シリーズ第14作。 会社じゃ見られぬ、夢もある。

2001年/日本/カラー/ 配給:松竹

2010年05月08日よりDVDリリース 2007年08月24日よりDVDリリース 2002年3月21日DVD発売/2002年1月1日ビデオ発売&レンタル開始 2001年8月18日より丸の内プラゼール系ほか全国松竹系にて公開

(C)松竹

公開初日 2001/08/18

配給会社名 0003

公開日メモ 宮沢りえ出演、シリーズ12作目

解説



 バカはバカでもこんな幸せな釣りバカ、日本中どこを探しても他にいない! 全国のサラリーマンの憧れにして、釣り好きを除くあらゆる管理職の天敵、天下の釣りバカ・ハマちゃんが今日も行く——!

休み、それも長期休暇がとりたい!それは日本で働くサラリーマン誰しもが望む夢。されどそうはいかないのが悲しい現実。ここ鈴木建設でも、多くの社員たちが休日返上で働いている。ところが、すでに有給をも使い果たしたというのに、さらに休暇をとろうとたくらむ不敵な男がいた・・・!彼こそは、日本一の釣りバカサラリーマン、浜崎伝助。愛する釣りの為、上司の佐々木課長を泣かせ、同僚にあきれられながらも何とか休みをとろうと画策するのだが・・・。

 一作ごとに動員記録を塗り替え、ビデオになればまたまた大ヒット、テレビ放映のたびに高視聴率をマークするなど、幅広い年代から圧倒的な支持を受け、今や国民的人気映画となった「釣りバカ日誌」。シリーズ最新作『釣りバカ日誌12』がいよいよこの夏登場します!

 日本映画史上に燦然と輝く迷コンビ、ハマちゃん・スーさんの今度の釣果は日本海のメジナ、そしてマダイ。「こんな時に釣りなんかとんでもない!」と常識人なら考える状況の中、常識なんて何のその、ハマちゃんがみごと釣り上げたピッチピチのマダイには、切なくも熱い男の友情が込められていた……!

 過労死、リストラ、ゼネコン疑惑と、痛快な笑いの中にも常に世相や社会問題を織り込んで共感を得てきた「釣りバカ日誌」シリーズ。今作のテーマは“ハッピー・リタイアメント”。いつまでも会社にしがみつかず、早期退職で充実した老後を送る重役が登場します。故郷の山口県に帰って悠悠自適、釣り三昧の生活を送る彼の生き方に、ハマちゃん・スーさんをはじめとする鈴木建設の面々は、憧れのタメ息をつくのですが……。

 会社や出世よりも釣りと家族をこよなく愛する日本一の釣りバカ社員・ハマちゃんこと浜崎伝助役に西田敏行。ハマちゃんの釣りの弟子にして実はハマちゃんの勤める鈴木建設の社長・鈴木一之助、通称スーさんに三國連太郎。パワー全開、見ているだけで元気になる西田敏行のエネルギッシュな演技と、飄々と演じる三國連太郎・・・釣りバカコンビの見事なコンビネーションが、今回も全国の映画館に爆笑の嵐を巻き起こします!
 ハマちゃんの愛妻・みち子役に浅田美代子、ハマちゃんのよき上司・営業三課の佐々木課長に谷啓と、おなじみのレギュラー陣もますますパワーアップ。さらに本作では、ハッピーリタイアメントを実現する高野常務役に『無責任シリーズ』の生みの親・青島幸男、萩に住むその姪・梢に6年ぶりの映画出演となる宮沢りえ、梢が思いを寄せる医師・上杉に若手演技派の吉岡秀隆と、豪華なゲストがさらにドラマを盛り上げます。監督は、沖縄を舞台にした前作「釣りバカ日誌イレブン」でその実力を証明した日本映画界の若きホープ、本木克英。

 ロケ地は美しい町並みの向こうにおだやかな青い海が広がる山口県宇部市・萩市。メジナ、イサキ、チヌ、アジ、マダイと、日本海ならではの魚たちを、ハマちゃん・スーさんが思い切り釣りまくります。

 21世紀最初の夏休みを10倍面白くするシリーズ最新作『釣りバカ日誌12』、日本中に超特大の“笑いの花火”が打ち上がります!!

ストーリー



今日も今日とて釣り命、仕事にはさっぱり身が入らない鈴木建設の万年ヒラ社員、ハマちゃんこと浜崎伝助(西田敏行)。上司である営業三課の佐々木課長(谷啓)もあきらめ気味だ。それでも一応、伝助がパソコンの前に座っていると、設計部門のトップだった高野常務(青島幸男)が退職の挨拶にやって来た。ひしと抱き合う伝助と高野常務。高野は鈴木建設の釣り同好会、スズケン・フィッシングクラブの会長、そして伝助は副会長。重役と万年ヒラ社員の垣根を越えて、釣り糸で結ばれた仲なのだ。

 社長であるスーさんこと鈴木一之助(三國連太郎)が「君のために会社をひとつ作る!」とまで言って遺留したにもかかわらず、退職の意思を貫いた高野。聞けば生まれ故郷の山口県萩市に帰り、長年の夢だった、悠悠自適・釣り三昧の暮らしをするという。山口県といえば日本海。日本海といえば……!「君が釣り竿抱えて遊びに来るのを待ってるよ」という高野の言葉に、伝助の目がキラリと輝く。「今どきなら乗っこみのチヌ!」「海苔餌のメジナ、こんなでっかいイサキ!」と、心は日本海へ飛ぶのだった。

 高野の“ハッピー・リタイアメント”は、営業三課の面々にちょっとしたショックを与える。「俺たちはあんな幸せな退職を迎えることができるんだろうか……」。その思いは、重い責任を背負い、自分の意思で退職などままならない一之助も同じだった。

 故郷に帰った高野は、少年時代をすごした家で、のんびりと自由な時間を満喫していた。

 妻に先立たれ一人暮らしだが、近所の薬局で働く姪の梢(宮沢りえ)が何かと世話を焼いてくれ、心休まる楽しい日々が続く。梢は早くに父に死に別れ、高野を父のように慕っているのだった。

 一方、東京の鈴木建設では一之助の山口出張が持ち上がる。「ハマちゃん、一緒に行こうよ。日本海の青い海で、高野君と三人で釣りしようよ」と一之助から誘われた伝助。有給休暇も使い果たし、万築尽きた伝助であるが、佐々木課長に泣きついて何とか休みをもらい、仕事を終えた一之助と宇部市で合流。揃って萩市の高野の家を訪ねるのだが、本人は不在だった。ふたりは、そこで出会った梢から驚くべきニュースを聞いて・・・。

スタッフ

監督:本木克英
プロデューサー:瀬島光雄、中川滋弘、深澤宏
原作・作:やまさき十三
画:北見けんいち
(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:花田三史
美術:横山豊
音楽:大島ミチル
録音:岸田和美
照明:土山正人
編集:川瀬功
助監督:花輪金一
製作主任:小松次郎
製作担当:岩田均
スチール:金田正
企画協力:日本映像(株)
協力:小学館、明治乳業、キリンビール(株)、
   ダイワ精工(株)、週刊釣場速報、太田胃散
ロケ協力:「釣りバカ日誌12」宇部ロケ実行委員会
「釣りバカ日誌12」萩ロケ支援実行委員会
ANA
製作・配給:松竹株式会社

キャスト

西田敏行
三國連太郎
浅田美代子
宮沢りえ
吉岡秀隆
加藤武
鶴田忍
柴俊夫
荻島真一
笹野高史
中村梅雀
青島幸男
辺見えみり
梶原真弓
大杉漣
中本賢
谷啓
奈良岡朋子

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