原題:The Body

暴くか封印するか、無言の最終兵器 2000年の眠りから覚めた〈遺骨〉は危険な秘宝! 元情報軍の神父は、20億人の運命を守ることができるのか?

2001年4月20日全米初公開

2000年/アメリカ/カラー/ドルビーSRD/110分/スコープサイズ/翻訳:岡田壮平 提供:日本ヘラルド映画、アミューズピクチャーズ 配給:日本ヘラルド映画

2003年03月21日よりDVD発売&レンタル開始 2002年10月19日よりニュー東宝シネマほかにて全国ロードショー

(C)2000 COMPAS PRODUCTION,INC

公開初日 2002/10/19

配給会社名 0058

公開日メモ 暴くか封印するか、無言の最終兵器 2000年の眠りから覚めた〈遺骨〉は危険な秘宝!元情報軍の神父は、20億人の運命を守ることができるのか?

解説



パンデラス・パワー炸裂!
待望のサスペンス&アクション、遂に日本上陸!!

『デスペラード』『暗殺者』『13ウォリアーズ』『ポワゾン』。ハードで切れ味鋭いアクションからスペクタクル、そして官能サスペンスまであらゆるジャンルの作品で大活躍、その存在感を見せつけるアントニオ・パンデラス。そんな彼のファンはもちろん、サスペンス映画、アクション映画に鋭い嗅覚を持つ方々の鼻孔をくすぐるサスペンス&アクション映画『抹殺者』が遂に日本に上陸した!!
本作で彼が演じるのは法王庁から聖地エルサレムへ派遣される元米国情報部員の神父という役どころ。そこで発見された‘秘宝’をめぐり、法王庁と犯罪組織の狭間で壮絶なチェイスを繰り広げる。

秘宝か!?罠か!?
冒険アクション+犯罪サスペンス=エキサイティング・エンタテインメント

エルサレムで発見された、と報じられた‘秘宝’。それはキリストの遺骨…?世界を揺るがす謎をめぐり、考古学者チームに元情報部員が加わり極秘の発掘作業が開始される。
『抹殺者』には『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『ハムナプトラ』等、時代を超越し人々の心を掴む冒険アクション映画の要素がふんだんに盛り込まれているのだ。
そして、もう一つ。本作では彼ら発掘に荷担する者たちを狙う複数の組織の暗躍が最大のサスペンスを誘う。これはまさに『トラフィック』。
このエンタテインメント要素の融合がエキサイティングに作品を昇華させているのである。

2001年〜2003年、
パンデラス主演作目白押し!!

アントニオ・パンデラスの活躍は実に目を見張るものがある。
2001年秋から2002年正月にかけて、2本の主演作が公開。『トウーム・レイダー』のアンジェリーナ・ジョリーと共演した官能サスペンス『ポワゾン』、そして『デスペラード』のロバート・ロドリゲス監督と再びタッグを組んだスパイアクション映画『スパイキッズ』。この秋には既にその続編『スパイキッズ2』の公開も控えている。
また2003年には、巨匠ブライアン・デパルマのメガホンの元、『X−メン』でその鍛え上げられた肉体が話題となったレベッカ・ローミン=ステイモスと共演した超大作サスペンス『ファム・ファタール』が控えている。今、ハリウッドでもっとも多忙で精力的なスターと呼んで過言ではない。

共演はケビン・コスナーが見出した
ミニーズ(女神)、オリビア・ウイリアムズ

元情報部員の神父と協力しあい、時には反目しながら真の「抹殺者」に挑む気高く魅力的な女性考古学者を演じるのはオリビア・ウイリアムズ。英国の名門ロイヤル・シェークスピアカンパニーの米国公演の際、なんとケビン・コスナーが彼女に俄然注目。製作に入るところだった『ポストマン』のヒロイン役に大抜擢した。このシンデレラ的ハリウッドデビューで『シックスセンス』ではブルース・ウイリス、本作ではパンデラスと、大物スターとの共演が次々と実現している。

アカデミー賞スタッフ集結!
この映像美はこのチームから生まれた!!

撮影を担当したのは、スティーブン・スピルバーグ監督作『未知との遭遇』(1977年)でアカデミー賞撮影賞を受賞したヴィルモス・ジグモンド。『ディア・ハンター』(1978年)、『ザ・リバー』(1984年)でも荒々しい自然環境の中に見事に人間を描き出したその撮影手腕でアカデミー賞候補となっている。偶然だが美術を担当するアラン・スタースキもスティーブン・スピルバーグ監督作でアカデミー賞を授賞。『シンドラーのリスト』の重厚な美術が認められての功績だった。編集を担当するリチャード・マークスは『地獄の黙示録』でアカデミー賞編集賞にノミネート。プロデューサー、ルディ・コーエンはワーナーブラザースが世界各国に配給したイスラエル映画『Beyond The Walls』のプロデューサーとして国際的に知名度を上げ、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされている。
アカデミー賞にちなむスタッフが美しさと迫力に溢れる映像を追求した。

ストーリー



エルサレムで発見された遺骨——それは本当に
キリストのものなのか!?

シャロン・ゴールバン博士(オリビア・ウイリアムズ)は、著名な考古学者。エルサレムで定期的な発掘調査を行っている。ある日、ハミード氏が営む金物屋の裏庭で、発掘班が巨大な丸い石を発見した。石はがらんとした墓への入口をふさいでいた。さらに発掘を進めると、目隠し用に作られたらしい壁が見つかる。壁は、のみで叩いただけで、あっさりと崩れ落ちた。新たに部屋があらわれる。奥にある壁付近に、時を経て茶色く変色した骨が横たわっていた。礫刑の痕跡がある遺体。シャロンは興奮する。礫刑された遺体はいままで少数しか発見されていないし、原型をとどめているものは皆無だったからだ。しかし、それだけではなかった。一緒に見つかったコインは、ポンティウス・ピラトの統治下で鋳造されたものだった。ということは、墓に残されていた遺体は、イエス・キリストが生きていた時代に遡るのではないか。

元、軍の情報部員の神父が、
遺骨の正体を確かめるため派遣された

バチカンの枢機卿は、マット・グティエレス神父(アントニオ・パンデラス)にこの遺体の調査をするように命じる。以前は軍の情報部員として、傑出した調査能力を発揮していたマットは、遺跡に関する証拠をあつめ、評定する任務を背負う。枢機卿がマットを選んだのは、戦闘に関しての経験を買ったからでもあった。危険な事態に陥る可能性は高い。
マットはエルサレムで、怒った様子のシャロンと出会う。よりにもよって、考古学の経験もない神父が遺跡の査定に現われるなんて、と憤慨しているのだ。発掘物に関する政治的、宗教的な前途について熱した議論を交わした後、シャロンはマットの任務を受け入れ、発掘地へ案内する。調査が進むにつれ、遺体の正体を否定するよりも、裏づける証拠が増えていく。発掘物の存在がより多くの人々に知られるようになると、事態はより政治的な様相をおびる。
放射性炭素年代測定法と、骨の直接調査から、遺骸が紀元前25年から50年のものであるとという結果が出た。さらに重大なことに、この人物の死亡年齢は、30歳から35歳の間でイエスが亡くなったとされる年齢である。その男性が前腕と上腕二等筋の力が要求される職業に就いていたのではないかと。例えば石工、陶工、もしかすると大工かもしれない。

政治的な取り引きにされる遺骨、
激しい戦いに巻きこまれていく神父

イスラエルの武官代理モシュエ・コーエン(ジョン・シュラプネル)は、エルサレムを首都として認めるならば、遺骨を引き渡すと、バチカンを脅かした。そして、パレスチナの過激派“エルサレム人民戦線”のアブ・ユセフ(ムハンマド・パクリ)も、遺骨を奪って、同じくエルサレムを首都と認めさせるべく画策していた。
マットは遺骨が本当にキリストの遺骨なのか、それとも別人なのか真偽を確かめるためにシャロンと一緒に奔走する。そうした最中、“エルサレム人民戦線”の一派が発掘現場の近くでテロ活動を行なった。炎上する車、銃声が飛び交う中、現場に居合わせたマットは遺骨の置いてある場所に向かう。元情報部員で鍛えぬいた戦闘能力により激しい乱闘の末、遺骨を守り抜いた。
バチカン、イスラエル、パレスチナの思惑が入り乱れる中、マットは真実を求めようとする。シャロンは考古学と科学的見地から、裏付けとなる証拠がそろうにつれ、キリストの遺骨であると信じて疑わないが、次第にマットにも惹かれていく。夫を戦場で亡くしたシャロンは、母親と子供達2人の4人で暮らしていた。マットもシャロンに惹かれていく気持ちをもちながらも、聖職者としての立場を貫かざるを得ない。

真実が明らかになる時、
“抹殺”されるものとは何なのか?

アブ・ユセフはシャロンの子供達を誘拐し、遺骨を手に入れるべく強行手段に出た。マットはシャロンから連絡を受け、彼らの救出に向かう。マットとアブ・ユセフの対決が迫っていた。果たして、遺骨の真の正体とは?

スタッフ

脚本・監督:ジョナス・マコード
プロデューサー:ルディ・コーエン
原作:リチャード・ベン・サピア(青山出版社刊)
製作総指揮:ダイアン・シラン・アイザックス、ワーナー・コーエン
      マーク・デーモン、モシェ・ダイアマント
撮影:ヴィルモス・ジグモンド
美術:アラン・スタースキ
編集:リチャード・マークス
音楽:セルジュ・コルベール
衣装:キャロライン・ハリス

キャスト

マット・グティエレス神父:アントニオ・バンデラス
シャロン・ゴールバン:オリビア・ウイリアムズ
モシュエ・コーエン:ジョン・シュラプネル
ピエール・ラベール神父:デレク・ジャコビ
ウオルター・ウィンステッド神父:ジェイソン・フレミング
ペシ枢機卿:ジョン・ウッド
ナシール・ハミド:マクラム・J・クーリ
モンセニョル:ヴァーノン・ドビトチェフ
スプラウル医師:イアン・マクニース
アブ・ユセフ:ムハンマド・バクリ

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