今昔伝奇『剣地獄』
時空を越え、覚醒するアウトサイダー時代劇
2001年/日本/スタンダード/モノラル/DLP上映/93min/R-15 配給:グルーヴコーポレーション
2002年12月20日よりDVD発売&レンタル開始 2002年7月27日よりテアトル池袋にてレートショー公開(DLP上映)
初日舞台挨拶レポート::http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=247
(C)2001 日活 グルーヴコーポレーション エクセレントフィルム
公開初日 2002/07/27
配給会社名 0031
解説
日本の映画が活気づいている。方がをめぐるイメージも大きく変わろうとしている。そんな映画界の最前線を突っ走る若い監督たちが、日本の原点“時代劇”に挑んだ。“今”と“昔”が激突する<今昔伝奇>。
21世紀、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリーポッターと賢者の石』が時空を越え、人々を癒し、覚醒する現代。シンプルなシチュエーションで、ストレートなエンターテインメントとして、この国でファンタジーが花開くのは時代劇の宇宙だ。巨匠・岡本喜八の『助太刀屋助六』、鬼才、三池崇史のTVドラマ「SABU〜さぶ〜」(名古屋テレビ・ANB系)など、本格的に時代劇が生まれ変り、話越を呼ぶ2002年。<今昔伝奇>はファンタジーのニューウエイヴ“アウトサイダー時代劇”として、あなたのドギモを抜く!
予想だにしない個性あふれた三部作。そのエッジの効きまくった鮮やかな斬り口はズバリ“エロス”“ホラー”そして“アクション”。
第三弾『剣地獄』は本プロジェクトの企画プロデューサーもつとめる佐藤敏宏がメガホンをとった。深い山の中で、じっと白装束の駕籠の一行を待ち受ける継の刺客。両者が出逢った時、怒涛のチャンバラの幕が斬っておとされる。主演は『豪姫』『天使に見捨てられた夜』『火垂』の永澤俊矢。野生味ゆたかな演技で豪快な剣さばきを見せた。共演は大杉漣、左とん平、須藤雅宏、宮村優子ら個性あふれる顔ぶれで、時代活劇の魅力をあますところなく見せつける。
また、三部作のオープニングとエンディングを、個性派俳優の奥田瑛二が監督したのも話題のひとつ。自らあやかしの盲目の琵琶法師に扮し、大胆なCG映像を駆使して、今昔の時空を鮮烈に斬り結ぶ。奥田瑛二のかもしだす魔性のエネルギーが、三部作により新感覚をもたらした事は聞違いない。
『DEAD OR ALIVE 2 逃亡者』の俊英NAKA雅MURAが錚々たる三人の監督にユニークな脚本を提供。今ハ昔ノコトトナリ————日本の映画に新しい宇宙が出現した。
ストーリー
深い深い森の中。憤怒と憎悪と怨恨の顔をたぎらせた男(永澤俊矢)が身を潜めていた。くる日もくる日も、旅の侍を襲っては一本、また一本と白刀の剣を集めていた。包みの中の食料はちょうだいするが、巾着には一切手をつけようとはしなかった。刀が30本ばかり集った頃。男は旅装束の女に声をかけられた。男は、その女(宮村優子)に同じ匂いをかぎとった。女の旅は仇討ちの旅だった。男の脳裡を血と雨に濡れそぼった父の顔がよぎる。“…この無念を晴らせ”と。森に、凶暴なまでに鋭い朝日が差し込む。“いつでも来い!”。しかし、やって来たのは酔って干鳥脚のたわけた浪人(大杉漣)。どうやら、先ほどの女が追っている男のようだが、仇をとってやるわけにもいかない。男が狙うは、白装束の駕籠の一行。来た。家老(左とん平)を乗せた駕籠の一行が。男は剣を手におどりかかった。むかえ撃つは、互いに幼少の頃より親の仇同士として育ってきた敵(須藤雅宏)。どしゃ降りの中、火花散らす刀と刀、剣と剣。この戦いに終りはくるのか。
スタッフ
監督:佐藤敏宏
製作:豊忠雄、成澤章、伊藤秀裕
企画・プロデューサー:尼川匠佐、藤敏宏
脚本:NAKA 雅 MURA
音楽:TORSTEN RASCH
製作:日活、グルーヴコーポレーション、エクセレントフィルム
協力:パナソニック映像、デジタルネットワークサーブ
オープニング&エンディング監督・出演:奥田瑛二
キャスト
永澤俊矢
須藤雅宏
宮村優子
左とん平(特別出演)
大杉漣
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