破壊神ゴジラ日本上陸。 その時、天の神(キングギドラ)、海の神(モスラ)、地の神(バラゴン)が立ち上がった!! 『ガメラ』シリーズの金子修介監督が『ゴジラ』を描く!

第14回東京国際映画祭特別招待作品

2001年/日本/105分/シネマスコープ/ドルビーデジタル 配給:東宝

2014年05月14日よりDVDリリース 2008年06月27日よりDVDリリース 2002年8月2日ビデオレンタル開始 2001年12月15日より全国東宝邦画系にてロードショー公開!

公開初日 2001/12/15

公開終了日 2002/01/18

配給会社名 0001

公開日メモ 舞台は現代の日本。1954年、最初のゴジラ来襲から50年を経て、危機感と過去への反省を失いつつある日本を再びゴジラが襲う! 監督は、『ガメラ』シリーズの金子修介。

解説




《三大怪獣〈ゴジラ・モスラ・キングギドラ〉初の総出演》
遂に、ゴジラシリーズ史上最高最強の怪獣バトルロイヤルが繰り広げられる。シリーズ25作目となる『ゴジラ モスラ キングギドラ大怪獣総攻撃』で、最も人気のある三大怪獣《ゴジラ・モスラ・キングギドラ》が『三大怪獣 地球最大の決戦』(’64)『怪獣総進撃』(’68)以来の総結集。
しかし、前2作ではモスラは幼虫でしか登場しておらず、今回がシリーズ史上初のゴジラ・成虫モスラ・キングギドラの勢揃いとなる。本作で1954年以来50年ぶりに上陸したゴジラは、再び日本中を恐怖のどん底におとしいれる。そのゴジラから日本を守るため、悠久の眠りから覚醒した”護国三聖獣”キングギドラ、モスラ、そして『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』(’65)に登場した地底怪獣バラゴンが迎え撃つ。

《遂にゴジラを、あの金子修介が映像化》
満を持してメガホンをとるのは、あの平成ガメラシリーズを、怪獣映画の枠を超えたエンターテインメント作品に仕上けた金子修介。『ガメラ 大怪獣空中決戦』(’95)ではブルーリボン賞監督賞、ヨコハマ映画祭監督賞。『ガメラ2 レギオン襲来』(’96)では映画作品としては初めて日本SF大賞を受賞。そして、その集大成となった『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(’99)では最先端のVFX(ビジュアル・エフェクツ)技術を駆使し、日本映画エンターテインメント作品の進むべき道を我々に提示してくれた。そんな金子監督が、またしても怪獣映画の常識を打ち破るストーリー展開とリアリティを追求した演出で、ゴジラ映画に革命的な進化をもたらした。

【最凶最悪の”白眼ゴジラ”誕生】
悪役に徹するゴジラを目指し、金子監督は造型の品田氏に「大きく威圧感のあるゴジラ」を発注。かくして、身長2.2mの過去最大のゴジラスーツが誕生した。目の前に立つと、その大きさに圧倒され、一種の恐怖感を覚える。顔つき・体色、どことなく初代ゴジラを彷佛とさせるフォルム。さらに凶暴さを増すため、今回初めて白眼のゴジラに。憎悪と目線の分からない無気味さが、強烈に脳裏に焼きつけられる。

【デジタル技術は密度重視】
前作では約600カットあったCG&デジタル合成カットが、今回は絵コンテの段階で約350に。1カットあたりの密度を濃くし、情報量を増やすことで、怪獣のこれまで不可能だった動きを生み出す事に成功。一方で、怪獣の肉弾戦バトルシーンなどでは、敢えてデジタル技術を使用せずに現場で撮り切った映像だけを便用したカットも数多くある。デジタル至上主義に陥ることなく、迫力ある映像を追求した。

【バラゴン復活】
ゴジラと戦うバラゴンは、『怪獣総進撃』(’68)以来の登場となる。身長30mという設定のため、極めて小さなバラゴンスーツが作られた。演じるのは、身長146cmの女性スーツアクトレス・太田理愛(りえ)。小さな体で男勝りの演技を披露し、凶暴なゴジラと対決する。ゴジラと圧倒的な体格差のあるバラゴンは、どのような手段で立ち向かうのだろうか?
また彼女は、キングギドラ投の大橋明と共に、本編にも出演しているのでお見逃しなく。

【本多監督へのオマージュ】
昭和29年の”ゴジラ東京初上陸シーン”が今回新たに撮影された。一般参加のエキストラは当時と同じ衣裳を身につけ、逃げ惑う群集を演じた。野外セット、大八車、警官の衣裳など美術・小道具に至るまで忠実に再現。通りの壁には当時公開されていた本多猪四郎監督の『さらばラバウル』(’54)のポスターが貼られた。

【32年ぶりの出演、天本英世】
ゴジラの謎を知る伊佐山老人を演じるのは、『オール怪獣大進撃』(’69)以来32年ぶりのゴジラ映画出演となる天本英世。ゴジラの謎を語る場面ではパワー溢れる貫禄の演技で撮影スタッフをも魅了。衣裳や小道具にもこだわり、帽子やカバンは自分で用意した。撮影中に行なわれた金子監督の誕生パーティーでは、当日の出演場面が終了しているにも拘わらず進んで参加し、スタッフと仲良くケーキを食べる一面も。

【K監督&T監督が出演】
防衛軍の会議シーンには、実は特別ゲストが出演。平成ゴジラシリーズの川北紘一特技監督と、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』の手塚昌明監督だ。金子監督の熱いラブコールに答えての出演である。川北監督はデビュー作『大空のサムライ』(’76)にちなんで空軍、手塚監督は陸軍の軍人役。会議室のどこに座っているかはお楽しみである。

ストーリー




グアム島沖で米国の原子力潜水艦が消息を絶った。そして、その探索に向かった作業艇までも、海底で巨大な背びれをもつ生物と遭遇し海の藻屑と消えた———。
防衛軍准将・立花(宇崎竜童)は、1954年のゴジラ上陸で両親を失った体験から、ゴジラの襲来を警戒するよう軍にうながす。しかし、ゴジラ上陸から半世記が経ち、平和に慣れきった軍は自らの兵力を過信し、立花の言葉を黙殺する。

時を同じくして新潟県妙高山・鹿児島県池田湖・富士樹海で次々と奇妙な現象が起こっていた。立花の娘で、TV番組『デジタルQ』のスタッフ・由里(新山千春)は、その取村中に或ることを発見する。超常現象の発生地点と、民間伝説『護国聖獣伝記』にヤマトの守り神”獲国三聖獣”が眠るとされている場所が一致するのだ。さらに、伝説の謎を調査中に出会った謎の老人・伊佐山(天本英世)は、由里に警鐘を鳴らす。
「ゴジラは太平洋戦争で命を散らした数知れぬ人間たちの、強烈な残留思念の集合体だ。ゴジラは武器では殺せん。”護国三聖獣”を覚醒させるのだ!」

——ついに破壊神ゴジラが日本へ上陸した。

防衛軍の《対ゴジラ要撃作戦》はことごとく失敗に終わる。だが、”護国三聖獣”キングギドラ・モスラ・バラゴンが覚醒し、ゴジラに戦いを挑んでいく。ゴジラ撃退のためには聖獣と共に闘うしかない、と考えた立花はゴジラに決死の攻撃を仕掛ける。由里も父と聖獣が日本を守ろうとする姿に心を打たれ、ゴジラとの戦いを最期までTV中継することを決意し、戦場へと繰り出す。
果たして、”護国三聖獣”キングギドラ・モスラ・バラゴンそして人類は、暴れ狂うゴジラを撃退することができるのか、それとも………

スタッフ

監督:金子修介
脚本長谷川圭一、横谷昌宏、金子修介
音楽:大谷幸
撮影:岸本正広
美術:清水剛
録音:斎藤禎一
照明:粟木原毅
編集:冨田功
キャスティング:田中忠雄
助監督:村上秀晃
制作担当者:前田光治

《特殊技術》
特殊技術:神谷誠
撮影:村川聡
特美:三池敏夫
照明:齋藤薫
造型:品田冬樹
特効:久米攻
操演:根岸泉
助監督:菊地雄一
制作進行:川田尚広

《視覚効果》
プロデュース:小川利弘
VFXスーパーバイザー:松本肇
プロデューサー:本間英行
制作:富山省吾

制作:東宝映画
配給:東宝株式会社

キャスト

立花由里:新山千春
立花泰三:宇崎竜童
武田光秋:小林正寛
門倉春樹:佐野史郎
丸尾淳:仁科貴
江森久美:南果歩
三雲勝将:大和田伸也
日野垣真人:村井国夫
広瀬裕:渡辺裕之
小早川:葛山信吾
崎田:中原丈雄
宮下:布川敏和
官房長官:津川雅彦
伊佐山嘉利:天本英世

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