原題:Angel Eyes

『Stay with me』。運命の出会い。 近づけたのはふたりの”まなざし”だった。

2001年5月18日全米初公開

2001年/アメリカ/カラー/103分/DTS / Dolby Digital / SDDS オリジナルサウンドトラック:日本コロムビア 提供:松竹、レントラックジャパン 配給:松竹

2003年02月22日よりDVD発売開始 2002年10月12日(土)[丸の内ピカデリー1]他全国松竹・東急系にてロードショー!!

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公開初日 2002/10/12

配給会社名 0003

公開日メモ 『Stay with me』。運命の出会い。近づけたのはふたりの”まなざし”だった。

解説



『Stay with me』。 運命の出会い。
近づけたのは愛する人の”まなざし”だった。

 警官のタフな外見の下に、誰にも言えない心の傷を隠して生きるシャロン。辛い過去から逃れようとがむしゃらに仕事に打ち込む彼女は、愛に背を向ける孤独な日々を送っている。そんなシャロンの前に現れた不思議な男キャッチ。過去への扉を閉ざした彼は、あてどなく街をさすらう魂の放浪者だったが、なぜかシャロンは、彼と過ごす時間に安らぎを感じる。恋の深まりと共に、自分の中の何かが変わっていくのを感じるシャロン。だが、キャッチの秘密を知ったとき、彼女の前には大きな愛の試練が立ちはだかる……。
 『エンジェル・アイズ』は、おたがいに過去の十字架を背負った男女が、愛を通じて人生を取り戻していく姿を描いた、都会派のラブ・ストーリー。二度にわたる運命の出会い、静かに育まれていく恋。その行方を等身大の”まなざし”で追いながら、相手を受け入れると同時に自分自身を受け入れることで再生を遂げていくふたりの物語を、ヒューマンなタッチで綴った感動作だ。

 キャッチとの触れ合いを通じて頑なな自分を開き、他人と自分を赦すことを学んでいくシャロン。彼女の愛に励まされ、失われた過去と向き合う勇気を得るキャッチ。癒されない悲しみを抱いて生きるふたりの心の成長を細やかに追っていくドラマは、見る者の共感をかきたて、驚きをはらんだラストでは、清々しい涙の瞬間を味わわせてくれる。
 そんな作品の魅力を確かなものにしているのが、シャロンを演じるジェニファー・ロペスの堂々たるヒロインぶりだ。華と演技力を併せ持ち、『ザ・セル』の大ヒットでハリウッドのトップ・スターの座についたロペス。警官役は『アウト・オブ・サイト』に続いて2度目の彼女だが、今回は仕事と私生活に複雑なジレンマを抱えた役どころ。その傷の部分をシャロンが乗り越えていくクライマックスでは、人間の愛の深さを強く物語る熱演を見せ、観客の心を大きく揺さぶる。対するキャッチには、『オーロラの彼方へ』『ハイ・クライムズ』と順調なキャリアを歩むジム・カヴィーゼル。神秘的な青い瞳にキャッチの苦悩を映し出すナイーブな演技は、彼ならではのもの。『シン・レッド・ライン』を見たロペスが相手役に切望したというのも、素直にうなづけるのだ。その他、共演陣には、『ジャスティス』のテレンス・ハワード、『蜘蛛女のキス』のソニア・ブラガ、『渇いた太陽』のシャーリー・ナイトといったベテランの演技派が顔を揃え、脇をがっちりと固めている。
スタッフにも一流の顔ぶれが揃った。癒しと再生をキーワードにしたストーリー・テリングに熟練の手腕を発揮した監督は、『ぼくの美しい人だから』『男が女を愛するとき』など、大人のラブ・ストーリーを得意とするルイス・マンドーキ。脚本は、マンドーキと『メッセージ・イン・ボトル』でコンビを組んでいるジェラルド・ディペゴ。コクのある映像を作り上げた撮影監督は、『トリコロール/赤の愛』でオスカー候補になったピョートル・ソボチンスキー。プロダクション・デザインは、『ゴッドファーザーPARTII』でオスカーに輝くディーン・タヴォラリス。優しく心にしみる音楽は、『スクリーム』シリーズなどで活躍するマルコ・ベルトラミが担当している。

ストーリー



過去を閉ざしたふたり。
互いの秘密に向き合う時、すべてが始まる。

 シャロン(ジェニファー・ロペス)は、仕事に強い使命感を燃やす警官。彼女と相棒のロビー(テレンス・ハワード)が受け持つサウスサイドは、シカゴのなかでも治安の悪い地区として知られていたが、シャロンは命の危険をものともせず任務に打ち込んでいた。悪と戦い、人々を救うこと。それは、シャロンにとって人生のよりどころであり、決して消し去ることができない過去の傷から逃れる唯一の手段でもあった。
 ハイウェイで大規模な交通事故があった日、いちはやく現場にかけつけたシャロンは、瀕死の重傷を負った被害者を必死で励まし続ける。「死なないで、私を見て!」
 それから1年半後。ダイナーで昼食をとっていたシャロンと同僚の警官たちが、ストリート・ギャングに銃撃される事件が起こった。逃走する犯人を追って店を飛び出したシャロンは、路地裏で犯人を追いつめるが、防弾チョッキの上に弾丸を浴び、倒れこんでしまう。すかさずシャロンの頭に狙いをつける犯人。その時、どこからともなく現れた男が犯人に体当たりをくらわせ、シャロンは絶体絶命の危機から救われた。
 シャロンの命を助け、キャッチ(ジム・カヴィーゼル)と名乗る男は、過去につながる記憶の扉を閉ざしていた。名前以外は何もかもが謎に包まれ、抜け殻のように安アパートのガランとした部屋でひっそりと暮らし、足の不自由な老婦人(シャーリー・ナイト)に食糧を配達する時を除いては、あてどなく街をさまようのだった。しかし、他人を救う行為に自分自身への救いを求めているかのようなキャッチに、シャロンは似た者同士の共感を覚え始める。そして、事件の夜、お礼を言うためにバーへ招いたキャッチとキスをかわしたシャロンは、彼の前では不思議と自分が素直になれることに気づくのだった。
それ以来、たびたびデートを重ねるようになったふたり。過去に負った心の傷のせいで、これまで他人とうち解けることができなかったシャロンも、キャッチには心を開き、自分の秘密を打ち明ける。だが、キャッチのほうは依然として過去への扉を閉ざしたまま。そんな彼の記憶に光が差し込む出来事が起こったのは、ふたりがジャズクラブへ出かけた晩のことだった。何かに吸い寄せられるようにステージに飛び入りし、トランペットの見事な演奏を聴かせるキャッチ。これをきっかけに彼の身元を調べ始めたシャロンは、ふたりを結びつけた運命の不思議さを知ることになる。それは彼女にとって、新しい愛の試練の始まりでもあった。

スタッフ

監督:ルイス・マンドーキ
脚本:ジェラルド・ディペゴ
製作:マーク・カントン、エリー・サマハ、
製作総指揮:アンドリュー・スティーヴンス、ネイル・カントン、ドン・カモーディ
撮影監督:ピョートル・ソボチンスキー
美術:ディーン・タヴォラリス
編集:ジェリー・グリーンバーグ
音楽:マルコ・ベルトラミ
衣装:マリー・シルヴィエ・デヴー

キャスト

シャロン・ポーグ:ジェニファー・ロペス
キャッチ:ジム・カヴィーゼル
ミセス・ボーグ:ソニア・ブラガ
ロビー:テレンス・ハワード
ラリー:ジェレミー・シスト
ミスター・ボーグ:ヴィクター・アルゴー
エラノラ・デーヴィス:シャーリー・ナイト

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