原題:Mr. Deeds

"アニキ"に400億ドルの遺産が転がりこんだ!?

2002年6月28日全米初公開

2002年/アメリカ/96分/ 配給:ソニー・ピクチャーズエンターティンメント

2003年05月21日よりDVD発売開始 2003年05月21日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年2月15日よりニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系にてロードショー

公開初日 2003/02/15

配給会社名 0042

公開日メモ ある日突然、資産400億ドルの大富豪に!ディーズ氏はその富で何をしたのか。?全米で人気沸騰のアダム・サンドラー主演のハートウォーミング・コメディ。

解説



いま、全米がゾッコンに惚れ込んでいる男、それがアダム・サンドラー。学生時代からスタンダッブ・コメディアンとして活躍し、レギュラー出演した「サタデナイトライブ」で一気にブレイク。いまや、主演の映画が軒並み全米No.1ヒットを記録し、その出演料がトム・クルーズやトム・ハンクスと同じ2500万ドル級だというのだから、正真正銘の大スターである。なぜ、そんなに人気があるのか?なぜ、誰もが彼に注目したがるのか?それはきっと、アダムが、”アニキ”だからに違いない。どんなにビッグになっても昔のままで、誰からも愛されるいい奴で、困ったところも多々あるけれど、何か痛快なことをしでかしてくれそうな頼もしいパワーを持つ男。だからこそ、親しみを込めてアニキと呼びたいアダム・サンドラー。少々おフザケが過ぎたりもするけれど、普遍に暮らす普通の人々をこよなく愛し、弱い者の視点で世の中を風刺して<れるアニキ、アダムの笑いは、誰をもきっと元気づけて<れるのだ。 映画の中でアニキが演じるのも、本来の自分とまった<同じ、どこにでもいそうなちょっぴりダサ気な普遍の男。破天荒には見えるけれど、それはピュアな生き方が世間のテンポと合わないだけ。下の方から上を見上げて、偉ぶった奴らが闇歩する意地悪な世の中を笑い飛ばす。自分はフィアンセに逃げられてもガールフレンドの結婚を応援しちゃう三流歌手だったり、レギュラーになれないのにチームのために走り回るフットボールの給水係だったり、友人が放ったらかしにしてしまった子供を預かるフリーターだったりと、アニキの役どころは人情だけはやたらと厚い、親しみの持てるキャラクターばかり。カッコよさや抜け目のなさではとても勝負はできないけれど、思いやりが深くて、人のために頑張れて、いつの間にかデッカいことを成し遂げる"男っぷり"では誰にも負けない男それが実生活でも映画の中でも変わらない、アニキならではの魅力なのだ。  そんなアニキの最新作「Mr.ディーズ」は戦前ハリウッド作、巨匠フランク・キャプラがアカデミー賞監督賞を獲得した「オペラ・ハット」のリメイク版。とある大富豪が急死し、その莫大な遺産が何もわからない遠縁の男の手に転がり込むが、金目当ての有象無象が押し寄せて…という物語だ。キャプラ版がヒューマニズム溢れる名作なら、アニキ版は愛と笑いに溢れかえったハートフルなラブストーリー。そもそもアニキも他のスタッフも、話のスジを借りただけで、リメイクなどとは思っていないところがミソである。遺産を相続するためにニューヨークヘやってきた田舎者。アニキがこんな面白いシチュエーションを笑いのネタにしないワケがなく、主人公ディーズが豪邸や大企業や都会の中で巻き起こすカルチャーギャップ騒動の数々が、気取ったNYのスノッブ連中を翻弄するさまが痛快だ。初めは彼を出世の道具にしょうとしていた報道番組の女性レポーターもいつの間にかベースに巻き込まれて…。カルチャーというより、田舎からやってきた純真な男が、金や名声に目の眩んだ都会人の心を洗う、ハートギャップの物語と呼んだほうが、もっとアニキらしいかも知れない。全米公開は2002年6月28日。またまた初登切No.1を獲得し、これでアニキの主演作としては?木目のNo.1ヒットとなった。 共演は、ずっとアニキの大ファンだったというウィノナ・ライダー。「彼は素晴らしい俳優よ。とても面白いばかりでなく人の心を動かすパフォーマンスを知ってるわ」と賛辞を惜しまない。「彼のチームはみんな仲良しだカら、自分も輪の中に入れるかどうか心配していたの。でも、誰もが私を歓迎して<れて、すぐに仲間と遊び場にいる気分になれたわ」と、アニキ組のうちとけた雰囲気にも感激したとか。スティーブ・ブシェミらアニキ作品の常連も、ジョンタトゥー口、ピーター・ギャラガーら新顔の出演者も、みんなこのデッカい輪の中で、いつも以上の名演・怪演を披露。テニス界のスーパースター、ジョン・マッケンロー、大物 黒人指導者アル・シャープトン師までが、アニキを慕って特別出演を果たしている。監督は前作『リトル・ニッキー』でもメガホンを執ったスティーブン・ブリル。製作のジャック・ジャラブート、脚色のティム・ハーリヒ、共同製作兼出演のアレンロバートらお なじみの面々が集い、息の合ったところを見せた。

ストーリー


アメリカの片田舎ニューハンプシャー州のマンドレーク・フォールズ。ピザショップを経営するロングフェロー・ディーズは町の老若男女に愛される人気者だ。毎週月曜日はディーズがグリーティングカード用の新作の詩を発表するカード・デー。とてもいけてるとはいえないが、町の連中にはいつもバカウケ。大手カード会社のホールマーク社に送っているものの、採用された試しはなし。今日もそんなヘボな詩を楽しみにしている連中が店内に集まっていた。
そこへ、町では見慣れない高級スーツを着こなしたいかにもビジネスエリートな2人組が登場。拠点のニューヨークから全米にメディア網を眠り巡らし、フットボールやバスケットボールのチームも所有する巨大企業ブレイク社の重役達、チャック・セダとセシル・アンダーソンである。先頃、同社のオーナー兼筆頭株主のプレストン・ブレイクが急死。その唯一の遺産相続人が甥のディーズであることを告げに来たのだ。企業の経営など何もわからないディーズを2、3日ニューヨークに招待その間に株を売り渡す書類にサインさせてしまおうという魂胆。400億ドルと閃いても顔色ひとつ変わらないディーズに「こりや、相当ニブそうだ」と早合点した2人は最新鋭ヘリコプターでさっそ<彼を町から連れ出した。  一方、こちらはニューヨーク。全米注目の遺産願動をスクープしょうと、マスコミ陣が待ち受けていた。人気番組「インサイド`アクセス」のレポーター、ベイブ・ベネット(ウィノナ・ライダー)もそのひとり。ディーズの夢が"窮地に陥った女性を助け、劇的な恋をすること"だと知ると、さっそ<彼を待ち伏せて狂言強盗の被害者になりすました。強盗役の同僚はボコボコに殴られてしまったものの、まんまとディーズに接近した彼女は密着レポートを開始。高級レストランで鼻持ちならないスノッブたちを叩きのめすディーズ、テニス界伝説の悪宣ジョン・マッケンローと意気投合して悪ノリするディーズを隠し撮りして、見事に翌朝のニュースのトップを飾った。そんな報道を見て少々反省気味のディーズだが、ニューヨークにいる間はブレイク 社のオーナーとして振る舞ってみるつもりで、会議を覗いてみたり、伯父の葬儀で詩を朗読したりとマイペースな活動を開始。彼の人なつこい性格に惹かれた召使いのエミリオ(ジョン・タトゥ−ロ)も応援する。面白くないのはディーズが目立ち過ぎる前にさっさと追い返してしまいたいチャック。派手な行動は慎むようにと警告するが、計算やタテマエを知らないディーズが何をやらかしてしまうのか不安を拭い去ることができない。案の定、ベイブの正体を知らないディーズは彼女を2度目のデートに誘うのだったが・・・。

スタッフ

監督:スティーブン・ブリル
脚色:ティム・ハーリヒ
製作:シド・ギャニス、ジャック・ジャラプート
製作総指揮:アダム・サンドラー

キャスト

アダム・サンドラー
ウィノナ・ライダー
ジョン・ダトゥーロ

LINK

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