原題:Heartbreakers

慰謝料30万ドルの恋の行方は・・・

2001年3月13日全米初公開

2001年/アメリカ/カラー/124分/DTS / SDDS 配給:ギャガ・ヒューマックス共同配給

2002年6月28日よりビデオ&DVD発売 2002年1月19日より正月第2弾よりニュー東宝シネマ他全国東宝洋画系ロードショー

公開初日 2002/01/19

配給会社名 0025

公開日メモ 金こそ自分の「美」の源と、結婚詐欺を繰り返す美貌の母娘。だが、ある日娘はしがないバーテンダーを好きになってしまったから、さぁ大変。母親は彼女を詐欺の世界に引き戻すために、あの手この手を駆使するが・・・。人生で一番大事なものは、お金?それとも愛情?

解説




全米初登場第1位の大ヒット ラブ・コメディー!!
最強の母娘(おやこ)サギはついに全米を手に入れる!?

‘女の幸せはお金’と信じている母娘(おやこ)が巻き起こす、スリリングな恋の駆け引きと華麗なサギのテクニック。
だましてでも手に入れたい女の幸せ。それは、愛……じゃなくて、ダンゼンお金だと信じている女たちがいた。天才サギ師マックスと、相棒をつとめる娘のペイジ。母の結婚相手を娘が誘惑し、離婚の慰謝料をもぎとる手口で荒稼ぎを続けるふたりは、リッチな男どもをカモりながら全米中を渡り歩いてきた。だが、ここで一大事が発生する。自分の実力を証明しようと単独行動に出たペイジが、ターゲットと恋に落ちてしまったのだ。かたやマックスも、億万長者のジイさま相手に悪戦苦闘を重ねるハメに。果たして、そんなふたりに真のハッピーエンドは訪れるのか!?
『エイリアン』でブレイクして以来、カリスマ女優の道をひた走るシガニー・ウィーバーと、『ラストサマー』でセクシー&キュートなアイドルの座に躍り出たジェニファー・ラブ・ヒューイット。新旧のハリウッドを代表するふたりが、ゴージャスなお色気たっぷりに、結婚詐欺師の母娘コンビを演じる『ハートブレイカー』。全米初登場NO.1に輝いたこの作品は、スリリングな恋の駆け引きと華麗な詐欺のテクニックに彩られた最高にチャーミングなラブ・コメディだ。
女盛りの妖艶な魅力と、どんなアクシデントにも動じない度胸を武器に、次々と男を釣り上げては慰謝料を巻き上げる百戦錬磨の結婚詐欺師マックス。天性のカンの良さとはちきれんばかりのボディにモノ言わせ、詐欺の片棒をかつぐマックスの娘ペイジ。かたや熟練のテクニックで、かたや体当たりで、男心を悩殺しまくるふたりの魅力の競い合いが、本作のいちばんの見どころだ。マックスがなりすます女性の演じ分けに演技派の本領を発揮するウィーバーは、悩ましい総レースの下着姿まで披露するフェロモン全開のハリキリぶり。ロシアの貴婦人にバケて億万長者をひっかける場面では、ビートルズの「バック・イン・USSR」の熱唱を聞かせるなど、笑いの分野にも新境地を開拓している。対するペイジ役のヒューイットも負けていない。超ミニのドレスに身を包み、まばゆい誘惑光線で男の目をくらませる彼女は、キュートな小悪魔そのもの。そのいっぽうで、恋心とプロ根性のはざまで揺れる乙女の心情を初々しく演じ、見る者の共感をグッとひきつける。このふたりが、詐欺のテクニックを張り合い、おたがいを出し抜こうとする様は、このうえなくエキサイティング。
マックス&ペイジにだまされる側の男優陣にも超豪華な顔ぶれが揃った。マックスに狙われる億万長者のテンジーをいやらしさ満点に演じるのは、『フレンチ・コネクション』『許されざる者』で二度のアカデミー賞に輝く名優ジーン・パックマン。自分が詐欺にあったとも知らずマックスを追いかけるディーンに扮しているのは、『ハンニバル』の怪演も記憶に新しいレイ・リオッタ。さらに、ペイジと恋に落ちるバーのオーナー、ジャックには、『あの頃ペニー・レインと』のジェイソン・リーが扮し、好青年の魅力を光らせる。他にも、したたかな暗躍を見せる国税庁の役人グロリアに『奇跡の人』のオスカー女優アン・バンクロフトなど脇役陣も芸達者揃いだ。
監督は、TVシリーズ「シンプソンズ」のエグゼクティブ・プロデューサーとしてエミー賞を3度受賞、監督デビュー作の『ロミーとミッシェルの場合』を大ヒットに導いたコメディの達人デイヴィッド・マーキン。ヒネリの効いた脚本は、『スウィート・ライズ』のロバート・ダンと、『ライアーライアー』の名コンビ、ポール・ガイ&ステイーヴン・マザーの共作。撮影は、『ダンス・ウイズ・ウルブス』のオスカー受賞で知られるディーン・セムラー。プロダクション・デザインは、『レジエンド・オブ・フォール 果てしなき想い』でオスカー候補になったりリー・ギルバート。また、衣装デザインを『リプリー』でオスカー候補にあがったデイリー・ジョーンズとアン・ロスの名チームが担当。ロスが腕をふるったシガニー・ウィーバーのエレガントなワードローブの数々は、作品の大きな見どころのひとつにもなっている。音楽は、『ラマになった王様』にミュージカルの名スコアを提供したジョン・デブニー。テーマ音楽を、ティム・パートン作品でおなじみのダニー・エルフマンが手がけている。

ストーリー





「私たち、幸せの為に体張ってます!」

妊娠して男に捨てられて以来、‘男よりお金’をモットーに生きるマックス(シガニー・ウィーバー)。結婚詐欺をサバイバルの手段に選んだ彼女は、成長した娘のペイジ(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)を相棒に、マヌケな金持ち男をカモり続ける日々を送っていた。そのカモのひとりが、盗難車の解体業を営むデイーン(レイ・リオッタ)だった。マックスと結婚したものの、初夜におあずけを食わされた彼は、秘書として潜り込んでいたペイジのナイスバディに、ついクラリ。オフィスでことにおよぼうとしたところをマックスに踏み込まれ、結果、24時間たらずの結婚生活に30万ドルの慰謝料を払わされるハメになった。
いっぽうのマックスとペイジは、現金と一緒に巻き上げたベンツの新車に乗って、意気揚揚と次のカモを探す旅に出る。その道中、ペイジは、自分も詐欺師として一本立ちしたいと宣言するが、マックスはなかなか首を縦に降ろうとしない。そんなふたりに重大問題が降りかかる。貯金を引き出そうと立ち寄った銀行で、グロリアと名乗る国税庁の役人(アン・バンクロフト)にとつつかまり、貯金を差し押さえられたあげく、25万ドル近い所得税の滞納金の支払いを命じられたのだ。この難関を乗り切るには、再び母娘でコンビを組むしかない。これをコンビ最後の仕事と言う約束で、マックスとペイジは、金持ちの多くいるパームビーチに乗り込んだ。
まずは「ズッコケ作戦」を使って超高級ホテルのスイート・ルームをまんまとタダでせしめた母娘は、さっそくボートに乗ってカモ探しを始める。マックスが目をつけたのは、30億ドルの資産を持つタバコ会社の相続人テンジー(ジーン・パックマン)。見知らぬ男に酒をおごらせる勝負でマックスに負け、ペイジは今回もサポート役に甘んじることになった。が、なんとしても自分の実力を証明したいペイジは地元のバーへ。そこでパッとしないが親切なバーテンダーのジャック(ジェーソン・リー)に出会う。
そのころ、オルガという名でロシア系女性にバケたマックスは、オークション会場でテンジーに接近。さらに、自動車事故作戦を駆使してテンジーを病院に担ぎ込み、まんまと自分の売り込みに成功する。初デートの場所は、生バンドが入ったロシア料理のレストラン。ひよんなことからステージに上げられてしまったマックスは、ロシア民謡が歌えずに大ピンチに。そこはとっさにビートルズの「バック・イン・USSR」を歌って窮地を切る。また、テンジーの財産を狙う手ごわいメイドも、泥棒の濡れ衣を着せて片付けてしまった。
そのメイドの後釜に応募したのが、なんとペイジだった。いつものように、マックスがテンジーと結婚したあと、テンジーを誘惑して離婚騒動を起こすのが、彼女の役割だ。しかしペイジは、マックスには内緒で独自のターゲットをみつけていた。それは、あのバーテンダーのジャックだ。バーが彼の持ち物で、売れば300万ドルが転がり込むことを知り、ペイジは大八リキリ。だが、星空を愛し、仲間を愛し、人生そのものを愛するジャックは、金を搾り取る相手としてはあまりにもいい人すぎた。ふたりの仲に気づいたマックスに「私はプロよ」とタンカを切ってみたものの、ペイジには、ジャックにひかれていく気持がおさえられない。いつしか彼女は、サギの道から足を洗うことを考え始めていた。
が、そこでまたまた問題が発生する。プロポーズのためマックスの部屋を訪ねて来たのだが、胸の痛みを訴え死んでしまう。死体の始末に四苦八苦するマックス&ペイジ。そんなふたりの前に、マックスを忘れられず追いかけてきたディーンが現れる。母娘にハメられたと知って怒り狂う彼を「慰謝料を返す」と言う条件でどうにかなだめすかしたマックス。死体の後始末を手伝わせる代わりに、慰謝料を返すと約束する。
実は、マックスの貯金は差し押さになどなっていなかった。銀行に現れた国税庁のグロリアは、ペイジの独立を阻止するために、マックスが協力を依頼したサギ師の師匠バーバラだったのだ。その彼女に、貯金全部を持ち逃げされたことが発覚したのは、翌日のこと。いまや本当にスッカラカンになった母娘は、ディーンに返す30万ドルを早急に捻出する必要に迫られる。こうなったら私が頑張るしかない。心を鬼にしたペイジは、ジャックのもとに舞い戻り、彼と結婚に漕ぎつける。今度、ジャックを誘惑して離婚に持ち込むのは、マックスの役目だ。運命の新婚初夜、涙ながらに狸寝入りをするペイジ。散歩に出たジャックを、言葉巧みに自分の部屋へ誘い込むマックス。果たしてふたりが手にするのは、愛か、それともお金か!?

スタッフ

監督:デヴィッド・マーキン
製作:ジョン・デイヴィス
脚本:ポール・ガイ、スティーヴン・マザール
撮影:ディーン・セムラー
美術:リリー・キルバート
衣装:アン・ロス、ゲイリー・ジョーンズ
編集:ウィリアム・シュタインキャンプ
音楽:ジョン・デブニー、ダニー・エルフマン

キャスト

マックス・コナーズ:シガニー・ウィーバー
ペイジ・コナーズ:ジェニファー・ラブ・ヒューイット
ウィリアム・B・テンジー:ジーン・ハックマン
ディーン・カマノ:レイ・リオッタ
ジャック・ウィズロー:ジェイソン・リー
グロリア・ヴォーガル:アン・バンクロフト
ジェフリー・ジョーンズ
ノーラ・ダン

LINK

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