原題:K-19: The Widowmaker

東京国際映画祭特別招待作品::http://www.tiff-jp.net/

2002年7月19日全米初公開

2002年/イギリス・アメリカ/カラー/138分/SRD、SDDS/スコープサイズ/上映時間:2時間18分 字幕翻訳:戸田奈津子/字幕監修:秋山信雄 原作本:角川文庫刊/原作小説:ヴィレッジブックス/ 提供・配給:日本ヘラルド映画

2003年06月18日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年07月02日よりDVDリリース 2002年12月14日より日比谷スカラ座1ほか東宝洋画系にてロードショー

公開初日 2002/12/14

配給会社名 0058

公開日メモ 北大西洋で重大事故に見舞われたソ連原子力潜水艦K-19 原子炉爆発の危機が迫る中危険を恐れぬ艦長と若き乗組員たちの間に何が起きたのか!?全世界が震撼した冷戦時代の衝撃的実話が二大スター競演で遂に完全映画化!

解説



NO MORE PANIC ! もう、これ以上のパニックは存在しない。
見えない海の中で、この世の終わりになりかねない危険度200 %のパニックが起きた。
ウィドーメーカー(未亡人製造艦=誰も生きては帰れない艦)という不吉な異名を後に持つ原子力潜水艦K −19 の処女航海。
きっかけは原子炉の冷却回路に生じたほんの一筋のひび割れだった。こんな小さなものが数時間後に放射能漏れを起こし、全世界を一瞬で壊滅させる冷戦時代の核戦争を引き起こしかねない大惨事へと発展,ソ連の英知を結集させた艦の乗組員128 人を恐怖とパニックのどん底に突き落とした!
全長114 メートル、排水量4000 トン、北大西洋の真っ只中を猛スピードで走る被爆した艦、K −19 の中で、生死を賭けた想像を絶するパニック・アクションがノンストップで展開する。
映画史上、いや人類史上最悪のトラブルとなったこのパニックを超えるものは、もう存在しないであろう。
総製作費125 億、構想5 年、撮影日数150 日。
そして世界の歴代スターNO .1 の興行収入を稼ぐ男、ハリソン・フォードが過去最高の出演料(約30 億円!)を受け、製作総指揮にも名を連ねるほどの意欲をみせて制作された映画「K −19 」は7 月19 日に全米公開され、大ヒットを樹立。
ハリソン演じる艦長が、原子炉溶融のカウントダウンが迫る中で全力を尽くして部下を守り抜く姿と、「エアフォース・ワン」以来5 年ぶりに見せたアクションに全世界が沸き上がり「インディ・ジョーンズ4 」の出演決定にもうなずける見事な活躍を披露している。「シンドラーのリスト」でアカデミーノミネートを受け、本作で副長を演じた俳優リーアム・ニーソンの何事にも動じない冷静沈着な演技もさることながら、10 代〜20 代の若き乗組員を演じた21 世紀期待の新星、ピーター・サースガード、クリスチャン・カマルゴを始めとする若手スターの美しく儚いまでの死闘ぶりにも目と心を奪われる。
国家と仲間を守る為に命を賭けた男たちの戦いのドラマは、1961 年、アメリカとソ連の冷戦時代の実話に基づいている。
しかし一触即発の情勢の中で、この事件は28 年間封印されていた。ハリウッドで大胆な演出とアクションに定評がある女性監督のキャスリン・ビグローはこの隠された危険なドラマに心惹かれ、5 年の歳月をかけて映画化させた。「もしあの時、原子炉溶融が本当に起こっていたら、私達は今日ここに存在していなかった。彼等の物語を風化させてはいけない」と語る。
冷戦を背景に、心と肉体と魂に宿る勇気をテーマにしながらも、戦時下ではいつ何時、機械の故障や人の手落ちによって事故が引き起こされるか分からず、一度起これば大惨事になる史上最悪な大パニックを描いて見せたこの映画は、現代社会に警鐘を鳴らす予知的作品として、映画の枠を超えて語り継がれていくに違いない。

ストーリー


全てが一瞬で消える———。その時世界を救うのは?
 ミハイル・ポレーニン(ニーソン)は経験豊富な潜水艦艦長として部下の信頼と尊敬を集めていたが、ソ連国家首脳部は原子力潜水艦K −19 の処女航海を指揮するには及ばないと判断し、代わりにアレクセイ・ボストリコフ(フォード)を新艦長に任命する。
鉄の意志を持った、強烈な「職務志向の人」ボストリコフは、1961 年6 月18 日、1600 時間の航行予定で出航した。
 ポレーニンは長年培った実践力を生かすべく副長として乗艦するが、二人の意見はしばしば対立する。唯一共通するのは海軍と祖国への忠誠心である。
 ある時ボストリコフは、艦と乗組員の力を測るために、乗組員に命じて船が耐えられる安全潜航深度限界の海中300 メートルまで潜航させた。
肉体と精神がぎりぎりまで試される過酷な試みは成功し、テストミサイルの発射が可能になる。これを機にモスクワ本部はK −19 に運命の任務を課す。
針路を西にとり、ワシントンD .C .とニューヨークを結ぶ海岸線からわずか400 キロ沖に位置するNATO の偵察基地を通り抜けていくというものである。
その時すでに艦には故障が生じていたが、それに気づかないボストリコフは祖国の命令に従い、最後の航行へと乗り出していく。
1961 年7 月4 日、偵察任務を遂行するK −19 を
全世界を巻き込みかねない大惨事が襲った。冷却装置のひび割れから漏れが生じ、原子炉が徐々に過熱し始めたのである。1000 度に達すれば炉心は溶融し、大惨事は免れない。
高濃度の放射能を帯びる原子炉の隔室が破損することになれば大量の放射能が艦内に漏れ広がる。原子炉の爆発によりミサイル弾頭が発射されてしまえば、NATO 基地の鼻先であるだけなおさら事態は最悪となり、第三次世界大戦への引き金となるのは間違いない。窮地に立たされた乗組員たちは、漏れをくい止めるべく必死の作業にあたるが、その甲斐もむなしく、一人また一人と被爆していく−−−。
史上最悪の事故に襲われた密室の中でボストリコフ艦長はある決断を下す−−−。国家と乗組員の命をかけて。

スタッフ

監督:キャスリン・ビグロー
製作:キャスリン・ビグロー、エドワード・S・フェルドマン、シガージョン・サイヴァッツォン
   ナイジェル・シンクレア、クリス・ウィッテカー
製作総指揮:モリッツ・ボーマン、ガイ・イースト、ハリソン・フォード
原案:ルイス・ノーラ
脚本:クリストファー・カイル
撮影:ジェフ・クローネンウェス
音楽:クラウス・バデルト
提供:インターメディア・フィルムズ
製作:ナショナル ジオグラフィック、パロマー・ピクチャーズ、ファースト・ライト、IMF

キャスト

ハリソン・フォード
リーアム・ニーソン
ピーター・サースガード
クリスチャン・カマーゴ

LINK

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□IMDb
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http://www.k19movie.com/
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