独特の映像美を作り出す堤幸彦がおくる サスペンスとコメメディとホラー混在の不思議なドラマ

2002年/日本/ 配給:東宝

2006年12月15日よりDVDリリース 2003年06月13日よりビデオレンタル開始 2002年11月9日より東宝邦画系にてロードショー公開

©2002 トリック劇場版製作委員会

公開初日 2002/11/09

配給会社名 0001

公開日メモ 超常現象、霊能力といった題材を、サスペンスフルかつコミカルに描き好評となった、テレビドラマ『トリック』。

解説


超常現象、霊能力といった題材を、サスペンスフルかつコミカルに描き好評となった、テレビドラマ『トリック』。
映像作家・堤幸彦の独特な映像美で創り出された“堤ワールド”。そして仲間由紀恵演じる自称売れっ子天才奇術師と、阿部寛演じる天才物理学者の凸凹コンビが、超常現象を解き明かすという一癖も二癖もある設定。これまでにない新しい形のドラマとして、テレビ界で話題を呼んだこのドラマが遂に映画化される。
同じ堤監督作品の『金田一少年の事件簿〜上海魚人伝説〜』を野球で言うところのストレートとして『ケイゾク/映画』をカーブとするなら、この『トリック−劇場版−』は“フォーク”と言えるような作品になるだろう。金田一やケイゾクと同様のスタイリッシュさを持ちながらも、そのドラマの随所に“オチ”が散りばめられていて、肩透かし的なゆるさがあるのである。
映画でのキャスト陣はテレビ版と同様。ドラマ『トリック』で演技の幅を広げた仲間曲紀恵。瓢々とした演技に味がある阿部寛。笑いのツボを心得た生瀬勝久。ドラマのキーパーソンとして脇を固める野際陽子。そして、竹中直人、ベンガル、石橋蓮司、伊武雅刀、山下真司、芳本美代子といった多彩なゲストが登場する。
映画の舞台は過疎化した寒村。撮影は、神楽川と山梨との県境にある山村で約3週間に渡り行われた。ドラマ版でも地方ロケが多かったが、今回のロケ地は「トリック史上最大の難所」と名付けられた程の、起伏に富んだ地形。移動はもちろん、不思護な村を象徴するような美術や小道具、衣装の数々、撮影機材、そしてキャスト・スタッフの移動に、多大な労力が費やされた。
さらに現場では、自然界からの非常事態が勃発…!?今や日本の春を象徴する現象“杉花粉”である。ロケ地は、杉の森林が広がる山の谷間。見事な撮影日和の晴れ間、四方の山から黄色い花粉が吐き出されるのが視認できる。と、あちらこちらでくしゃみの嵐が巻き起こる。
「スタッフの97%がやられました(堤幸彦監督談)」…。
そんな過酷な環境ながら、撮影現場で笑いが絶えることはなかった。テレビ版で培ったチームワークと、濃ゆいゲスト陣の賜物だろう。エリザベス一世かはたまた小林幸子かといった扮装で登場した“神”竹中。同じく“神”を演じた石橋、ベンガルも、珍妙な設定に違和感なく溶け込み、テレビ版の“ゆる〜い”雰囲気に映画らしいダイナミックさを注入している。
そして、こんな「トリックワールド」は、テジタルHDカメラ24Pで収録。現在最新デジタルユニットで仕上げ進行中。3月クランクアップ 7月完成!乞うご期待!

ストーリー


300年に一度、村を襲う大きな災い。
自称売れっ子天才奇術師の奈緒子(仲間由紀恵)は、
村人たちの不安を取り除くため神を演じてほしいと依頼を受ける。
だが村で奈緒子を待っていたのは…。

何でも実体化する男、
 足の裏に目を持つ男、
  確率を支配する男、

彼らは皆、自分こそ神であると称していた。

次々と起こる不可思議な現象。追い詰められる奈緒子と物理学者上田(阿部寛)。
矢部刑事(生瀬勝久)、そして奈緒子の母里見(野際陽子)も加わり、事件は思わぬ方向へ…
神は実在するのか?それともトリックなのか?!

スタッフ

監督:堤幸彦
製作統括:高井英幸、早河洋
製作:木村純一、風野健治
プロデューサー:桑田潔、島袋憲一郎、蒔田光治、山内章弘
ラインプロデューサー:渡邊範雄
脚本:蒔田光治
音楽:辻陽
撮影:斑目重友
美術:稲垣尚夫
VE:中村寿昌
照明:池田ゆき子
録音:中村徳幸
編集:伊藤伸行
助監督:木村ひさし
製作担当:朝比奈真一

キャスト

山田奈緒子:仲間由紀恵
上田次郎:阿部寛
矢部謙三:生瀬勝久
山田里見:野際陽子
長曾我部為吉:伊武雅人
神さま:竹中直人
神さま:ベンガル
神さま:石橋蓮司
神崎明夫:山下真司
南川悦子:芳本美代子
石原達也:前原一輝

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