原題:Don's Plum

ロサンゼルス、仲間たちと集まるいつものダイナー 土曜の夜はふけていく。

2001年ベルリン国際映画祭出品

2002年6月25日よりDVD発売 2002年6月21日よりビデオレンタル開始 2001年7月19日チェコスロバキア初公開

1998年/アメリカ/90分/1:1.66ヴィスタ/ドルビーSR/ 提供:クロック・ワークス、竹書房 配給:クロックワークス

2002年1月12日よりお正月シネマライズにてロードショー

公開初日 2002/01/12

配給会社名 0033

公開日メモ 人生にはいくつになっても永遠に心の中に生き続ける“時代”がある。それはガラスのように美しくきらめく人生の一遍。仲間と朝まで語り明かしたり、ふとしたことで大喧嘩をしたり…。若さというまばゆい輝きを放ちながらも、ガラス細工のように壊れやすくて繊細な時代だからこそ忘れられない思い出。

解説



無邪気な笑顔、きらめく青春の面影——素顔の彼がそこにいる。

人生にはいくつになっても永遠に心の中に生き続ける“時代”がある。それはガラスのように美しくきらめく人生の一遍。仲間と朝まで語り明かしたり、ふとしたことで大喧嘩をしたり…。若さというまばゆい輝きを放ちながらも、ガラス細工のように壊れやすくて繊細な時代だからこそ忘れられない思い出。
『あのころ僕らは』は、そんな誰もが一度は通ったことのある、みずみずしい青春の記録をフィルムに封じ込めた青春映画の傑作である。
史上最大のヒットとなった『タイタニック』で、名実ともにトップスターの座についたレオナルド・ディカプリオ。彼の親友でもあり『サイダ一八ウス・ルール』で若手演技派としての地位を確立したトビー・マグワイア。
1995年、当時21才のディカプリオと20才のマグワイアは、友人の新人監督R・D・ロブとともに1本の映画を制作した。約一週間という短い撮影期間の中、ディカプリオとマグワイアの作品にかける情熱はあつく、即興で素晴らしい演技を披露してスタッフを唸らせた。
それから6年。今や大スターとなった彼らの無邪気な笑顔とブレイク直前の輝き、きらめく青春の面影を収めた貴重なフィルムが遂に日本に到着した。
ロサンゼルス、土曜の夜——
デレクは仲間たちといつものダイナーに集まり、いつものように様々なことを語り合う。バイトのこと、店のウエイトレスの癖、友人、家族、恋人、セックス…etc。他愛もないことに笑い、はしゃぎ、そしてまた話題を変えては話し込む。それが土曜の夜のいつもの出来事、しかしその晩は、それだけではなかった…。
青春のもつ傷みと、若さの放つ一瞬のきらめきを繊細に切りとり、見事に映画化したのは気鋭の新人監督R・D・ロブ。撮影当時23歳だった彼は、自分も含めた若者世代特有の不安定さをリアルに描くことに集中し、そのための実験的な撮影方法として、俳優らに即興の演技をうながした。ディカプリオらは逆に、俳優としての自分の力量を監督にみせる機会たと考え、素晴らしい即興を披露したのだ。自分自身の経験や本音を口にする時もしばしばあったと思われる。だからこそ本作には若者の素顔か描き出されており、それと同時に当時のディカプリオやマグワイアの本音を聞くことが出来るのである。長年にわたって俳優として活躍してきたR・D・ロブ監督が、現場で俳優の実力を100%信じて演技させたことが本作の成功の鍵だったと言える。
本作『あのころ僕らは』の全世界権利はすでに、アジア、ヨ一ロッパの各国で売られ、これを機にロサンゼルスに、『タンサー・イン・ザ・ダーク』の製作会社Zentropa Entertainment の姉妹会社であるZent America という会社を設立したR・D・ロブ監督は、次回作の企画段階に入っている。
監督、俳優、スタッフ全員が一丸となって、互いの絶大な信頼関係のもとに各自の技術センスを出し切り、青春を描ききった本作『あのころ僕らは』その独特なリアリズムと精密な心理描写は観る者すべてを心地よいノスタルジックな世界へと導く。
95年の撮影時から現在に至るまで、世界中のさまざまなマスコミに注目され、長い間公開を待ち望まれた青春映画の傑作『あのころ僕らは』が、いよいよこの冬日本公開となる。

ストーリー


青春は短く、夜は長い。

ロサンゼルス、土曜の夜——
今夜も、デレク(レオナルド・ディカプリオ)、イアン(トビー・マグワイア)、ブラッド(スコット・ブルーム)、ジェレミー(ケビン・コナリー)の4人は、ダイナー“Don’s Plum”に集まってくる。それが土曜の夜のいつもの約束。店に来る時の条件はひとつ、「女の子を連れてくること」。
ブラッドはベットを共にしていたサラ(ジェニー・ルイス)を誘う、「君のアソコは最高だった。友だちのところに一緒に行かないか。」するとサラは答える、「いいわよ、さっきイケなかったから今度は一緒に行くわ」。ジェレミーはロサンゼルスのストリートでヒッチハイクをしていた女の子、エイミー(アンバ一・ヘンソン)を車にのせて交渉成立。イアンは何人もの女の子に断られてあきらめかけたところに、ちょうどコーヒーショップの仕事があがったジュリエット(メドー・シストー)が現れてやっとOKをとりつける。残りはデレク。片っ端から電話して誘っていくが、全くついてないらしい。「今夜は愛もセックスもなしか…」と独り言を言いなから、それでも“Don’s Plum”に行く決心をする。
“Don’s Plum”に集まった男4人、女3人。ひとりでやって来たデレクはふてくされていたが、そこに4人目の女の子があっさり登場する。サラの幼なじみで、たまたま店に居合わせたコンスタンス(ヘザー・マコブ)。こうして男女8人が地元のダイナーのボックスで顔を寄せ合うことになる。
友達じゃなくても、それぞれがきっとどこかですれ違ったことのあるような顔ぶれ、同じ年代、話題にはことかかない。様々なことを遠慮なく話し始める。バイトのこと、ウエイトレスのフローの癖、友人、家族、恋人、セックス…etc。煙草とコーヒーを片手に他愛もないことに笑い、はしゃぎ、そしてまた話題を変えては話し込む。「君たち女の子は、自分でやってみたりしないの?」とデレクが聞けば、「女がしたらダメ?ひとりの夜はオモチャだって使うわ」とサラが言う。夜が深まるにつれて、いつもは言えないようなことも口をついて出てくる。
しかし今夜のデレクはなせか少しキレやすい。意見の合わないエイミーに「出てけ、ヤリマン!」と罵声を浴びせたり、店の他の客に喧嘩をふっかけたり。
それでも時間は過ぎ、あらゆる話題でひと通り盛り上がった後に、ふと一瞬沈黙が訪れる。皆はそこで初めて、デレクの様子かいつもと違うことに気がつく…。

スタッフ

監督:R・D・ロブ
脚本:デール・ホイートリー、R・D・ロブ、ベサニ・アシュトン
   トード・パックマン、デービッド・マシュー・スタットマン
製作:デービッド・マシュー・スタットマン
製作総指揮:ジェリー・メドーズ、ジェリー・ペックマン
撮影:スティーブン・アドコック
プロダクション・デザイナー:ルー・A・トラップIII
編集:ナビル・メッチ、ポール・ハイマン
音楽:ブレイク・セネット

キャスト

エイミー:アンバー・ベンソン
ブラッド:スコット・ブルーム
ジェレミー:ケビン・コナリー
デレク:レオナルド・ディカプリオ
サラ:ジェ二一・ルイス
コンスタンス:ヘザー・マコブ
イアン:トビー・マグワイア
ジュリエット:メドー・シストー

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