原題:LENYA

ファインアーツ新レーベル“FAN movie”第一弾! 幻の剣を手に出来るのは、勇者の血を継ぐ者だけ。

2000年/ドイツ/93min 発売:FAN movie/販売:ファインアーツエンタテインメント(ビデオ税抜:12,000)

2002年8月2日ビデオ発売&レンタル開始

(C)RCL Television,2000

解説


『ハリー・ポッター 賢者の石』『ロード・オブ・ザ・リング』等ファンタジー作品が一大ヒットを続ける中、壮大なスケールで描くSFXファンタジー・アドベンチャー超大作がピデオ・リリース!驚愕のSFXシーンの連続でファンタジックな冒険世界を完全実現!子供が楽しめるファンタジー!若者が憧れるアドベンチャー!大人も納得のアクション!が見事に融合!

【チェック・ポイント!】

 定番のパニック、モンスターといったジャンルと並んで、今年は各社からリリースが続く未公開ファンタジー作品だが、ドイツのテレフィーチャーと言うことで、そのルーツとも言うべき北欧神話に材をとり、神々が人間の側にいた時代、ゲルマン人の少女レーニャが、独眼の主神オーディンの導きで、王者の剣バルマランを求めて、侵略者ハーギアと結託した魔女クンドリーに戦いを挑むという物語が展開する。
 なんと言っても、伝説の本場でのロケーションがものを言い、緑豊かな森林や平原で展開される北欧神話の世界に説得力を持たせているのが○。ヒロイン・レーニャの新体操チックな剣使いは意見が分かれるところかとは思うけど、アクション、少女で後者に重きをおいて見る分には、充分楽しめますです、はい(苦笑)。ただ、ヒロインの成長を描ききるには、この長さではちょっと短すぎるのは事実で、プロローグで終りみたいな印象は否定できない。また、所謂モブ・シーンがほとんど無いのはちと残念なところ。レーニャの村が焼き討ちされる場面では襲う方も数えるほど(まぁ、これは非武装の村を、訓練した騎士が襲うわけだからそれでもありかもしれないが)なら、襲撃される村人はレーニャの母親しか映らないあたりはいかがなものかと思います。中盤の城塞都市内での攻防も、もうちょっと人馬を投入して欲しかった感はある。
 VFXはテレビ用作品であるにしてはなかなか健闘。中盤に出てくる、湖中の島が悪の魔女クンドリーの魔力で水没する場面では、その水没していく姿をレーニャの瞳に映るものとして見せることで、彼女の感情を感じさせると同時に、うがったことを言えばアラも目立たなくしているあたり実に巧妙で興奮させてくれる。また、展開としてはあっけないものの、魔女クンドリーが砂のように崩れ行く様を描いたCGI映像も、その崩れ方や質感が実に印象的で忘れ難い。
(殿井君人)

ストーリー



神々がまだ人間の近くにいた時代、争いがゲルマンの国々に影を落としていた。そんな最中、ごく普通に平和で静かな村で育った少女レーヤ。美い顔立ちの彼女は幼い頃から勇気や大胆さを持ち合わせていた。レーニャが二十歳になる頃、王宮ではプルグント族の君主ハーギアが全世界を支配する計画を企てていた。この世界を手に入れるにはドラゴンの秘宝である伝説の剣と宝石が必要で、その秘宝を手に出来るのは勇者の血を継ぐ者のみだと知ったハーギア。勇者を探し出し抹殺するよう息子エーギルに指令を下すのだった。妖怪の魔力と兵力で次々と街や村に襲撃をかけ、遂にはレーニャの村も襲われ、親族や多くの友達が殺されてしまう。自分には勇者の血が流れ、伝説の剣に導かれし者だと気付くレーニャはプルグント族への復讐を誓い、過酷な運命へと旅立っていくのだった!
かってない壮大なスペクタクルで贈る最大級のエンターテインメント大作!

スタッフ

監督:マイケル・ローヴィッツ
製作:マーカス・ブロネマン、ぺーター・フヒインド
脚本:ピーター・フレンド、
撮影:ディトマール・コルツァー

キャスト

レーニ:アニヤ・クナウナー
アイーシャ:スザンネ・ポルマン
クンドリー:ソニア・キルシベルガー
ハーギア:ワルター・カイエ
エーギル:ユリアン・ヴァイゲント

LINK

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