シネマネー第3回支援作品。 第2回京都シネマメセナ作品

2001年第3回京都映画祭出品

2001年/日本/ 配給:全国映画センター

2001年10月27日より銀座シネパトスにて公開

公開初日 2001/10/27

公開終了日 2001/11/23

配給会社名 0209

公開日メモ この物語は、実際に京都にあるろう者(聴覚障害者)の取り組みをモデルにしていますが、京都は我が国の聴覚障害者教育の発祥の地であり、その福祉の先進地域として知られており、そうした社会的歴史的な背景を持ったドラマとして企画されています。

解説


 2001年の日本映画界の注文を集めているのが、「京都シネメセナ第2回作品」として製作が進められている映画「アイ・ラヴ・フレンズ」です。
 「京都シネメセナ」は、1年おきに開かれ今年3回目を迎える「京都映画祭」の主要事業の一つとして行われている映画製作助成で、日本映画発祥の地であり、数多くの撮影所が存在して優れた蓄積を有する「映画都市・京都」が”京都から新たな映画文化の発信を目指す”試みです。
 京都を舞台にした内容で、京都を中心的なロケ地とするという条件で公募された国内外21本の企画から、幸運にも私達の企画が選ばれました。

 その理由は、実際に京都にある聴覚障害者の取り組みをモデルとした物語である、という事なのですが、京都は聴覚障害者教育の発祥の地であり、ろうあ運動の先進地域でもあるという条件が大きく影響していると言えるでしょう。
 ろうあ運動の実績を重ねる聴覚障害者協会が確固たる歩みを続ける中、様々な社会的運動と文化的実践が行われている京都には、先進的でユニークな取り組みが数多く存在しています。
 その一つに、市の聴覚障害者協会と賀茂ライオンズクラブが開催している「手話演劇コンクール」があり、そこに大澤監督と忍足さんが招待された事から、この映画の企画のヒントが生まれました。そのユニークでバイタリティ溢れる催しに驚き、感銘した大澤監督が「こんなおもしろい実話を素材に映画を作ったら・・・・・・」と漏らした言葉に周囲が反応したのが、企画の始まりでした。
 この2ヵ月後には「アイ・ラヴ・ユー」のロードショーがヒットし、全国的な上映が成功裡に進んでいきます。その勢いの中で「ぜひ第2作を!」という声が生まれ、大澤監督も「できるものなら、続く作品を・・・・・・」と考え始めていました。そんな折り、年が明けての2000年、京都映画祭の製作助成事業を聞き、これに応募する事となったのです。

ストーリー


 物語はろう者(聴覚障害者)であり、一児の母親でもある女性カメラマンが、亡き夫の残した写真館を息子と義妹に支えられながら守り、京都の街と人間を印画紙に記録し続けている中で、様々な人々と出会い、交流とふれあいを深め、多くの人々の心を癒していくというものです。
 この物語は、実際に京都にあるろう者(聴覚障害者)の取り組みをモデルにしていますが、京都は我が国の聴覚障害者教育の発祥の地であり、その福祉の先進地域として知られており、そうした社会的歴史的な背景を持ったドラマとして企画されています。

スタッフ

監督:大澤豊
エグゼクティブ・プロデューサー:中橋真紀人
プロデューサー:佐々木裕二、川崎多津也
原作:山脇立嗣(戯曲「ずっと咲いてる」)
撮影監督:岡崎宏三
音楽:佐藤慶子
照明:下村一夫
技師補:渡辺雄二
美術:近藤司
録音:武市英生
整音:本田孜
編集:境誠一
記録:長谷川まゆみ
助監督:山本亮
制作主任:佐々木治、碓井祐介
美術製作:桜井陽一
美粧:金森恵
衣裳:小野今朝義
スチール:高岩震

手話監修:米内山明宏
手話指導:蒲原敏光
手話コーディネーター:妹尾映美子
方言指導:宮本毬子
字幕制作:飯村俊子



製作:こぶしプロ
製作助成:京都市

キャスト

忍足亜希子
萩原聖人
田村高廣
藤田朋子
落合扶樹
久保明
伊藤榮子
佐々木すみ江
石倉三郎

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