正
スクリプター:中田秀子
助監督:酒井直人
製作担当:久家豊
製作:ウィル
製作協力:プルミエ・インターナショナル

キャスト

諸橋挨一郎(内閣総理大臣):古谷一行
寺崎秀一(内閣総理大臣首席秘書官):杉本哲太
山ノ内二郎(防衛庁長官):石田太郎
小池政明(外務大臣):天田俊明
土橋修三(防衛庁・事務次官):鶴田忍
龍崎猛(警察庁・警備局長):西田健
宇佐美一也(警察庁長官):中田浩二
村尾悟(内閣総理大臣秘書官・外務省出向):河原崎建三
岡田史郎(福井県警察本部・警備部長):小野武彦
パク・アンリー(北東人民共和国・偵察局大佐):夏木マリ
櫻田吉成(総務庁長官):財津一郎
諸橋晴江(内閣総理大臣夫人):多岐川裕美
船山光雄(警視庁・公安部長):岡本富士太
本間昭彦(警視庁・公安部・外事課警部):深水三章
前原真一(陸上自衛隊・第14普通科連隊連隊長):木之元亮
沢口誠一(福井県警察本部・本部長):塩屋俊
堤孝保(警視庁・SAT第一小隊長):田中実
檜山由紀子(銀座クラブ「舞」ホステス):白島靖代
李春植(パクの部下):池内万作
篠塚義章(内閣官房長官):佐藤慶
瀬川守良(内閣情報調査室長):夏八木勲

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