原題:The Mothman Prophecies

その姿を見たメアリーは死んだ。 その声を聞いたゴードンは消えた。 その夢を見たコニーは声を失った。 ……次にメッセージを受け取るのは誰だ。

2002年1月25日全米初公開

2002年/アメリカ/カラー/118分/DTS / Dolby Digital / SDDS 配給:ソニー・ピクチャーズエンターティンメント

2007年07月25日よりDVDリリース 2003年03月26日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年03月26日よりDVD発売&レンタル開始 2002年11月2日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー公開

公開初日 2002/11/02

配給会社名 0042

公開日メモ 妻の死にまつわる、謎めいた状況を調査しようとして、極限にまで追いつめられていく男。400マイルも離れた町での異常現象と、妻の死が一体どう関係しているのか……?

解説


“あれを見た?”——最愛の妻が亡くなる前に漏らした謎の言葉。後に残った無数の不気味なスケッチ。いったい彼女は何を見たというのか?何にあれほど脅えていたのか?謎を解く鍵は二年後、思いもよらぬ形で示される。次々に起きる理解を超えた現象の数々。だがそれすらも、とてつもなく恐ろしい大事件の単なる前触れにすぎなかった……。
リチャード・ギアド主演最新作『プロフェシー』は、説明不可能な怪現象に巻き込まれたジャーナリストの想像を絶する体験を描いた大型ミステリアス・サスペンス。実際に米国で起きた一連の不可解な事件に基づく物語をスタイリッシュな映像&サウンドで映画化したのは、新感覚サスペンス『隣人は静かに笑う』でその手腕を高く評価されたMTV出身監督マーク・ペリントン。目に見えない何者かの気配、電話や水道管から聞こえてくる不気味なノイズ、闇の奥に浮かぶ正体不明の発光体、後を絶たない怪現象の目撃証言。それらが夜のシーンや、車、ホテルの部屋などの閉鎖空間を効果的に駆使して繊密に描かれ、得体の知れない“何か”に対する観客の好奇心と恐怖感は否応なくエスカレートさせられてゆく!主な舞台となるのは米国ウエスト・バージニア州のスモールタウン、ポイントプレザント。ある晩、この町にワシントン・ポスト紙の敏腕記者ジョン・クラインが現れる。だが彼は自分でも知らないうちに600キロ以上もの距離を移動させられていた!地本の女性警官コーニー・バーカーによれば最近この町では奇怪な事件報告が続いているという。興味を抱いた彼は、コニーの協力を得て調査を始めるが、間もなく、ここで起きている一連の出来事と、二年前に亡くなった最愛の妻の謎めいた言動との間に関連があることに気づく。果たして彼がポイントプレザントへ来たのは何者かの導きによるものなのか?深まる謎をさらに追うジョン。小さな町の住人に突如現れる謎の予告。人知えお越えた「何者か」による‘予言’が意味するものは?

主演のギアは『プリティ・ブライド』『オータム・イン・ニューヨーク』といった近作で演じたロマンティック・リードとは一変、愛妻を奪った原因かもしれぬ謎の現象を追う一流紙のジャーナリストの深い喪失感をナイーブに演じてみせる。ジョンに思いを寄せるようになる警官コニーを演じるのは『トゥルーマン・ショー』『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』で絶賛されたローラ・リネイ。ギアとは『真実の行方』以来の共演となる。ポイントプレザントの住人ゴードンを演じるのは『アルマゲドン』『タイタンズを忘れない』の名バイプレイヤー、ウィル・パットン。謎を残して先立つジョンの妻メアリーはTVシリーズ『ふたりは友達?ウィル&グレイス』の主演で人気沸騰のデプラ・メッシング。さらに、ジョンに警告を与えるオチぶれた学者リークーには先ごろ二度目1のトニー賞受賞を果たした英国演劇界の重鎮アラン・ベイツが配されている。
製作のトム・ローゼンバーグ、ゲアリ一・ルッチェシ、製作総指揮のテッド・タンネバウムは最近のギアのヒット作『プリティ・ブライド』『オータム・イン・ニューヨーーク』を手がけたチーム。製作のゲアリー・ゴールドステインもギアの代表作『プリティ・ウーrマン』に携わった経験を待つ。
脚本は『暴走特急』のリチャード・トヘイテム。撮影は『ネゴシエーター』『遠い空の向1こうに』のフレッド・マーフィ。編集は『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『ニクソン』などのオリバー・ストーン作品で知られるプライアン・バーダン。美術は『デッドマン・ウォーキング』などのティム。ロビンス監督作やTVシリーズ『ツイン・ピークス』を手がけたリチャード・フーバー。衣装テザインは『ネル』『ミュージック・オプ・ハート』のスーザン・ライオール。音楽を『隣人は静かに笑う』でもペリントン監督と組んだトムアンドアンディが担当している。

ストーリー



ワシトンポストの敏腕記者ジョン・クライン(リチャード・ギア)は、その日は早めに仕事を切り上げた。妻のメアリー(デブラ・メッシング)と一諸に新居候補の物件を見るためだ。気に行った様子のメアリーを見てその場で購入を決めるジョン。帰り際、上機嫌で車を運転するメアリー、そしてジョンも幸せな気分を味わっていた。突然メアリーが叫び声をあげてハンドルを切る。道をそれて急停車する車。ジョンの隣ではメアリーが怪我を負って気を失っている。
病院のベッドで意識を取り戻したメアリーは、付き添っていたジョンにこう尋ねた。“あれを見た?”“何を?”と問い返すジョンには答えず、メアリーは涙をうかべた眼できょろきょろとあたりをうかがっている。まるで何かに脅えるように。“私、何かおかしいわ”。
精密検査で、メアリーの脳の腫瘍が見つかる。それから間もなく、彼女はあっけなくこの世を去った。“ごめんね、幸せでいてね”と言い残して……。ジョンの耳に、妻の言葉が何度もこだまする。“あれを見なかったのね?”“あれ”とは何だ!?
妻の荷物を引き取るため病室を訪れたジョンに、不意に誰かが声をかける。“彼女は知っていた。天使を描いていたよ”。見ると、病室の外の患者らしき男が立っている。メアリーのノートを開くと確かにどのベージにも不気味としか言いようのない“天使”の絵が描かれているではないか!もう一度振り返るジョン。だが男の姿は既にない……。
2年後。メアリーを失った哀しみはいまだにジョンの心の底にうずいていた。ある晩、仕事のためにワシノトンDCからリッチモンドへ向かっていた彼の車が、夜道の真ん中で急に動かなくなってしまう。携帯電話も故障らしい。腕時計も止まっている。仕方なく車を降りて歩き出したジョンは、地面に奇妙な振動を感じて一瞬立ち止まる。明かりのついた家を見つけた彼は、電話を借りようとドアベルを鳴らす。だが中から現れた男の手にはライフル、口からは意外な言葉が。“またこいつだ。待っていたぞ”。
駆けつけた女性警官コニー・パーカー(ローラ・リネイ)に、ライフルの男ゴードン(ウィル・パットン)は、ジョンが三晩続けて同じ時間に現れたと主張する。
もちろんジョンには覚えのないことだ。当惑するジョンにコニーは、最近この町では奇妙なことばかり起きていると言う。町の名を地図で確認してジョンは驚く。ウエスト・バージニア州ポイントプレザント。ジョンの車は僅か1時半で6DDキロ以上も移動したことになるのだ!
ジョンはやがて、この町で起きている不可解な出来事と、死の直前の妻の言動との間には繋がりあろことに気づいてゆく。だがそれだけではなかった。何かとてつもなく恐ろしいことが、彼とボイントプレザントの人々に起ころうとしていたのだ

スタッフ

監督:マーク・ペリントン
脚本・製作補:リチャード・ヘイテム
       ジョン・A・キール作「モスマンの啓示」に基づく
原作:ソニー・マガジンズ刊「プロフェシー」
製作:トム・ローゼンバーグ、ゲアリー・ルッチェン、ゲアリー・ゴールドステイン
製作総指揮:テッド・タンネバウム、リチャード・S・ライト、テリー・マッケイ
製作補:ジェイムズ・マクアイド
美術:リチャード・フーバー
撮影:フレッド・マーフィ、A.S.C.
キャスティング:シーラ・ジャフィ、C.S.A.
編集:ブライアン・バーダン、A.C.E.
音楽スーパーバイザー:ライザ・リチャードソン
衣装デザイン:スーザン・ライオール
音楽:トムアンドアアンディ
サントラ盤:カルチュア・パブリッシャーズ

キャスト

ジョン・クライン:リチャード・ギア
コニー・パーカー:ローラ・リネイ
ゴードン・スモールウッド:ウィル・パットン
メアリー・クライン:デブラ・メッシング
デニース・スモールウッド:ルシンダ・ジェニー
アレグザンダー・リーク:アラン・ベイツ

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