ヤン・シュヴァンクマイエル/『ジャバウォッキー』その他の短篇
あらゆるクリエーターが注目する、ヤン・シュヴァンクマイエルの映像マジック。 初パッケージ化の傑作短篇集!
チェコ/計90min 発売:レンコーポレーション、チェスキー・ケー・販売:日本コロムビア
2002年4月20日DVD発売/2002年4月20日ビデオ発売&レンタル開始
解説
「Touch & Imagination <触覚と想像力>」のタイトルで劇場公開された、アート・アニメーションの世界的巨匠ヤン・シュヴァンクマイェルの短篇集。本作はチェコ本国では検閲で改変させられていたものをシュヴァンクマイエルの意図通り全てオリジナル・ヴァージョンで収録。国内で上映禁止となり英語版が作られた『ジャバウォッキー』はチェコ語のオリジナル版で、またお蔵入りにされた『オトラントの城』もカットされたシーンをオリジナルの形に戻した貴重なもの。
ストーリー
『J.S.パッハ—G線上の幻想』(1965年/10min/モノクロ)
バッハの曲に合わせ、ひび割れた壁や風にさらされた窓、錆びた鉄惑などが映る・脚本を使わずに即興的に撮影した作品。
『シュヴァルツェヴァルド氏とエドガルド氏の最後のトリック』(1964年/11min/カラー)
仮面をつけた二人の紳士が集台上に現れ、不思議な手品を披露し合う。ラテルナ・マギカなどでの舞台演出の経験を生かしたシュヴァンクマイエルのデビュー作。
『家での静かな1週間』(1969年/20min/カラー・モノクロ)
人目を避けて一軒の家にやってきた男。ドアには穴を開け、部屋を覗くと、ありふれた物が独自の論理で動く、超現実的な世界がそこにはあった。
『庭園』(1968年/17min/モノクロ)
久しぶりに会った友人の家に招かれる男。郊外のありふれた家だが、家の周りを人々が、まるで生け垣のように互いに手を繋いで取り因んでいる。何気ない会括が社会主蕎体制への暗示として意味ありげに響く。
『オトラントの城』(1973-79年/18min/カラー)
幻想小説『オトラント城綺譚』の舞台が、実はボヘミアに実在する城だという仮説を、現地で学者が解脱するテレビ番組という趣向。古文書の挿し絵が切り絵として動き、学者の解説と皮肉な対照をなす。
『ジャバウォッキー』(1973年/14min/カラー)
ジャバウォツキーは、ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』に登場する怪物。ジャバウォツキーの詩が朗読され、子供部屋のおもちゃが動き始める。
スタッフ
監督・脚本:ヤン・シュヴァンクマイエル
キャスト
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