原題:MONSTERS,INC

『トイ・ストーリー』『バグズライフ』のスタッフ再結集! 今度のヒーローに世界中が恋をする!

2002年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭出品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/yubari/index.htm

2001年11月2日全米初公開

2001年/アメリカ/カラー/92分/DTS / Dolby Digital / Dolby EX 6.1 / SDDS 配給:ブエナビスタエンターテインメント(ジャパン)

2013年06月19日よりDVDリリース 2010年11月03日よりDVDリリース 2008年11月07日よりDVDリリース 2007年06月20日よりDVDリリース 2002年09月20日よりDVD発売開始 2002年09月20日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年3月2日より全国松竹・東急系にてロードショー

(c) DISNEY / PIXAR

公開初日 2002/03/02

配給会社名 0069

公開日メモ 「トイ・ストーリー」「バグズライフ」のスタッフ再結集! 今度のヒーローに世界中が恋をする!

解説


世界中の子供たちは知っていた。ベッドに入って電気が消えると、クローゼットのドアを開けて、恐ろしいモンスターがやってくることを。だが、子供たちの知らないことが、ひとつだけあった。モンスターたちは、なにも好きで子供を怖がらせているのではないのだ。実はそれは、彼らに与えられた重要な《仕事》なのである…。

この世で一番不思議な会社——モンスターズ株式会社を舞台に、抱腹絶倒のコメディと、エキサイティングなアクション、そして、心を揺さぶるドラマがぎっしりと詰まった、本年度最高のエンターテイメント・ムービーが誕生した。全米では2001年11月2日に公開され、オープニング3日間興収6,260万ドルという驚異的大ヒットを記録。ディズニー映画史上NO.1、アニメーション映画史上NO.1などといった数々の新記録を樹立し、一大センセーションを巻き起こしている。大ブレイクの理由は、驚きに満ちた独創的なプロットと、バラエティに富んだ愛すべきキャラクターたち、そして、映画全体を包みこむ限りない愛と友情。かつて子供だったことを忘れていない大人たちに、そして、やがて大人になるすべての子供たちに、『トイ・ストーリー』シリーズのディズニーとピクサーが心をこめて贈る、感動の冒険ファンタジーだ。

『トイ・ストーリー』シリーズでは《おもちゃの世界》を、『バグズ・ライフ』では《小さな虫たちの世界》を、夢いっぱいのアドベンチャー・ワールドに変えてしまったディズニーとピクサー。その無限のイマジネーションが新たに選んだフィールドは、不思議で愉快な《モンスターたちの世界》だ。監督のビート・ドクターは語る。「ある日ふと考えたのです。子供たちの恐怖を代表するのがモンスターならば、モンスターが恐れているものは何だろう、と。答えは簡単。子供たちに違いありません」。こうして、世にも独創的なプロットは生まれた。固い友情に結ばれたモンスター、サリー&マイクと、人間の女の子ブーとの運命的な出会い。女の子はモンスターを恐れないのに、モンスターの方はこのチビちゃんに戦々恐々。だが、知らない世界にひとりぼっちで迷い込んだこの子に、サリーはいつしか暖かい感情を抱き始める。モンスターが人間の子供に愛情を抱くことなど、許されはしないのに…。不器用だけれど優しいサリーとブーとの心のふれあい、そして、サリーとマイクの友情の軌跡に笑い泣きしながら、物語は驚くべきクライマックスヘ。実は、モンスターズ株式会社には、大いなる”秘密”が隠されていたのである…。

本作の大きな魅力となっているのが、『トイ・ストーリー』のウッディとバズを超える名コンビ、サリー&マイクを中心とする、バラエティに富んだキャラクターたちだ。カニ型モンスターのウォーターヌース社長は貫禄たっぷり、サリーのライバルでカメレオン似のランドールは油断ならない奴、ナメクジ風のロズはミステリアスで、髪の毛がヘビのセリアは妙にセクシーetc.…脇役に至るまで決して手を抜かない”コワかわいい”モンスターたちのオンパレード。わが人間界を代表するのは、トラブルメイカーの2歳の女の子。自分の名前も言えない彼女のために、サリーがつけたニックネームは「ブー」。でも、彼女の本名は明かされていない。なぜなら、彼女は世界中の子供たち(もしくは、かつて子供だった
大人たち)の分身であり、ブーの冒険は、観客たち全ての冒険だからだ。
キャラクターたちに生命を吹き込むボイス・キャスト陣も個性派揃い。NO.1の《怖がらせ屋》のくせにお人好しのサリーには、ジョン・グッドマン。いつもハイ・テンションなマイクには、ビリー・クリスタル。その他、ジェームズ・コバーン、スティーブ・ブシェーミといった名うての実力派俳優が総結集している。
ピクサーの屈指のベテラン・アニメーター、ビート・ドクターが本作品で監督デビュー。製作総指揮は『トイ・ストーリー』シリーズと『バグズ・ライフ』の監督として世界中のクリエイターの頂点に立つジョン・ラセターと、その盟友のアンドリュー・スタントン。3Dコンピュータ・アニメーションのパイオニアであるピクサーが、最新のテクノロジーを駆使した驚異の映像は、まさに映画史上に残る<事件>である。また、音楽は『トイ・ストーリー』2作と『バグズ・ライフ』に引き続き、ランディ・ニューマンが手掛けている。

全米を襲った悲劇から52日目に公開された『モンスターズ・インク』を、CALAGERY SUN紙の映評はこう論じた。『この映画のメッセージは不滅で普遍的だが、現在の苦悩に満ちた世界においては、より重要な意味を放つ。叫び声や恐怖よりも、笑顔や愛の方がはるかに強い力を持つのだ』
なお、本作品は第74回アカデミー賞に新設される長編アニメーション賞の受賞が最有望視されている。だが、映画をアニメーションと非アニメーションに分けること自体が、すでに時代遅れなのかもしれない。類い稀なるイマジネーションはあらゆる境界線を軽やかに飛び超えて、ストレートに人々の心を打つものなのだから。

監督:ピート・ドクター
ドクターは8歳の頃よりアニメーションに興味を持ち、パラパラ漫画を作り始めた。高校卒業後、《カルアーツ》でキャラクター・アニメーションを学び、“Winter”“Palm Springs”やザ・ステューゲント・アカデミー賞受賞の“Next Door”など、いくつかの学生作品を制作した。卒業後、いくつかの作品で手描きのアニメーション制作に従事する。
ドクターがジョン・ラセターの秘蔵っ子として《ピクサー》の仕事にかかわるようになったのは、1990年。以来、『トイ・ストーリー』の最初のストーリー・チームの一員として4年半プロジェクトにかかわり、脚本と絵コンテ作業のサポートと同時にスーパーバイジング・アニメーターも務めた。その他、TVコマーシャルのアニメーターや監督として、トロピカーナのフルーツ・ジュース、テトラパック飲料水の箱の再利用、ライフセーバー・ホールズの海岸編などのCMを手がけ、今回『モンスターズ・インク』で、長編映画監督デビューを飾った。

ストーリー


《それは、時の流れに忘れ去ってしまった、遠い昔のたった1日の出来事。でも、どうか思い出して。かつてあなたを「ブー」と呼んだ、あの心優しいモンスターたちのことを…。》

子供部屋のクローゼットのドアの向こう側には、モンスターたちの世界がある。夜な夜なドアを開いて子供たちを怖がらせにくる、恐ろしいモンスターたち。だが、それは彼らが邪悪だからではない。実は、子供を脅かすのは、彼らに与えられた重要な仕事なのだ。
ここは、《モンスターズ株式会社》モンスターシティの貴重なエネルギー源である子供の悲鳴を集めるのが、モンスターズ社の仕事。そして、モンスターズ社のエリート中のエリートが、悲鳴獲得ポイントNO.1の怖がらせ屋、サリーことジェームズ・P.サリバンだ。仕事上のパートナーで大親友のマイク・ワゾウスキとのコンビは完壁。一目見ただけでビビってしまう恐ろしいルックスと、日々の厳しい訓練の成果である脅かしテクニックを駆使し、次々と子供の悲鳴でエネルギー缶を満タンにしていく。
モンスターシティには、決して破ってはいけないルールがある。モンスターにとって人間の子供は有毒だと信じられており、子供はもちろんのこと、その持ち物であってもモンスターシティに持ち込むことは禁止されているのだ。子供相手のモンスターズ社の仕事は常に危険と隣り合わせのため、優秀な怖がらせ屋はモンスターたちの憧れのヒーロー。しかし、最近の子供は簡単にはモンスターを怖がらないし、未熟な怖がらせ屋が子供に逆襲されることもしばしば。サリーの活躍のかいもなく、悲鳴獲得量は減少傾向にあり、モンスターズ社のウォーターヌース社長は経営難に頭の痛い日々が続いていた。
モンスターシティの歴史を揺るがす大事件は、ある日突然に起こった仕事を終えたサリーが残務整理をしていると、そこには小さな人間の女の子が立っていたのである!CDA(子供検疫局)に知れれば大騒動になるため、サリーとマイクはひとまず自分たちのアパートに《それ》を連れ帰る。マイクが必死に解決策を練る間、サリーは自分を「ニャンニャン」と呼んで怖がりもしない彼女のお守りをする。サリーの方はビクビクだったが、どうやら触れても大丈夫そうだ。無邪気にお絵描きをしている間にホッと一息、と思ったら、ちょっとした事で泣き出したり、笑い出したり…おまけに、この子が泣き声や笑い声を発すると、なぜか驚くほどのエネルギーが発生するのだ。小さな子供に振り回され、NO.1の怖がらせ屋のサリーも形無し。でも、ようやく寝ついたその安らかな寝顔を見ていると、サリーは胸がキュンとなるような不思議な気持ちにさせられた。この子は、見知らぬ世界でたったひとりぼっち。助けられるのは、自分たちしかいない…。
「マイク、この子は危険なんかじゃないよ。元の世界に帰してやろう」

翌朝、ソファーの布地とモップで作ったコスチュームで彼女をモンスターに変装させると、サリーとマイクは何事もなかったかの様に出社する。マイクはまだ子供は危険だと信じていて、トラブルを解決するために協力してはいるが、サリーの温情主義には不満だった。おまけに、サリーはこの子に《ブー》という名前までつけてしまったのである。「名前なんかつけたら、情が移るじゃないか!さっさとそいつを元に戻せよ!」
だが、570万個ものドアのストックの中から、内緒でブーのドアを呼び出すのは容易なことではなかった。しかも、サリーたちの不審な行動に目を光らせる者がいた。ランドール・ボックス——サリーにかなわないために常に2位の怖がらせ屋で、トップになるためなら手段を選ばない社内の嫌われ者だ。そういえば、サリーがブーをみつけた時も、ランドールが近くをうろついていた。そもそも、なぜブーはモンスターシティに入り込めたのだろう…?
ランドールに気をとられている間に、ブーが行方不明になってしまう。サリーは、ブーがゴミ処理機の中に入りこんでしまったと思い込み、プレスされたゴミの塊を見て失神。その時、どこからかあの可愛らしい声が聞こえてきた。「マイク・ワゾウスキ!」いつの間にかブーは、マイクの名前を覚えていたのだ。これには、ブーに冷淡だったマイクも思わずホロリ。だが、安心するのも束の間、ランドールはブーを捕らえるために卑劣な罠を仕掛けていた。

ランドールからブーを守るのに必死なサリーとマイクは、モンスターズ社に渦巻く巨大な陰謀に、まだ気づいていなかった。そして、その鍵を握っているのは、他ならぬブー自身だということも…。

スタッフ

監督…ピート・ドクター
共同監督…リー・アンクリッチ、デヴィッド・シルバーマン
製作…ダーラ・K.アンダーソン
製作総指揮…ジョン・ラセター、アンドリュー・スタントン
原案…ピート・ドクター、ジル・カルトン
ジェフ・ピジョン、ラルフ・エッグルストン
脚本…アンドリュー・スタントン、ダニエル・ガーソン
音楽…ランディ・ニューマン
ストーリー監修…ボブ・ピーターソン
編集…ジム・スチュワート
テクニカル監修…トーマス・ポーター
プロダクション・デザイナー…ハーレー・ジェサップ、ボブ・ポーリー
アート・ディレクター…ティア・W.クラッター、ドミニク・ルイス
アニメーション監修…グレン・マックィーン、リッチ・クエイド
ライティング監修…ジャン=クロード・J.カラシュ
レイアウト監修…ユーウィン・ジョンソン
シェーディング監修…リッチ・セイル
モデリング監修…イーブン・オストビー
セット装飾監修…ソフィー・ヴィンセレット
シミュレーション&効果監修…ギャリン・サスマン、マイケル・フォング
音響デザイナー…デイリー・リドストロム

キャスト

(ボイス・キャスト)
サリー…ジョン・グッドマン
マイク…ビリー・クリスタル
ブー…メアリー・ギブス
ランドール…スティーブ・ブシェーミ
ウォー夕ーヌース…ジェームズ・コバーン
セリア…ジェニファー・ティリ一
ロズ…ボブ・ピーターソン
イエティ…ジョン・ラッツェンバーガー
ファンガス…フランク・オズ
ニードルマン&スミティ…ダニエル・ガーソン
フリント…ボニー・ハント
ジョージ…サム・ブラック

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