生きていく痛みの透明な破片

2001年/日本/94分/ 配給:松竹

2002年5月25日DVD発売/2002年5月25日ビデオ発売&レンタル開始 2001年11月17日より渋谷シネパレスにて 2002年2月9日大坂・扇町ミュージアム・スクエア—にて公開

公開初日 2001/11/17

公開終了日 2001/12/14

配給会社名 0003

公開日メモ 現実と上手く折り合いをつけられない 情報誌ライターの雄高 (ゆたか) が、世界の猥雑さから逃れるように蝋燭灯 りを並べてはじめた雑貨店。或る日、ファッション雑誌から抜け出たような 少女胡摩(こま)がおずおずと入ってくる。

解説


乙女のカリスマ嶽本野ばらの衝撃作『ミシン』に収録
「世界の終わりという名の雑貨店」の映画化。
「学校、友達、いつものおしゃべり、どんな言葉も私には届かない」、自分をとりまく全てのものに、違和感をおぼえている高校生の胡摩。学校でも、家庭でも孤立した存在になってしまうけれど、自分ではどうすることもできずに、ただ自分自身に語りかけるだけでした。「世界の終わりという名の雑貨店。そこだけが私の場所だった。」ふと入った古びた雑貨店。
自分を表現することができる手段=お気に入りの洋服を身につけることを知った胡摩は、洋服で武装して幾度となく雑貨店を訪れます。…まるで、太陽から逃げるように、
夢のなかに戻っていくように。そこで、ひとりの青年と出会いました。

「…雪が降っています。」

ただそれだけを伝えるために町を駆けていく胡摩。
この気持ちを伝えなくては、やっと探しあてた「同じ想い」を持つあの人に…という思いでいっぱいでした。
これは、胡摩にとって精一杯の、そして初めて自分以外の人に向けた、こころからの告白でした。
「こんにちは」
そして・・・。

ストーリー


現実と上手く折り合いをつけられない情報誌ライターの雄高(ゆたか)が、世界の狼雑さから逃れるように、蝋燭灯りを並べてはじめた雑貨店。或る日、ファッション雑誌から抜け出してきたような少女胡摩(こま)がおずおずと入ってくる。彼女は、自分を取り巻く家や家族や友達との埋めようもない距離に気付き、傷ついていた
。でもお気に入りの服を着ると、なんだか勇気みたいなものが湧いてくる。やがて雄高と胡摩にとって、この店は世界で唯一の居場所に。
雄高は思う。僕達は同じ…。

スタッフ

監督・脚本:濱田樹石
脚本:鷲見剛一
撮影:大橋仁
原作:嶽本野ばら(小学館刊「ミシン」より)

キャスト

島尾雄高:西島秀俊
水野胡摩:高橋マリ子
胡摩の母親:真行寺君枝
マスター:益富信孝
美女:川合千春
田島:内田滋啓
金井いずみ:加藤夏希
倉橋緑:菊池亜衣
増田百合子:小泉絵美子
古井茜:派谷恵美
夏目美香:清水ゆみ
酒井ゆきえ:太田瞳
マヌカン:悠美
少女:長澤瞳
石川の息子:金守珍
マダム:絵沢萠子
映画監督:森崎東
俳優:浦田賢一
探偵:松尾スズキ
ナニさん:名古屋章
石川:今福将雄

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