原題:Kate & Leopold

時間を越えた奇跡のラブ・ストーリー

2001年12月25日全米初公開

2001年/アメリカ/上映時間:1時間58分/ドルビーデジタル・SDDS・DTS/ビスタサイズ ノベライズ:竹書房文庫/サウンドトラック:BMGファンハウス(主題歌「UNTIL...」by Sting〈本年度ゴールデングローブ賞最優秀主題歌賞受賞〉) 配給:ギャガ=ヒューマックス共同

2004年10月09日よりDVD発売開始 2002年12月03日よりDVDレンタル開始 2002年11月08日よりDVD発売開始 2002年6月15日より日比谷スカラ座ほか全国東宝洋画系にてロードショー

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公開初日 2002/06/15

配給会社名 0025/0145

公開日メモ 125年の時を越えてニューヨークで出会った二人の運命の恋を描く、とびきりロマンティックで酒落たラブ・ストーリー。

解説


めぐり逢うことは運命…過去でも、現在でも

恋愛より仕事。王子様よりエグゼクティブの椅子——それが、ケイトの優先順位。
だって、これまでいくつ恋をしても、誰も幸せになんかしてくれなかった。
それどころか、男の貸したお金が返ってきたためしだってない。
恋はたくさん好きになった方が負けのゲーム。
人生を変える出会いなんて、あるはずがない……。
そう思っていたケイトの前に現れた、ハンサムだが時代錯誤なファッションの彼は、
礼儀正しく、ロマンティストで、全身全霊で女性を愛し守る男。
まさに白馬に乗った王子様だった。
ちょっと待って、あなたは誰?いったいどこから来たの?

あらゆる恋を奇跡に変える街、ニューヨーク。
「おとぎ話じゃ生きていけないわ」が口癖の現実主義者ケイトが、
傷つくのが怖くて心にまとった鎧の下で、
ほんとはずっと待っていた“おとぎ話のような恋”。
それは、ある日突然やってきた——!

すべての女性を幸福なレディにしてくれる“理想の男性”ヒュー・ジャックマン

『ニューヨークの恋人』は、125年の時を越えてニューヨークで出会った二人の運命の恋を描く、とびきりロマンティックで酒落たラブ・ストーリー。物語の冒頭で、メグ・ライアンが演じるキャリアウーマン、ケイトは、4年間付き合った恋人と別れ、相手にとって自分がいかに軽い存在だったかに気づき、ひそかに傷ついている。そして、『X−メン』『ソードフィッシュ』で人気急上昇の新進スター、ヒュー・ジャックマンが演じる公爵レオポルドは、19世紀のニューヨークで、愛する女性とめぐり逢えないまま結婚相手を決めざるを得ない状況にある。そんな二人が、時間を越えてめぐり逢い、運命の恋に落ちる。
“有能なキャリアウーマン”だったケイトを“幸福なレディ”にしたのは、現代男性にはないレオポルドの騎士道精神。あらゆる女性に「こんなふうに愛されてみたい!」と思わせる率直さと誠実さ、そしてどんな状況にあっても命がけで守ってくれる男らしさでアメリカ中の女性を虜にしたヒュー・ジャックマンは、本作で大ブレイク。ケーリー・グラントやエロール・フリンにもたとえられる彼の正統派スターの風格が、本作をいっそうロマンティックなものにしている。

一人で生きるキャリアウーマンに運命の恋が訪れた——
125年の時をへだて、N.Y.が起こした愛の奇跡

ケイトが求めているのは「放っておいても大丈夫」なしっかり者のキャリアウーマンとしてではなく、寂しさや不安を抱えた一人の女の子としての自分を真正面から受け止めてくれる男性。レオポルドが求めているのは、表面をとりつくろわず、思ったままを素直に表現する生き生きとした女性。しかし、ケイトはお手軽な恋愛が氾濫している世界に、レオポルドは身分や形式に縛られる世界に住んでいるせいで、ともに「自分には本当の恋なんか無理」とあきらめていた。
そして二人は、求め続けていたものを、125年の時を隔てて出会った相手の中に見つけるのだ。町を越えて愛し合うという奇跡を起こし、たった一人で生きぬくキャリアウーマンに運命の恋をプレゼントしてくれたのは、ニューヨークという街だった。
ニューヨークは、この映画のもう一人の主役。全編に、作り手たちのこの街への愛情が息づいている。レオポルドの時代に建設され、ケイトが生きる現代まで変わらない姿で人びとを見下ろすブルックリン・ブリッジは、ストーリーで重要な役割を果たす。そして、長い歴史を経ていながら近代的なビルと見事に調和している重厚な石造りの建物の数々。そのうちのひとつが、運命の恋が始まる舞台となるのだ。
この2つの世界のニューヨークを見事に描き出したのは、『17歳のカルテ』のジェームズ・マンゴールド監督。さらには、本年度のゴールデングローブ賞最優秀主題歌賞を受賞したスティングの愛の歌“UNTIL…”が本作を最高に演出してくれる。
すべての女性が、あきらめたふりをしながら心のどこかで待ちつづけている、本物の恋。恋に燃える一瞬だけではなく、未来もずっとおとぎ話のヒロインでいさせてくれる理想の男性、その両方に出会えるのがこの映画。すべての人を幸福にしてくれる、今年一番のラブ・ストーリーだ。

ストーリー



時間を越えた奇跡のラブ・ストーリー

1876年、ニューヨーク。建設途中のブルックリン・ブリッジを背景に、文明の進歩を誉めたたえる演説会が行われている。聴衆の中に、高貴な身なりのハンサムな男性がいた。周囲の女性たちの熱い注目を浴びるその男の名はレオポルド(ヒュー・ジャックマン)。独身のオルバニー公爵だ。今夜、彼の花嫁を決める舞踏会が催されることになっている。彼がどんな令嬢を選ぶかは、ニューヨーク中の関心の的だ。
しかしレオポルドの気分は冴えない。彼はまだ、一生を共にしたいと思うような女性にめぐり逢っていないのだ。作り笑いを浮かべ、何とか彼に選ばれようとする女性たちに心惹かれることはない。が、公爵たるもの、いつまでも独身でいるわけにはいかない。気が進まないながらも、今夜の舞踏会にやって来る女性のうち誰かを花嫁に選ばなければならなかった。
広大な屋敷での舞踏会が始まってしばらくして、レオポルドは不審な男を見かける。手にしている道具はどうやらカメラのようだが、彼の知っているカメラとはまったく違う。あまりにも小さいのだ。レオポルドは男が彼の私室に忍び込み、発明家でもある彼の設計図面をカメラに収めているのを発見する。それに気づいて逃げ出す男を追いかけたレオポルドがたどり着いたのは、ブルックリン・ブリッジだった。目もくらむ高さの橋げたから飛び降りようとする男を助けようとして、レオポルドは自分も一緒に落ちてしまう。深い深い奈落の底へと……!
現代のニューヨーク。広告会社で働くケイト(メグ・ライアン)は、一人暮らしのアパートメントの階上に住む元ボーイフレンドのスチュアート(リーヴ・シュレイバー)のところに、やたらとクラシックな服を着て完壁な王立英語を話す不思議な男が転がり込んできたのを知る。彼が何者なのかを説明する暇もなく、スチュアートは突然故障したエレベーターから落下して病院送りに。どこか奇妙だがハンサムで礼儀正しい闖入者はレオポルドと名乗る。
仕事にも恋にも疲れたキャリアウーマンで、自分の人生に奇跡なんか起こらないと考えているリアリストのケイトと、人生には愛と誠実さが不可欠と考えるロマンティストのレオポルド。非常階段で行き来できるアパートメントの上階と下階で、二人の風変わりな半同居生活が始まった。
ケイトのもとに遊びに来た役者志望のケイトの弟チャーリー(ブレッキン・メイヤー)は、レオポルドの隙のない完壁な身のこなしと美しい発音に、彼が役者だと思い込む。やがて兄のようにレオポルドを慕うようになるチャーリー。一方ケイトは、誰もがつい引き込まれてしまう彼の威厳ある話し方に目をつけ、自社が制作するマーガリンのコマーシャルに起用する。
ある日、ケイトはセントラルパークでバッグをひったくられてしまう。観光馬車の馬を見事な手綱さばきで駆って泥棒を追いかけ、見事バッグを取り返してくれたレオポルド。その姿はまさに「白馬に乗った王子様」。ケイトは心惹かれながらも戸惑う。「あなたは誰?いったいどこから来たの?」と……。
ケイトは重役のJ.J.(ブラッドリー・ウイットフォード)に食事に誘われる。ケイトが重役になれるかどうかはJ.J.の判断にかかっているが、彼はケイトに下心がある。ケイトを愛しはじめていたレオポルドは二人が食事しているレストランに乗り込み、J.J.の俗物ぶりを痛烈に暴き出してしまう。怒り、傷ついたケイトが翌朝レオポルドから受け取ったのは、これまで見たことのないような、誠意にあふれた美しい手紙だった——

スタッフ

監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェームズ・マンゴールド、スティーヴン・ロジャース
原作:ステイーヴン・ロジャース
製作:キャシー・コンラッド
共同製作:クリストファー・グッド
製作総指揮:ケリー・オーレント、ボブ・ウェインスタイン、ハーヴェイ・ウェインスタイン、メリル・ポスター
撮影監督:スチュアート・ドライバーグ
ビジュアル・エフェクト・スーパーバイザー:ロバート・ストロンバーグ
舞台装置:マーク・フリードバーグ
衣装:ドナ・ザコーウシュカ
編集:デイヴィッド・ブレナー
作曲:ロルフ・ケント

キャスト

ケイト・マッケイ:メグ・ライアン
レオポルト:ヒュー・ジャックマン
スチュアート:リーヴ・シュレイバー
チャーリー:ブレッキン・メイヤー
ダーシー:ナターシャ・リオン
J.J.:ブラッドリー・ウィットフォード
オーティス:フィリップ・ボスコ

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