原題:Libera Me

少年の涙が、すべての始まり。 その炎は意思を持ち、呼吸し、這いまわり、荒れ狂う。 知能犯に翻弄される男たちは業火の中で聞いた 「Libera ME 我を救い給え」と———。

東京国際ファンタスティック映画祭2001出展作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/ 第12回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2001「ワールド プレミア コリアンシアター」上映 第21回青龍賞技術賞(特殊効果) 第37回百想芸術大賞大賞・作品賞・最優秀男子演技賞(チェ・ミンス) 第24回黄金撮影賞金賞(ソ・ジョンミン) 第38回大鐘賞撮影賞・照明賞・編集賞・特殊効果賞など4部門受賞

2000年11月11日韓国初公開

2000年/韓国/119分/ 提供:松竹・衛星劇場・レソトラック・FRAP・SUPLEX 配給:松竹・FRAP

2002年3月21日DVD発売&レンタル開始 2002年3月16日ビデオ発売&レンタル開始 2001年11月17日より丸の内プラゼールほか全国松竹系ロードショー

公開初日 2001/11/17

公開終了日 2001/12/07

配給会社名 0003/0157

公開日メモ 韓国映画の英知の全てを注ぎ込んだスペクタクル映像が遂に日本に上陸!

解説




韓国映画の英知の全てを注ぎ込んだスペクタクル映像が遂に日本に上陸!
都市全域を危機にさらす知能放火犯と消防隊員たちとの攻防を描く連続放火のミステリーは、大作ブームに湧く韓国で観客の熱狂的な支持を獲得している。釜山市全域を次々と襲う連続放火事件。消防隊員のサンウは、火災現場で自分をかばって命を落とした親友のことが頭を離れない。友人の命を奪った炎への恐怖と放火犯への怒り・・・。やり場のない気持ちをどうすることも出来ぬまま、極限状態の火災現場で救いを求めるように捨て身の救助にあたるサンウ。一方、火を熟知した緻密な計略のもと放火犯は次々と犯行を重ねていく。やがてサンウは、危険に身を投じ死と隣り合わせの恐怖をくぐり抜けるうちに、巨大な炎の向う側にひとりの男の姿を見つけだすのだった…。本作は、釜山市の全面協力により、火災シーンの撮影は全て街の中心地で行われた。実在する建物を爆破したり、居住区にセットを組んで燃やすなど、都市火災の臨場感を極限まで追求し空前のスペクタクル映像を実現している。

《映画史上最も危険で美しい炎———極限状態で対峙するふたりの男》
人を恐怖の極限にまで追いつめる都市火災。ガソリンスタンドが建物ごと吹っ飛び、高層ビルが燃え上がり、ニレベーターが火の玉となって落下する。

爆風と高熱、轟音の渦巻く火災現場に、死に場所を求めるかのように突入していくひとりの消防隊員がいた。一体何が任務を超えた無謀な行動に彼を駆り立てるのか——。
意志を持つかのように呼吸し、這い回る炎。その影にひとりの男が佇んでいる。哀しげな微笑をたたえたこの男が放火犯なのか?
傷ついた魂を抱え、極限状態の中で対侍するふたりの男に、神はどんな裁きを下すのか——。
驚くべきは超弩級の迫力でスクリーンを暴れ回る<本物の炎>である。消防車両300台、消防署員延べ1,580人、LPガス6トン、火薬3トンが投入された。映像都市を標榜する釜山市の警察、消防、市民の全面協力のもと、CGもミニチュアもスタントマンも使わずにリアル、かつ悪魔的なまでに美しく危険な<炎>を描ききったバーニング・エンターテインメントの傑作が、世界の観客に火をつける!

Libeara ME(リベラ・メ)=ラテン語で「我を救い給え」

《空前の規模で成長し続ける韓国映画界》
韓国映画界は今、史上類を見ないビッグバジェット、メガヒット時代を迎えている。ハリウッドの大波に完全に呑み込まれてしまうかのような冬の時代を凌ぎ、次々と国産の超大作が誕生している。ハリウッド映画と互角の、時としてそれ以上の観客を動員しているのだ。特に、生き物のように咆吼し、のたうち回る巨大な炎を自在にコントロールし、人物造型までも深く掘り下げた『リベラ・メ』のスケール、質の高さはハリウッドの専売特許だった「スペクタクル」を韓国映画界が創り出せることを証明した金字塔的なエンターテインメント超大作である。

ストーリー



《神よ、我を救い給え・・・Libera ME》
少年犯として収監されていたヒス(チャ・スンウォン)は12年の刑期を終え出獄する。ヒスが門を出ると同時に刑務所内のボイラー室で爆発が起きる。炎は怒りで歪んだヒスの心のように刑務所を飲み込んでいく。
5ヶ月後——。釜山市全域に原因不明の火災が頻発していた。消防隊員のサンウ(チェ・ミンス)はその日も危険な火災現場へ突入する。かつて自分をかばって犠牲となった親友の死が、彼を無謀なまでの救助活動に駆り立てているのだ。そんなサンウに憧れつつも、後輩のヒョンテ(ユ・ジテ)は火への恐怖に押しつぶされそうな毎日を送っている。
消防署で調査活動にあたっているミンソン(キム・キュリ)は同一犯による放火の疑いを持っていた。しかし警察は非協力的で、捜査は思うように進まない。
匿名の通報でガソリンスタンドに急行する隊員たち。野次馬とサイレンでごった返す現場で、サンウの目は群衆のひとりに吸い寄せられた。まるでオーケストラの指揮をするように大きく腕を上げた若い男。その男、ヒスが哀れむような笑みを浮かべた瞬間、地下のガソリンタンクが爆発、巨大な火柱が人々を呑み込んだ。全能の神が奏でる交響曲のように——。
次々に運び込まれる死傷者でごった返す病院。そこにヒスの姿があった。小児病棟で子供たちの世話をするヒスは悲惨な少年時代を過ごしていた。父親の虐待から幼い弟を守るため、姉は自ら火を放ち父親を道連れに命を断った。身体にも心にも深い傷を負った子供たちの本当の痛みを知っているのはヒスだけだった。火はこの病院の子供たちの<敵>を次々に襲っていたのだ。ヒスにとって火は愛の証であり、武器であり、最後の救済だった。
その後も火災はサンウたちをおびき寄せ、あざ笑うかのように街じゅうを跳梁する。罪もない市民が命を落とし、可愛がっていたヒョンテまでもがサンウの身代わりとなって倒れた。ヒスは明らかにサンウに狙いを定めてきたのだ。
死と隣り合わせの恐怖の中、サンウは放火犯の正体を追いつめていく。ヒスは最期の勝負に出た。予告電話とともに病院に火を放ち、給水栓を止める。火を知り尽くした放火犯と消防士の最期の闘いが始まる——。ミンソンを人質にとったヒスは火と水を完全に支配していた。天空を焦がす業火の中、サンウは絶望的な闘いに挑んでいく——。

スタッフ

監督:ヤン・ユノ
撮影:ソ・ジョンミン
脚本:ヒョン・チョンヨル、ヨ・ジナ
音楽:イ・ドンジュン
照明:シン・ジュナ
編集:パク・スンドク
特殊効果:チョン・ドアン
プロデューサー:ヴィクター・ファン

キャスト

サンウ:チェ・ミンス
ヒス:チャ・スンウォン
ヒョンテ:ユ・ジテ
ミンソン:キム・キュリ

インス:イ・ホジェ
ハンム:パク・サンミョン
マンチ:キム・スロ
ジュンソン:チョン・ジュン

パク・チェフン
チョン・ウォンジュン
チョ・ソンムク
キム・エラン
ホ・ジュノ(特別出演)

精神科医チョン・ミョンジョン:チョン・エリ(特別出演)

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