マイアミ・ガイズ

原題：The Crew

オヤジ・パワーで全米を笑いと感動で包んだコミカル・クライム・ムービー

2000年8月25日全米公開

2000年／アメリカ／ヴィスタサイズ／87分／DTS / Dolby Digital / SDDS ／全5巻／2390m／タッチストーン・ピクチャーズ提供／字幕：松崎広幸／配給：ソニー・ピクチャーズエンターティンメント

2007年08月29日よりＤＶＤリリース 2002年03月21日よりＤＶＤ発売開始 2002年3月21日よりビデオ発売 2001年10月27日よりシネマメディアージュほか全国順次ロードショー公開

サブ題名　−俺たちはギャングだ−

公開初日　2001/10/27

配給会社名 0042

公開日メモ　オヤジ・パワーで全米を笑いと感動で包んだコミカル・クライム・ムービー

解説

■予測もつかずに大暴走する“コミカル・クライム・ムービー”
マイアミの古びたレジデンス・ホテル。バルコニーから、ビーチを恨めし気に眺める4人の“元・クールなギャング”たち。セクシー美女が通り過ぎても、何とな〜くヤル気なし。ところが、レジデンス・ホテルの改築計画が持ち上がり、立ち退きを迫られてしまう。住む家を失いかけた4人は一念発起。「こうしちゃいられん！」とばかりに、とんでもない破天荒な計画を思い付く。そして、突拍子なく見えた“フェイク殺人”は案外アッサリ大成功する。しかし……。実はここからが物語の始まり。
計画が大成功して気をよくした彼らは、“クールなギャング”として大復活。身なりもビシッと決め込み、女に、ロレックスに、オープンカーに飛びついて大はしゃぎ。ところが、ちょっとした「気と口の緩み」が命取りに。物語はあらぬ方向へ急展開を始め、とうとうマフィアの親玉までが事件に絡んで来る。もう誰にも止められない！このオヤジたちの行くところ、ノン・ストップで事件が巻き起こる！これは、予測出来ない事件・事態が怒濤のように吹き荒れ、大爆笑を巻き起こす“コミカル・クライム・ムービー”の決定版なのだ！
■今、見直されるオヤジ・パワー！！
本作は2000年8月、『スペース・カウボーイ』と同時期に全米公開され、そのオヤジ・パワーで全米を笑いと感動で包んだ。「ケツの青い奴らには、まだまだ負けられねえ！」とばかりの底力！
本作では、ひとつの“フェイク殺人”から大騒動を引き起こすオヤジに圧倒されながら、彼らの友情や温かみがじんわり胸に広がってゆく。
一方で、誰もが直視したくない“歳を取る”問題についても、ポジティブに考えさせる。「どうせだったら、ずっと楽しく生きたい」と誰もが思う。そう、この“マイアミ・ガイズ”たちは、齢60をはるかに越えているのに、何だかとっても楽しそうなのだ。4人でツルんで、カッコつけて、喧嘩する。イイ年して女で失敗もする。そんな姿を観るのが、嬉しくて、自然に楽しくなってくる。ちょっとズレてるけれど、超クールでカッコいい！とんでもなく元気でおかしなオヤジたちが、いつしか大きな勇気と夢を与えてくれるのだ。恐るべし、オヤジ・パワー！
■もう一つの主役“マイアミ”という楽園太陽がさんさんと輝き、活気にあふれたマイアミ・ビーチ。胸の大きな美女がトロピカルな水着でモンロー・ウォークし、白い砂浜ではセクシーモデルがファッション誌の表紙撮影。笑い声、水しぶき、サンオイルの匂い…。そんな開放的なマイアミの空気が、胸一杯に吸い込める本作。国籍・性別・年齢を問わず、誰もを受け入れる懐の大きなマイアミ。老若男女誰もが魅せられ、世界中から大勢の人々が集まり共存する。ここは誰もが憧れるユートピア・ワールド−−そして、そんなユートピアが抱える問題も根底に流れている。まるで、今マイアミに居るような爽快感を感じられるのも、本作の見どころの１つだろう。
■現代の問題を映し出す側面
サイド・ストーリーとして、別れたままになっている娘を探し続けるボビーや、継母を殺そうとするストリッパーのフェリスの挿話がキラリと印象を残す。私たちはどこかで皆“強く濃い関係”を求めている。“帰れる場所”を求めている。そんな深い“家族の愛憎”を絡め、現代の家や家族のあり方が映し出される。最後にちょっとホロリとさせる心情い演出も見逃せない。
■クセ者キャスト＆才気溢れるスタッフ大集合！
主役の4人を演じるのはリチャード・ドレイファス、バート・レイノルズ、ダン・ヘダヤ、シーモア・カッセル。レイノルズとドレイファスは、70年代にともにハリウッドの頂点を極めたスター俳優だ。近年では、ドレイファスは『陽のあたる教室』(95)で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、一方レイノルズも『ブギーナイツ』(97)で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたことは記憶に新しい。現在は4人とも、なくてはならない“キラリ個性派脇キャラ”として重要な位置をしめている。また、事件の捜査官に、『マトリックス』(99)のキャリー＝アン・モス。長い脚からくり出す凛々しいキック姿に、またも惚れ惚れ。シーモア・カッセル扮するマウスをよろめかせるお色気ストリッパーに『バウンド』で数々の賞を受賞したジェニファー・ティリーがムンムン熱気で対抗する。監督のマイケル・ディナーは、『Miss Lonleyhearts』(83)で長篇映画デビューし、世界中から高く評価された。本作で12年ぶりにメガホンを取る。脚本は、『キングビン　ストライクの道』(96)のパリー・ファナロ。製作は、『メン・イン・ブラック』のコンビ、パリー・ソネンフェルドとパリー・ジョセフソンが当たった。

ストーリー

1968年、ニュー・ジャージー。
物心ついた時から4人は大親友。みんな一緒にクールな“ギャング”になることを夢見ていた。チームを組めば怖いものなし！いつの間にか彼らは、欲しいもの全てを手に入れた。−−女、権力、金、それにリスペクト。そう、時に夢は叶うものさ。
ジョーイ・“バッツ”・ピステラ(バート・レイノルズ)。気が短くて、ちょっと狂ってる。少年野球のコーチに注意され、思わずバットで殴って以来“バッツ”と呼ばれるようになった。マイク・“ブリック”・ドナテリ(ダン・ヘダヤ)。ちょっとおツムは弱いがやさしくてイイ奴だ。トニー・“マウス”・ドナート(シーモア・カッセル)。昔から極端に口数の少ない男だった。だから“マウス”と呼ばれている。ボビー・バルテレメオ(リチャード・ドレイファス)。「ジュー」と呼んだ奴をブチのめしたら、誰もそう呼ばなくなった。だからニック・ネームがない。
こんな時が永遠に続く、ハズだったんだけど…。

2000年、マイアミ・ビーチ。
ニュー・ジャージーを転がり出て、4人の元ギャングたちは、マイアミ・ビーチの「ラージ・マハル・レジデンスホテル」で隠居生活を送っている。ところが、高い家賃を払える入居者を獲得すべく、家主から突然立ち退きを迫られる。しかしボビーには、マイアミにやって来た訳があった。刑務所にいる間に5歳の娘オリヴィアと生き別れになり、今でも彼女を探しているのだ。家を失いかけた4人は、必死で居残り作戦を考える。すると、殴られて失神した“バッツ”の頭にアイディアが閃いた！それは「身元不明の“死体”を１体拝借し、それをホテルのロビーで“殺す”」というもの。死体メーキャップ・アーティストの“ブリック”が死体を盗み出し、4人は「ラージ」のロビーに血まみれの殺人現場を作り上げる。
マイアミ・ビーチは殺人事件で大騒ぎ。新住人たちは一目散に逃げ出して、「ラージ」の不動産価値は大下落。計画は大成功した。4人は“クールなギャング”の復権とばかりに、街にくり出すが、ボビーはひとり、娘オリヴィアのことが気にかかる。そんな時、警察の捜査官オリヴィア(キャリー＝アン・モス)とスティーヴが、「ラージ」に聞き込みにやって来る。どうもワケありな2人の様子。元恋人同士？それはさて置き、なんと死体は、マフィアの元ボスだったというのだ。4人は焦るが、口外しない限りは誰にもバレないとタカをくくる。ところが、長年人と話すこともセックスも止めていた“マウス”が、美人ストリッパーのフェリス(ジェニファー・ティリー)にリビドーを刺激され、情熱的な一夜を過ごし“ニセ殺人”のことまで喋っていた！時すでに遅し。イキリ立つマフィアは犯人を探しまわり、フェリスは4人を脅迫する。その内容とは「継母を殺せ」というもの。困り果てた4人は、再び“バッツ”を殴って失神させ、新たな計画を練るのだが…。

スタッフ

監督：マイケル・ディナー
脚本：バリー・ファナロ
製作：バリー・ソネンフェルト、バリー・ジョセフソン
製作総指揮：ジョージ・リットー、マイケル・Ｓ・グリック
共同製作：ゼイン・ウェイナー
撮影：ファン・ルイス＝アンシア、A.S.C.A.E.C.
美術：ピーター・ラーキン
編集：ニコラス・Ｃ・スミス、A.C.E.
衣装：ベッツィー・コックス
音楽：スティーヴ・バーテク

キャスト

ボビー・バルテレメオ：リチャード・ドレイファス
ジョーイ・“バッツ”・ピステラ：バート・レイノルズ
マイク・“ブリック”・ドナテリ：ダン・ヘダヤ
トニー・“マウス”・ドナート：シーモア・カッセル
オリヴィア・ニール：キャリー＝アン・モス
フェリス：ジェニファー・ディリー
ペッパー・ロウェンスティン：レイニー・カザン
ロール・ヴェンタナ：ミゲル・サンドヴァル
スティーヴ・メンティーア捜査官：ジェレミー・ビヴェン

LINK

□IMDb
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http://studio.go.com/movies/thecrew/index.html
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