原題:DAS EXPERIMENT

かつてない「シチュエーション・サイコムービー」に世界が沸いた!!

2001年モントリオール国際映画祭最優秀監腎賞受賞 2002年アカデミー賞外国語映画賞ドイツ代表決定 2001年ババリアン映画賞3部門制覇〈最優秀監督賞・最優秀撮影賞・最優秀脚本賞受賞〉 2001年ドイツ映画賞最優秀観客賞・最優秀金賞受賞 2001年ドイツ撮影賞最優秀撮影賞・最優秀編集賞ノミネート 2001年ヨーロッパ映画賞最優秀作品賞ノミネート 2001年ベルゲン国際映画祭最優秀観客賞受賞 2001年フイルム+最優秀編集賞ノミネート 2001年ロサンゼルス国際映画祭最優秀審査員賞ノミネート

2001年3月7日ドイツ初公開

2001年/ドイツ/119分/ドルビーデジタル/ビスタサイズ 配給:ギャガ・コミュニケーションズGシネマグループ

2003年01月16日よりDVD発売開始 2002年7月20日よりテアトルタイムズスクエアにてロードショー公開! 2002年6月22日よりシネセゾン渋谷他全国順次ロードショー

公開初日 2002/06/22

配給会社名 0025

公開日メモ 彼らは、無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、監視カメラ付きの模擬刑務所に収容された。二週間、いくつかのルールに従いながら自分の役を演じること、それが彼等に与えられた仕事だった。しかしわずか7日目で、実験は中止。現在、この実験は禁止されている…。

解説


1971年、スタンフォード大学心理学部で、ある実験が試みられた。被験者は新聞広告によって集められた24名。
彼らは、無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、監視カメラ付きの模擬刑務所に収容された。二週間、いくつかのルールに従いながら自分の役を演じること、それが彼等に与えられた仕事だった。しかしわずか7日目で、実験は中止。現在、この実験は禁止されている…。
心理学会に論争を巻き起こし、今も訴訟問題に揺れる心理実験を完全映画化!
誰もが予想し得なかった驚愕の実験レポートが今、遂に解き明かされる!

『ハンニバル』を抜き、超大ヒットを記録!
かってない「シチュエーション・サイコムービー」に世界が沸いた!
あまりのリアルさに世界が驚樗! 裁判中のアメリカでは未だ公開不可能な問題作が遂に日本に上陸する。
本国ドイツでは、公開されるや『ハンニバル』を抜き超大ヒットを記録!モントリオール映画祭最優秀監腎賞をはじめ、数々の賞を総ナメにした他、本年度アカデミー賞外国語映画部門ドイツ代表にも決定。迫りくる臨場感!
息をもつかせぬ展開!!今まで観たことがない、このシュチュ二一ション・サイコムービーに、世界が圧倒された!!

「状況のカ」が「人格」を支配する・・・
実験に参加するのは、凶悪な殺人犯でもサイコな変質者でもない。登場人物全員があなたの隣人かもしれない一般人。だからこそ、この映画で彼らが遂げる変貌が恐ろしい。私たちは社会や家族の中でつねに何らかの「役割」を演じている。父親、母親、子ども、恋人、社長、社員、先生、生徒、男性、女性…。私たちはいつも「現実」においてRPG(ロールプレーイングゲーム)やシミュレーション・ゲームのプレイヤーであり、そうした「役割」を受け入れるばかりか、むしろその「役割」を介して自分たちの人格を形作ってさえいる。本物の看守よりも看守らしくなる看守役、そして本物の囚人以上に囚人らしくなる囚人役…。役割が人格に与える凄まじい影響力を、実験は明らかにしていく。

どこまで「今の人格」を保てるか?一被験者はあなた自身。
この映画は実際に行われた心理実験を時系列に従い、忠実に再現している。映画に登場する被験者同様、あなたも実験を擬似体験することができる。果たして、あなたは上映何分後まで、「今の人格」を保ち続けることができるだろうか?そして新たに目覚めた「もう一つの人格」を直視する勇気はあるか?
二度と再現不可能な心理実験…、被験者はあなた自身!

ストーリー

報告者:タレク・ファアード(タクシー運転手、もと雑誌記者)

The Beginning
「被験者求む。模擬刑務所で2週間の心理実験。報酬は4000マルク」
始まりは、大学心理学部が出した小さな新聞広告だった…。ある日、その募集記事に目を留めたオレは、この実験に参加して詳しいレポートを書き、記者として復活を果たそうと考えた。今でこそ、タクシー運転手をしているが、その昔オレは雑誌記者として活躍していたのだ。
さっそく面接会場に行き診断を受けた結果、実験参加が認められた。出版社からGOサインを取りつけたオレは、なかの模様を記録するため特殊なカメラを備えた眼鏡を手に入れ、準備を整えた。
実験前夜、思わぬ出来事が起きた。一台の車が信号を無視して、オレが運転するタクシーに突っ込んできたのだ。相手のドライバーは、父親葬儀の帰りで放心状態にあった女性、ドラ。美しい人だ。行きがかり上、オレはドラと、その夜を共にしたのだが、翌朝、連絡先だけを残し、彼女は姿を消してしまった。ドラのことが気になりながらも、オレは実験のことを告げないまま、実験開始日を迎えることとなった。

1st Day
実験の参加者として集まったのは男性20名。オレ達は看守役と囚人役に分けられ、オレは囚人役に回った。看守役たちは、服や警棒などを与えられ、はしゃいでいる。一方囚人役のオレたちは裸になってシャワーを浴びた後、囚人服を与えられ、大学内の模擬刑務所に収容された。あちこちに監視カメラが設置されている。珍しいセットに騒いでいると、実験の責任者トン教授が現れ、6つのルールが告げられた。

ルール(1):囚人はお互いに番号で呼び合わな<てはならない。 ルール(2):囚人は看守に対して敬語を使わなくてはならない。 ルール(3):囚人は消灯後、会話を一切交わしてはならない。 ルール(4):囚人は食事を残してはならない。 ルール(5):囚人は看守の全ての指示に従わな<てはならない。 ルール(6):ルール違反を犯した場合、囚人には罰が与えられる。 お遊び気分で始まった実験だが、その日の夕食で早<もトラブルが発生した。アレルギーだから牛乳を飲めないと主張する囚人シュッテに、看守のエッカートは規則を守るように強要。緊張感に包まれるなか、オレは、看守エッカートの目の前で、シュッテの牛乳を代わりに飲み干してやった。 その夜、看守の仲間から対処が甘いと指摘されたエッカートはオレを叩き起こし、罰として腕立て伏せをしろ、と命じた。オレは拒否したが、同じ監房の2人にも連帯責任として腕立て伏せを強要。仕方なく応じると、「連中は俺たちの言いなりだ……」とエッカートが得意満面の笑みを浮かべた。思えばこの一件が、これから起きる悲劇を暗示していたのだ。 2nd Day 看守たちが敵対心をあらわにし始めた。オレは看守たちをからかうように、不意を衝いて、逆に看守たちを監房に閉じこめてやった。囚人たちはお祭り騒ぎだ。予想もしない事態に、慌てる看守たちの中で、それまで沈黙を守ってきた看守のベルスが「こんな時には、相手に屈辱を与えるの一番だ」と発言。直接暴力を振るうことを禁じられている看守たちは、消火器で気勢をあげるオレたちを急襲し、衣服を取り上げて裸にしたうえ、ベッドを監房から出してしまった。その様子をモニター越しに見守る教授は「たった2日で早<もこんな事態になるとは!」と喜びにも似た声をあげた。 3th Day 囚人と看守の対立はさらに深まってきた。オレがあえて挑発的な態度をとっていると、同じ監房のシュタインホフに、オレがスパイ目的で実験に参加していることを察知されてしまった。しかし、実はシュタインホフ自身も、スパイだったのだ。彼は軍人で、実験の一部始終を軍の上層部に伝える任務を持っていた。オレはシュタインホフに協力を求めたが、拒否されてしまう。看守たちへの無用な挑発は危険な事態を招くと彼は警告した。 その夜、オレたちが禁止されているアルコール類を持ち込んだこともあって、看守たちの復讐心が爆発。オレは監視カメラに映らない地下室に連れ込まれ、屈辱的なリンチを加えられた。 4th Day 囚人たちの精神的な緊張や衰弱は極限状態に達しつつある。オレと同じ監房の囚人はついに実験からの離脱を申請した錯乱した別の囚人が騒ぎ始めベルスが振るう警棒の一撃で脳震盪を起こす事態は深刻さを増しているその夜オレは恐怖発作で過呼吸に陥ったそのとき、オレを介抱してくれたのはシュタインホフ。オレたちの間で、確かな友情が芽生えつつあった。 5th Day もはや刑務所内は制御不能な状態だ。監視カメラの向こうで状況を見守っているはずの教授たちは、一体何をしているのだ!?とにかく、この状況から抜け出す方法を考えなくてはいけない。幸いにも、今日は面会日。雑誌社の上司ツィグラーが面会に来る予定になっている。しかし、実際に現れたのはドラだった。リンチ事件以降、オレに同情的な看守ボッシュの助けを借りて、ドラに内部の様子を伝えるメッセージを託そうとしたのだが、看守のベルスによってこの企ては阻止されてしまう。そして、この後、とても信じられないような事件が、オレを襲うのだ…。

スタッフ

監督:オリバー・ヒルツェヴィゲル
脚本:マリオ・ジョルダーノ
撮影:ライナー・クラウスマン
美術:ウリ・ハニッシュ

キャスト

タレク(囚人番号77):モーリッツ・プライプトライ
シュタインホフ(囚人番号38):クリスティアン・ベッケル
シュッテ(囚人番号82):オリバー・ストコフスキー
ベルス(看守):ユストゥス・フォン・ドーナニー
エッカート(看守):ティモ・ディールケス
カンプス(看守):ニッキ・フォン・テンペルホフ
ボッシュ(看守):アントアーヌ・モノ
卜一レ教授:エドガー・ゼルゲ
ユッタ・グリム博士:アンドレア・サヴァツキー
ドラ:マレン・エッゲルト

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