原題:Fear.com

白い少女の恐怖。

東京国際ファンタスティック映画祭2002正式出品作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/

2002年8月30日全米初公開

2002年/アメリカ/カラー/101分/シネマスコープサイズ/ドルビーデジタル・SR/ 配給:ギャガ=ヒューマックス

2003年07月25日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年07月25日よりDVDリリース 2003年1月25日より銀座シネパトス、新宿ジョイシネマほか全国ロードショー

公開初日 2003/01/25

配給会社名 0025/0145

公開日メモ 本物の女性殺害現場を放映し続ける恐怖のサイト “fear.com”。そのサイトを見てしまった人々は、何故か謎の変死を遂げていく。 そして事件を追う刑事は恐るべき事実に直面する…。 スティーヴン・ドーフ主演、「TATARI」の監督が再び放つ、驚愕のサイコ・ホラー。

解説




 ジャパニーズ・ホラーの大ヒット作『リング』が、アメリカのドリーム・ワークスによりリメイクされた大作『ザ・リング』……この作品が、全米で初登場第1位を記録し、1億ドルを超える大ヒット。日本をはじめ、世界各国でもヒットし、話題を呼んでいる今、世界でジャパニーズ・ホラーが注目を浴びている。既にアメリカでは、ジャパニーズ・ホラーの代表作『女優霊』(監督・中田秀夫)と『回路』(監督・黒沢清)のリメイクが進行中だ。そして、『ザ・リング』に続き、ハリウッドがジャパニーズ・ホラーへの挑
戦状として製作されたのが、この『フィアー・ドット・コム』。現代的なツールを用いた都市伝説的な恐怖と死の匂いは、まさに『リング』や『回路』にオマージュを捧げている事が明らかである。
 若い刑事マイクが、保健省の調査員テリーと共に連続殺人の真相を探っていくと、全員が、インターネット・サイトfeardotcomにアクセスしていることが判明する。その”死のサイト”には、生理的嫌悪をもよおさせるライブショウが流れ、観た者にショックを与える。やがてログインした者は、目や鼻からの出血後、白いボールを持った”白い少女”を目撃。そして間もなく、不可解な死を迎える。いずれもログインしてから”48時間=2日”が経過した直後。これは死のサイトを覗いてしまったがゆえ、決して抗うことのできない恐ろしい運命だ。刑事マイクは事件を究明するため、死のサイトにアクセスを試みるのだが……。

 ジャパニーズ・ホラーの要素を、陰影をつけたスタイリッシュな映像と、デジタル技術を駆使したケレン味溢れる映像で構築していくことで、より娯楽性に富んだホラーに仕上げている。一体この死のサイトは誰が開設したのか?そしてサイトの恐怖を象徴する白い少女の正体は?犠牲者が相次ぐ中、クライマックスでは遂に驚愕の真実が明らかにされる。

 監督は『TATARI』(99)で、デジタル技術を駆使して新世紀ホラーの在り方を披露してくれたウィリアム・マローン。衝撃と心理的恐怖をあおる音楽を設計したのは、トビー・フーパー監督の『ドレス』(90・未)、スティーヴン・キング脚本の『スリープウォーカーズ』(92)、キング原作のTV版「シャイニング」(97・未)のニコラス・パイク。
 リアルな恐怖を支える個性的な俳優陣も大変魅力的だ。刑事マイク役には『バック・ビート』(93)、『ブレイド』(98)のスティーヴン・ドーフ、保健省の調査員テリー役には『RONIN』(98)、『キリング・ミー・ソフトリー』(01)のナターシャ・マケルホーン、そして鍵を握る重要なプラット役に『クライング・ゲーム』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたスティーヴン・レイ、マイクの同僚である刑事サイクス役に『フロム・ビヨンド』(86)、『さまよう魂たち』(96)等ホラー映画の名バイプレイヤーとして知られるジェフリー・コムズが扮する。
 また『悪魔のはらわた』(73)、『サスペリア』(77)のホラー映画から『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)等の芸術映画まで、個性派な国際俳優ウド・キアーが特別出演し、怪奇恐怖ムードを高めるべく一役かっている。

ストーリー




 インターネット・サイトfeardotcom(フィアー・ドット・コム)にログイン。
 少し開けた魅惑的な唇、艶かしい肌、そしてセクシーで妖しい声をかけてくる美女。

 「もっと見たい?」……見たこともないライブショウが始まる。

 世界有数の大都市ニューヨーク。
 降りしきる雨の中、憔悴しきった男(ウド・キアー)が、鼻血を流しながら、地下鉄のホームに降りてくる。彼は大きな本を抱え、何かに脅えている。線路の上に転がる白いボール。それを追うかのように、長髪のブロンドに白い服を着た少女が現われる。迫り来る電車。男は少女を助けようと線路に降りたとたん、逆に電車にはねられてしまう。その手に強く「インターネットの秘密の霊魂」を握り締めた瀕死の視線の先に浮かんだのは、”白い少女”の姿だった…。
  マイク・ライリー(スティーヴン・ドーフ)刑事は既にFBIに移ってしまった”ドクター”と呼ばれる犯人の未解決事件を追い続けていた。そして、あの地下鉄の事件以来、彼の前に連続して不可解な事件が起り始める。
  まずドイツの交換留学生ディーターが鼻血を流し暴れながら署に連行されてきた。その奇妙な形相と様子に不信を抱いたマイクが、彼の住居を調査していると、同じ現場では、保健省のテリー・ヒューストン(ナターシャ・マケルホーン)が、死因がエボラのようなウィルス性出血症か否かを判断するため調査をしていた。ちょうどその時、署の拘置所ではディーターが怪死をしていた。壁に血で”48″の数字を書き残して…。
  マイクとテリーは、不自然で不可解な死因の調査を始める。ディーターの部屋で見つかったビデオを調べていくと、水を張ったバスタブの中で若い女性が血を流しながら死んでいる映像を発見。その死に顔は地下鉄構内で目を見開いたまま死んだあの男ポリドリと同じだった。更に、死ぬ前にパソコンで何らかのサイトにアクセスをしていたことが判明。やがてポリドリとの共通点から、いずれもfeardotcom(フィアー・ドット・コム)というサイトへログインしてから48時間後に死んだことが明らかになる。
 さらに、テリーの上司ターンブルもが突然の怪死。ターンブルは、慢性的なストレスを抱えており、最近ひどくパソコンを恐れていたというのだ。そして、マイクが知人の犯罪捜査プログラマー、デニースにターンブルの履歴調査を依頼すると、彼女もまた怪死の鍵となるフィアー・ドット・コムにログインをした後、謎の死をとげてしまうのだった。
 次々と起こる事件を解決するべく、マイクはテリーの忠告にも関わらず、憎悪に満ちたその恐怖のサイトの謎を解明しようと、フィアー・ドット・コムへのログインを試みる…。謎を解明するため、マイクに残された時間はわずか”48時間”。
 付き纏う白い少女の影。一体”フィアー・ドット・コム”の正体は何なのか?
 ”48″の数字が意味するものは?
 そしてマイクは、他の犠牲者たちと同じ運命を辿ることになるのか?
 それとも………?

スタッフ

監督:ウィリアム・マローン
音楽:ニコラス・パイク

キャスト

スティーヴン・ドーフ
ナターシャ・マケルホーン
スティーヴン・レイ
ウド・キアー

LINK

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http://feardotcom.warnerbros.com/
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